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前線で491日間孤立し自ら脚を切断…ウクライナ負傷兵が語ったドローン救出の壮絶な真実

ウクライナ軍はハルキウ州の前線に491日間1人で取り残されていた負傷兵コスチャンティン・ウラセンコさんを、ドローンを使用して救出したと発表した。Yahoo!ニュースなどの報道で明らかになったもので、ウクライナ側は前例のない作戦だとしている。 ハルキウ州の前線拠点に残された負傷兵の救出劇 ウクライナ軍は、ハルキウ州の前線に残されていた兵士をドローンで救出した際の映像を19日に公開した。救出されたのは第30機械化旅団に所属するコスチャンティン・ウラセンコさん(49)である。ウラセンコさんは脚に重傷を負いながらも、前線の陣地にとどまり続けていた。Yahoo!ニュースの報道によると、孤立したウラセンコさんとの連絡を保ち、支援を届けようとする試みが1年以上続いた末に今回の救出作戦が実施された。ロイターは正確な撮影場所と日付を独自に確認できていない。 491日間の過酷な孤立生活と自らの下した決断 ウラセンコさんはロイターの取材に対し、自分が救出されることはないだろうと思っていたと語り、「自分は死んだも同然だと思っていた。分かるだろう。491日間、ほぼ独りだった」と振り返った。ロシア軍のドローンが投下した弾薬によって脚と首を負傷した後、間に合わせの避難場所まではいって何カ月も身を隠したという。さらに、生き延びるために自ら脚を切断した壮絶な経緯を明かしている。「引きずるたびに、骨がますますむき出しになった。やるしかなかった。あの脚が邪魔になっていた」とウラセンコさんは感情をあらわにして語った。 写真:Wedge ONLINE ドローンが到着した瞬間の衝撃と記憶 ウラセンコさんは、救助のドローンが到着した瞬間について、ヘリコプターが着陸するようなものすごいごう音だったと表現した。「このうなり音は、一生忘れない。あの瞬間には、味さえあった。どんな味か説明できないが、確かにあった」と、その信じられない体験を語っている。戦場におけるドローンの活用は、5年目に入ったウクライナとロシアの戦争の様相を大きく変えており、双方が投資を続けている。ウラセンコさんは、自身の救助に向かった兵士たちがその途中で命を落としたとも証言している。 海上戦闘への拡大とドローン技術の多様化 一方、Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン)の報道によると、ウクライナが開発してきた多種多様なドローンは陸戦だけでなく、海上戦闘のあり方も変えつつある。ニューヨーク・タイムズ紙の解説記事として伝えられたところでは、ウクライナ海軍は地対空ミサイルを搭載した海軍用ドローンを黒海で運用している。当初はロシアが制海権を握っていたが、ウクライナはドローン作戦によってロシアの黒海艦隊の約3分の1を撃沈するに至った。安価な市販品をベースとしたドローン開発には国内の27社が取り組んでおり、日本を含む各国からの協力提案も寄せられているという。 写真:西日本新聞me 空中搬送の無人機技術と今後の回復 西日本新聞meの報道では、ウクライナの防衛企業スカイフォール社の無人機写真が伝えられており、無人機による負傷兵の空中搬送はウクライナ陸軍にとって「世界初」の試みとされている。戦闘地域を離れたウラセンコさんは現在、心の傷と重傷からの回復を目指している。長期間にわたる孤立と自ら脚を切断するという極限の状況を生き抜いた体験は、ドローン技術の進化が前線の兵士の命を救う新たな可能性を示す一方で、戦争の過酷な現実を改めて浮き彫りにしている。今後、こうした無人機による救助作戦や防衛技術の展開が、戦場の救命活動にどのような影響を与えていくのか注目される。

プロ野球ドラフト会議2026:1巡目指名選手一覧と交渉権獲得速報 日本

プロ野球ドラフト会議2026:1巡目指名選手一覧と交渉権獲得速報

22日に都内で開催されたプロ野球新人選手選択会議の1巡目指名で、巨人がアメリカ球界挑戦を発表していた横浜高の甲子園最速右腕・織田翔希を指名したほか、日本ハムが山梨学院高の剛腕・菰田陽生を単独指名したことが、読売新聞社の報道で明らかになった。 巨人が横浜高の織田翔希を1位指名 プロ野球の新人選手選択会議が22日に東京都内で開かれ、各球団の1巡目指名選手が決定した。アメリカ球界への挑戦を表明している横浜高校の最速右腕・織田翔希投手に対しては、巨人が1位指名を行った。読売新聞社の報道によると、巨人の1位指名を受けた織田投手は、指名後も表情を崩さなかったという。同校からは3巡目で池田聖摩内野手も巨人の指名を受けており、横浜高校の選手たちの動向が注目を集めている。高校球界を沸かせた実力派右腕の今後の決断が、プロ野球界のみならず多方面から注視されている。 日本ハムが山梨学院高の菰田陽生を単独指名 日本ハムは、投打の二刀流として甲子園大会を沸かせた山梨学院高校の剛腕・菰田陽生選手を1位で単独指名した。世代を代表する二刀流タレントとして評価されてきた菰田選手は、プロの世界でも投打での活躍が期待される。日本ハムによる単独指名が決まったことで、北の大地へ羽ばたく若き才能への期待値は高まる一方だ。高校野球の舞台で圧倒的な存在感を放った右腕が、プロの舞台でどのような成長曲線を描くのか、球団の育成手腕も含めて大きな関心が寄せられている。 青学大の渡部海と鈴木泰成が2球団競合 青山学院大学の強力バッテリーである渡部海捕手と鈴木泰成投手は、それぞれ2球団からの競合指名を受けた。抽選の結果、渡部捕手は楽天が交渉権を獲得し、鈴木投手はソフトバンクが交渉権を手中に収めた。大学球界を牽引してきた投打の要が、プロの最高峰の舞台でもバッテリーとしての実績や個々の能力を発揮できるかどうかが試される。競合の末に指名権を獲得した両球団にとっても、即戦力としてチームの浮沈を握る極めて重要な補強となった。 各球団の2巡目指名と高校・大学の実力者たち 会議は2巡目以降のウェーバーおよび保有権の交渉へと移行し、各球団が次世代の主力候補を相次いで指名した。巨人は2巡目で大分商高校の右腕・平田玲翔投手を選択し、着実な投手陣の強化を図っている。さらに、沖縄尚学高校の昨夏甲子園優勝左腕である末吉良丞投手は日本ハムから3巡目で指名されるなど、甲子園を沸かせた若手有望株たちが続々とプロへの切符を手に入れた。アマチュア野球の各カテゴリーで実績を残してきた選手たちが、それぞれのチームでどのようなキャリアを築くのか、今後の動向から目が離せない。 育成を見据えた下位指名と今後の交渉動向 会議は後半の巡目へと進み、社会人野球や独立リーグを含む幅広いカテゴリーから指名が行われた。ソフトバンクは8巡目に国立台湾体育運動大の深見一騎投手、9巡目にペンシルベニア州立大の佐藤幻瑛投手といった海外の大学に所属する選手を相次いで指名し、独自の育成方針を示した。西武や日本ハムが早い段階で選択を終了する一方で、各球団はチーム事情に応じた戦力編成を鋭意進めた。交渉権を獲得した全球団と選手たちの間で今後、入団に向けた仮契約や交渉などの手続きが本格化していく。 関連情報: プロ野球ドラフト会議2025当日、公表球団ゼロの異例の展開へ 【同時視聴】 プロ野球ドラフト会議2026【ドラゴンズ雑談ライブ】

中国山西省の懸空寺を訪れたライターが過酷なアクセスや入手困難な当日券をリポート 世界

中国山西省の懸空寺を訪れたライターが過酷なアクセスや入手困難な当日券をリポート

中国・山西省の大同市にある懸空寺は、断崖絶壁に建造された寺として知られている。ロケットニュース24の報道によると、日本から現地を訪れたライターの中澤星児氏が、片道3日を要するアクセスや当日券を巡る現地での状況、そして天空寺院内部の景色をリポートしている。. 中国・山西省の断崖絶壁にそびえる懸空寺への道のり 中国五岳の一つである北岳恒山の麓、金龍峡の谷間に位置する懸空寺へのアクセスは、日本人旅行者にとって容易ではない。ロケットニュース24の報道によると、日本を出発してまず飛行機で北京に入り、新幹線で大同南駅へ向かった後、車で山間部をさらに1時間以上移動する行程となる。鉄道が届かない山道を進む車中からは、崩れかけたレンガの建物や政府の管理状況が不明な謎の集落など、いわゆる「リアルチャイナ」の風景が広がっていたと伝えられている。Yahoo!ニュースで配信された同記事でも、この移動のディープな様子が詳しく描写されている。 当日券の入手が極めて困難とされる日本人への高いハードル 現地で寺の内部に入るためには、エリアへの入場チケットに加え、数に限りがある登臨チケットの確保が必要となる。ロケットニュース24の報道によると、チケットは中国人以外が事前にネット予約することができないため、現地の窓口で当日券を購入するしか方法がない。朝7時30分の窓口オープンに対して午前8時40分頃にはすでに完売しており、昼の12時からの販売に向けて午前10時から並んでも数時間待ちの長蛇の列ができるという。売場では約600枚の当日券を巡って来場者同士が激しく揉めるなど、カオスな状況が発生していると報じられている。 TIME誌が選ぶ世界で最も危険な建築物トップ10にランクイン 数々の困難を乗り越えて登臨した懸空寺は、山肌の絶壁に突き出す細い廊下や部屋が特徴的な「天空寺院」である。ロケットニュース24の報道によれば、1500年前に建造された建物でありながら手すりが腰の高さほどしかないため、空中を歩いているような強烈なスリルを味わうことができる。その不安定に見えるデザインや物理的なバランスの危うさから、アメリカのTIME誌が選出する「世界で最も危険な建築物トップ10」の第4位に選ばれており、寺院としては唯一のランクインを果たしている。戦乱や盗賊から身を守るための防犯目的で地上から離れた場所に建てられたという歴史的背景も、この寺のディープな魅力を形作っている。 懸空寺の登臨チケット確保や現地での移動は極めてハードルが高いものの、実際に内部に入った際の感動は想像を絶するものがあると伝えられている。現地を訪れる際は事前の綿密なスケジュール調整と、窓口での長時間にわたる並びを覚悟する必要がありそうだ。 写真:article.yahoo.co.jp

横浜市長選で福山敦士氏が躍進、参政党らの支援受け2位に浮上 日本

横浜市長選で福山敦士氏が躍進、参政党らの支援受け2位に浮上

18日に投開票された横浜市長選で、前市長や元衆院議員などの有力候補を抑えて2位に浮上したのは、昨年の前回選にも立候補した福山敦士氏(37)だった。前回の約1・6倍となる23万票を獲得し、他陣営の関係者も驚きの声を上げた。. 23万票を獲得した福山敦士氏の躍進と周辺の反応 横浜市長選の投開票が18日に行われ、スポーツ関連会社を経営する福山敦士氏(37)が前回の約1.6倍となる23万票を獲得して2位につけたと、mainichi.jpが報じた。前市長や元衆院議員といった有力候補が並ぶ中での次点浮上に、他陣営の関係者からは「ここまで票が伸びるとは思わなかった」と驚きの声が漏れた。福山氏は横浜市青葉区の出身で、前回の市長選では3位で落選していた。 前回選からの変化について、福山氏は主要スタッフが3人だった体制から一転し、参政党と政治団体「再生の道」の推薦を受けて選挙戦に臨んだとmainichi.jpは伝えている。17日夜のJR桜木町駅前での街頭演説には、参政党の神谷宗幣代表も応援に駆けつけ、「今すごく知名度が上がっている。支持が増えている」と訴えた。会場には数百人の支援者が集まり、拍手が送られた。 参政党の戦略とSNS支持層の動向 参政党が横浜市長選に深く関わった背景には、来春に控える統一地方選を見据えた狙いがあったとmainichi.jpは指摘している。神谷宗幣代表は記者団に対し、「横浜市議選に関係していく政党として、責任を持って市長選にも関わりたい」と語っており、党の存在感を高める思惑が一致した形だ。福山氏を長年知るという男性は、元々「色」がつくのを嫌うタイプだった本人の苦渋の決断だったと証言している。 毎日新聞などが実施した投票行動調査では、参政党支持層の7割が福山氏に投票したと回答した。さらに「最も参考にした情報源」としてSNSを選んだ人のうち4割が福山氏に投票しており、全7候補の中でトップだった。SNS戦略にたけた参政党による支援が、今回の票の伸びに少なからず影響を与えたとみられている。 原澤敦美氏の圧勝と自民・公明など4党の支援 一方、タウンニュースの報道によると、前市長がパワハラ問題で辞職したことに伴う同市長選では、新人の原澤敦美氏が約55万票を獲得して初当選を果たした。立候補した7人のうち、原澤氏の得票率は約4割に達し、次点に約32万票差をつける圧勝だった。航空整備士から弁護士という異色の経歴を持つ原澤氏は、経済界有志の出馬要請を受けて立候補を決意したという。 選挙の経験がなかった原澤氏は、自民党をはじめ、公明党、日本維新の会、国民民主党といった各党の支援を受けたことが圧勝につながったとタウンニュースは伝えている。市会で自民党などの4党議員は計60人を占めており、全体の約7割に上る。各党からの要望を受けつつ合意形成を図る中で、新市長が独自の政策をどこまで打ち出せるかが今後の焦点となる。 信頼回復と厳しい財政運営に直面する新市政の課題 原澤新市長の前には、生活に直結する政策の推進だけでなく、前市長のパワハラ問題で揺れた市役所組織の立て直しという大きな課題が横たわっている。選挙戦で訴えていたように、あらゆるハラスメントを許さず、職員の声がトップに届く風通しの良い職場環境を早急に再構築することが求められているとタウンニュースは報じている。 また、市の人口が減少局面に入る中で財政は厳しさを増しており、教育や福祉などのサービスを維持しつつ歳入を確保する必要がある。成長産業の誘致や企業立地支援を進める方針を示している原澤氏が、任期中に具体的な成果をどの段階まで進められるのか、その手腕が問われることになる。 【参政党】メディアの情勢調査が大ハズレ!参政党推薦の福山あつし氏が2位の大躍進に今野驚きの評価 #参政党 #横浜市長選 #神谷宗幣 #今野忍

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦 世界

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦

11月3日の米中間選挙を前に、30年間にわたり共和党が勝ち続けてきたテキサス州の連邦上院議員選で、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が共和党のケン・パクストン候補と大接戦を繰り広げていると、ニュース番組『わたしとニュース』が報じた。共和党の牙城とされる同州での異例の苦戦に対し、トランプ大統領が直接応援に入るなど、全米の注目を集める激しい選挙戦となっている。 共和党の牙城テキサス州で民主党候補がリードを維持 テキサス州では1988年以降、民主党候補が上院議員の議席を獲得したことがなく、長く共和党の圧倒的な地盤となってきた。しかし、10月19日時点のリアルクリアポリティックスの世論調査平均によると、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が48.5%、共和党のケン・パクストン候補が46.3%と、タラリコ候補がわずかながらリードを保っているとロイターなどが伝えている。広告支出総額は5億ドルを超える見通しで、米上院選史上最も高額な選挙戦の一つとなっている。 写真:Yahoo!ニュース トランプ大統領によるテコ入れと共和党陣営の巨額資金投入 形勢の逆転を危惧する共和党側は、実業家のイーロン・マスク氏らが数百億ドル規模の資金を投入し、パクストン候補の支援を急いでいる。トランプ大統領も何度もテキサス州に入り、「私が出馬しているつもりで投票に行ってくれ」と支持を強く訴えてきた。しかし、ロイターの報道によれば、生活費の高騰やイランとの戦争への不満から共和党支持層の投票意欲は鈍っており、陣営は有権者の説得よりも支持者の動員に苦心している実態が浮き彫りになってきた。 ブッシュ家の異例の動きと共和党内の亀裂 テキサス州を地盤とする共和党の名門政治家一族であるブッシュ家において、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じた。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏はタラリコ氏の選挙運動に献金し、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏もタラリコ氏に投票したと表明している。ニール氏は、トランプ氏の大統領選での主張をパクストン氏が手伝ったことへの深い懸念を理由に挙げており、党内の複雑な亀裂が表面化している。 写真:Reuters キリスト教の隣人愛を掲げる異色の民主党候補の戦略 神学校出身の元中学教師であるタラリコ候補は、キリスト教の「隣人愛」の精神を政治理念に掲げ、物価高対策などの生活苦に寄り添う主張を展開している。大企業やロビー団体の大口献金に頼る共和党に対して、自身の選挙資金の97%は100ドル未満の小口献金で占められているとロイターは指摘する。こうした草の根の戦いと地域を守る姿勢が、保守層や共和党支持者の心をも掴む要因となっている。 ネガティブ広告の応酬と文化戦争を巡る対立 共和党系スーパーPACなどは、タラリコ氏がテキサス州の価値観とかけ離れていると主張する攻撃広告に多額の資金を投じている。ファクトチェック機関は、これらの広告がタラリコ氏の実績をゆがめていると指摘しており、実際の政策や発言とは異なる主張が含まれていることが判明している。これに対し、タラリコ陣営はパクストン氏の過去の職権乱用疑惑やスキャンダルを厳しく批判し、経済問題への有効な対策を示せない共和党の姿勢に対抗している。 写真:毎日新聞 期日前投票が開始される中での今後の見通し すでに期日前投票が始まっているテキサス州の上院選は、投票日まで2週間を切り、世論調査での未定層がほとんど残っていない状況下で終盤戦を迎えている。巨額の資金を背景にした共和党の動員工作がどこまで効果を発揮するか、あるいは30年ぶりの歴史的転換が実現するのか、全米の勢力図を左右する歴史的な一戦の行方に視線が注がれている。 関連情報: テキサス州上院選でケン・パクストン氏とジェームズ・タラリコ氏が州内遊説を加速し支持拡大を競う · テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金

テスラの空飛ぶ技術が人型ロボット「オプティマス」の高所作業を変える 日本

テスラの空飛ぶ技術が人型ロボット「オプティマス」の高所作業を変える

「飛ぶ技術」の核心が自動車ではなく、2トンほどの物体を数メートル上空に圧縮空気で制御しつつ浮かせる仕組みにあるとした場合、その応用先としてクレーン作業の代替などが考えられることが分かった。. 重い物体を浮かせる技術はどこへ向かうのか 「飛ぶ技術」の本命は本当に自動車なのだろうか。要素として考えると、今回の技術は2トンぐらいの重さの物体を数メートル上空に持ち上げてコントロールできるという特性を持つ。そのために用いるのが圧縮空気であるため、繰り返し利用が可能になるという利点がある。ではその技術が実際に応用できるビジネスシーンとは何なのだろうか。車ではないものを飛ばすことを広く含めて考えると、これまでクレーンで釣り上げてきた作業が、この技術でとってかわる可能性が出てくる。費用対効果は別にして発想として考えれば、マンションの上階にグランドピアノを納品する際に、クレーンではなくこの技術を用いるといったシーンでの活用が想定できそうだ。 建設現場のクレーン作業を代替する運搬具 その発想をさらに延長させると、建設現場でのクレーン作業そのものを、この技術を用いた空飛ぶ運搬具で置き換えられるかもしれない。資材などをどんどん運ぶことが理論上は可能になってくる。一見すると非常にビジネスになりそうなアイデアである。しかし、そもそも長年使われているクレーンも、実用的にはすでに洗練された技術であるという現実がある。クレーンでは運べないようなさらに高い場所での作業となれば、これからの時代にはドローンの出番が確実にやってくる。こうした背景があるため、テスラの空飛ぶ車の技術には実用性がないと単純に馬鹿にするのは、少し早計かもしれない。 テスラが開発を進めるオプティマスへの応用 テスラが展開する製品の中で、空中に浮かせることで画期的な実用性をもたらす製品がひとつ存在している。それは現在テスラが開発を進めている二足歩行ロボットの「オプティマス」である。2トンのロードスターを浮かせる技術があるのであれば、それよりもはるかに軽い、人間と同じくらいの体重しかないオプティマスを浮かせることは、技術的に見ても簡単に応用ができる。それでいったい何ができるようになるのかといえば、高所での作業をすべて人間ではなくオプティマスに任せることができるようになるという点だ。 中国中心に広がるフィジカルAIの最新動向 現在、中国を中心にフィジカルAIの開発が非常に盛んになってきており、ロボットの歩行や走行の技術はかなり高いレベルへと上がってきている。その動向の中にあって、人間と同じような「器用な指」をAI技術でいかに実現しようとするかが、現在の大きな挑戦となっている。これが数年内に実現できれば、人間型のフィジカルAIロボットが工場や飲食店など、人間の働く職場へどんどん入っていくだろうと予測されている。テスラのオプティマスもその競合製品のひとつとして位置づけられているが、そこにもし飛ぶ機能がくわわったとしたら、現場での役割はさらに大きく変わることになる。

テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金 世界

テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金

米南部テキサス州で11月3日に迫る連邦上院選をめぐり、民主党のジェイムズ・タラリコ候補がわずかなリードを保つ中、共和党のケン・パクストン候補陣営に対してイーロン・マスク氏らから数億ドル規模の巨額資金が投入されていると、ロイターが21日付で報じた。 テキサス州連邦上院選で民主党が30年ぶり勝利を狙う構図 米南部テキサス州では、民主党が11月3日の中間選挙における連邦上院選で、州全体の選挙として30年余りぶりに勝利する最大のチャンスを手にしたとみられている。ロイターの報道によると、選挙戦の広告支出総額はすでに5億ドルを超えており、このまま推移すれば米上院選史上最も高額な選挙戦になる見通しである。テキサス州大学の世論調査専門家ジェームズ・ヘンソン氏によると、民主党のタラリコ氏は一貫してわずかながらリードを保っているが、その差はおおむね誤差の範囲内であり、1994年以来最も激しい接戦となっている。 ブッシュ家メンバーの民主党候補支持がもたらす波紋 こうした中、テキサス州を地盤とする共和党の名高い政治家一族であるブッシュ家から、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じている。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏は、タラリコ氏の選挙運動を支える政治活動委員会に2500ドルを寄付した。さらに、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏も、パクストン氏がドナルド・トランプ大統領の2020年大統領選を巡る主張を手伝ったことなどを理由に、フェイスブックへの投稿でタラリコ氏に投票したと表明している。パクストン候補は共和党予備選でニール氏に勝っており、保守層の一部における不満の表れとなっている。 写真:Yahoo!ニュース 共和党陣営による巨額資金投入と支持者動員の実態 民主党の優勢が伝えられる一方、共和党は巨額の資金力を背景に巻き返しを図っている。スペースXやテスラを率いる実業家イーロン・マスク氏は、共和党上院選支援組織「セネート・リーダーシップ・ファンド」に1億5800万ドルを寄付し、同額が共和党系スーパーPAC「テキサスPAC」へ移された。パクストン氏を支援する外部団体の総支出は約2億3900万ドルに達し、民主党系最大団体の5倍超に上る。ただし、世論調査では投票先未定層がほとんど残っておらず、今回の資金投入は有権者の説得ではなく、熱意の面で苦戦する共和党支持者を投票所に向かわせるための動員が主目的となっていると、テキサス大学のヘンソン氏は指摘している。 文化・価値観をめぐるネガティブ広告の応戦 共和党側は、インフレや経済問題よりも支持層を刺激するため、文化や価値観をめぐる争点に依存している。テキサスPACなどは、タラリコ氏が未成年者向けの性別適合医療やトランスジェンダーの人々を支持していると非難する広告を展開した。しかし、ポリティファクトなどの独立系ファクトチェック機関は、タラリコ氏が子どもに対する性別適合手術には反対を公言しているとして、こうした主張を誤りと判定している。一方のタラリコ陣営は草の根の資金集めで対抗し、7月から9月までに6400万ドルを集めたものの、パクストン氏側による攻撃広告や過去の職権乱用疑惑などを巡る情報戦が激化している。 写真:毎日新聞 国境付近の生活現場におけるトランプ政権政策への不満 選挙戦の背景には、生活費の高騰だけでなく、移民政策に対する有権者の複雑な思いもある。毎日新聞の現場ルポによれば、メキシコ国境に近いテキサス州サンベニートでは、2024年の大統領選でトランプ氏に投票した住民が、人権軽視と批判される不法移民の取り締まりや家族の強制送還に直面し、過去の投票行動を後悔する声が上がっている。こうした生活上の不満や経済への懸念が、保守層全体の投票意欲を鈍らせる要因として指摘されており、投票日まで2週間を切ったテキサス州の選挙戦は、記録的な資金戦と熱意の喚起を巡る最後の攻防を迎えている。

16歳女子の16%に抑うつ症状、男女差の背景に「やせ願望」とSNSの影響 日本

16歳女子の16%に抑うつ症状、男女差の背景に「やせ願望」とSNSの影響

東京都内の16歳女子の約16%に抑うつ症状があることが、国立精神・神経医療研究センターなどの追跡調査で判明した。これは同年齢の男子の2倍にあたり、男女差の背景にはSNSでの体形比較や、やせ願望が深く関わっていることが分かったと、Yahoo!ニュースなどが報じた。 16歳女子の16%に抑うつ症状、男子の2倍に達する深刻なメンタル悪化 国立精神・神経医療研究センターなどのグループが実施した追跡調査によると、東京都に住む16歳女子の約16%に抑うつ症状が確認された。12歳時点では男女差は小さかったものの、16歳になると女子の悪化が目立つようになる。産経ニュースの報道では、16歳時点における抑鬱症状は女子が15.9%、男子が8.2%であり、希死念慮も女子の29.8%、男子の18.1%にみられ、女子の深刻なメンタルヘルスの悪化がデータ上で裏付けられている。 女子の自殺急増とG7で突出する死亡率 厚生労働省の統計によると、小中高生の自殺者数は従来男子が女子の2倍前後で推移してきた。しかし女子中高生の自殺急増を受け、令和6年には女子が290人、男子が239人と初めて逆転し、続く7年も女子が上回る状況となっている。10代女子の自殺死亡率はもともと日本が先進7カ国(G7)の中で突出して高く、精神科医で同センターの成田瑞室長らのグループが危機感を抱いて要因の特定を進めていた。 写真:産経ニュース 「孤独感」と「やせ願望」が男女差を生み出すメカニズム 日英の若者らが参加したワークショップでの議論をもとに、研究グループは「孤独感」と「やせ願望」を分析対象の因子に選んだ。因果媒介分析という統計手法を用いた計算では、16歳における抑うつ症状の男女差の34.7%、希死念慮の男女差の46.3%が、この2つの因子が関わるメカニズムで説明できることが判明した。成田室長は、50%に迫る数値について「驚くほどの大きさ。孤独感とやせ願望がもたらす影響の深刻さが分かる」と強調している。 SNS上の高すぎる承認水準が「やせたい」という切迫感を生む フリースクールの運営や子どもたちの居場所づくりに取り組むNPO法人「スクート」の内海博文代表理事は、女子にとって「やせ」を含む外見の評価が大きな価値基準になっていると指摘する。友人グループ内でSNS投稿をチェックし即座に反応し合うことで仲間であることを確認し合う中、スタイルや華やかさが「いいね」を集める。内海さんは、「やせたい」という言葉の裏には、仲間から外されたくないという「普通でいたい」恐怖に近い切迫感があると分析している。 現場の支援者が訴える、現実の居場所づくりと大人たちの役割 研究結果を受け、専門家や支援者からは子どもたちが現実の生活の中で「ありのままの自分が認められている」と感じる機会を増やす重要性が指摘されている。SNS上の承認ばかりを求めなくてもよい環境をつくるためには、身近な大人たちが子どもの話を最後まで聞くという実績を積み重ね、相談しやすい存在になることが処方箋になり得る。成田室長も、国や自治体に対して孤独感を減らすための支援を行ってほしいと訴えており、英学術誌「Nature Human Behaviour」に9月15日付でオンライン掲載された論文を通じて、さらなる対策の必要性が示されている。

カプコン「CAPCOM ID」に不正アクセスによるサイバー攻撃、1,177万4,247件の情報漏えい―196件でパスワードを不正変更 日本

カプコン「CAPCOM ID」に不正アクセス、1,177万件超が漏えい

カプコンは2026年10月22日、オンライン会員サービス「CAPCOM ID」が第三者からの不正アクセスを受け、全世界で1,177万4,247件の顧客情報が外部に漏えいしたと発表した。メールアドレスやログイン履歴などのほか、一部アカウントではパスワードの不正変更も確認されている。 カプコンが公表した1,177万万件超の漏えい規模 株式会社カプコンは2026年10月22日、オンライン共通アカウント「CAPCOM ID」に対する不正アクセスにより、全世界合計で1,177万4,247件の顧客情報が外部へ流出したと公表した。対象となった基本情報は、メールアドレスをはじめ、アカウント作成日時、最終ログイン日時、ログイン回数、最終ログイン時のクライアントIPアドレスが含まれる。利用者が自身で設定したパスワードそのものの漏えいは確認されておらず、クレジットカード情報も今回の対象外とされている。カプコンは10月19日に不審なアクセスの痕跡を検知し、同日中にアクセスを遮断したうえで原因と影響範囲の調査を開始していた。 43件で判明した追加の個人情報とパスワードの不正変更 全世界の漏えい総数である1,177万4,247件のうち、一部のアカウントでは追加情報の流出や設定の書き換えが起きている。カプコンの発表によると、生年月日、性別、国・地域、ニックネームの追加漏えいが確認されたのは43件であり、これらは全体件数の内数となっている。また、情報自体の流出ではなく、第三者によってログインパスワードが不正に変更されていたケースが196件確認された。これら196件の対象アカウントについては、既にパスワードのリセット対応が完了している。パスワードそのものが盗み出されたわけではないものの、アカウントへの不正ログインや設定操作が行われた形跡があり、同社は影響範囲の調査を継続している。 警察と個人情報保護委員会への報告に至る対応の経緯 カプコンはインシデント発覚直後から迅速な社内対応を進め、行政や外部組織への報告を行った。2026年10月19日に不正アクセスの疑いを検知して緊急対策へ着手した同社は、翌20日に対策本部を設置し、外部アドバイザリー組織であるセキュリティ監督委員会へ報告した。さらに10月21日には、警察および個人情報保護委員会への正式な報告を済ませている。同月22日の公表時点では、緊急対策および攻撃手段の特定とそれに対する対応がすでに完了したと説明されている。再発防止に向けた検討や詳細な調査は今後も進められる方針である。 ゲームプレイやCAPCOM IDの継続利用への影響 今回の不正アクセス発生後も、CAPCOM IDを使用する各種サービスはそのまま利用を継続できる状態にある。すべてのゲームタイトルにおいても、プレイへの影響は生じていないとカプコンは明言している。ゲームサービス全体の一時停止や、決済にかかわるクレジットカード情報の流出などは起きていない。ログインパスワードの不正変更が確認された196件のアカウントに対しては個別対応が行われているが、全体としては通常の運用を維持しながら事後対応が進められている。 流出したメールアドレスを悪用したなりすましへの警戒 カプコンは、今回のインシデントで漏えいしたメールアドレスや利用記録が悪用され、同社や関係先を装った不審な連絡が届くおそれがあるとして注意を呼びかけている。アカウントの安全確認やパスワードの再設定を口実にした連絡に対しては、メール内のリンクを安易に開かず、CAPCOM IDの公式サイトへ直接アクセスして確認するよう求めている。身に覚えのない変更やログイン障害に直面した利用者のために、日本国内向けには専用の問い合わせ窓口が設置されている。被害の拡大を防ぐため、今後は巧妙化する偽メールへの警戒と、公式サイトを通じた正確な情報の確認が不可欠となる。 カプコンスポットライト|TGS 2026

米国務省、サウジアラビアの米大使館職員らに退避命令 世界

米国務省、サウジアラビアの米大使館職員らに退避命令

サウジアラビアにある米大使館の職員と家族に対し、米国務省が21日に退避命令を出したと、Yahoo!ニュースが報じた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による空港や重要施設への攻撃が継続し、民間人の死傷者や交通の混乱が生じていることが背景にある。 米大使館が職員と家族へ退避命令を出した背景 米国務省のピゴット報道官が21日にX(旧ツイッター)で明らかにしたところによると、サウジアラビア国内の米大使館の一部職員と家族に対して退避命令が発出された。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジの空港や重要施設への攻撃が続いており、民間人の死傷者や交通の混乱が生じていることが主な理由に挙げられている。サウジ南部では外務省がすでに危険レベルを引き上げ、不要不急の渡航中止を呼びかけていた状況下での措置となった。 サウジ東部の国際空港で発生した攻撃の実態 ロイターの報道によると、サウジ東部の国際空港が21日に攻撃を受け、2人が死亡し8人が負傷したと現地当局が発表した。フーシ派による相次ぐ攻撃はインフラや交通網に深刻な打撃を与えており、民間人の犠牲者が具体的に出ていることが現地の緊張を急激に高めている。中北部の要衝アマリブでもサウジ支援軍とフーシ派の間で戦闘が続いており、AP通信などがその映像を公開するなど、衝突の範囲は拡大の様相を見せている。 中東情勢の緊迫化と各国・組織の動き テレビ朝日系の報道では、フーシ派幹部が米国の参戦に対して必ず報復すると主張しており、戦線がさらに拡大する懸念が指摘されている。ロイターによると、イエメン周辺の海峡通航を扇動し続ければ米基地を攻撃するとイラン側も牽制している。こうした中東地域の軍事衝突の拡大に対しては、原油価格の上昇など世界経済への影響を懸念する声も強く、米国の外交官らに対する退避命令は原油先物の上昇にもつながっている。 米国防長官のイスラエル訪問と周辺国の反応 ロイターは、米国防長官がイスラエルを電撃訪問し、ネタニヤフ氏と会談してイラン情勢を協議したと伝えている。また、エジプトのイエメン内戦介入に対してイランの外相がけん制するなど、周辺国を巻き込んだ外交・軍事的な駆け引きも活発化している。フランスのマクロン大統領が国内デモの原因を移民とするトランプ米大統領の主張を批判するなど、欧米間でも外交上の摩擦が生じる複雑な国際情勢となっている。 今後の見通しと残された懸念事項 フーシ派によるサウジ施設への攻撃やイラン側の牽制が続く中、米国務省による退避命令が地域全体の安全保障にどのような影響を与えるかが注目されている。軍事衝突がさらに拡大するかどうか、また民間人の安全確保や原油価格への波及がどのように推移するのかについては、今後の現地当局の対応や各国の外交交渉の行方に委ねられている。 関連情報: 米国務省、サウジアラビアの米大使館職員に出国命令 フーシ派攻撃激化で 米国務省“中東全域”に退避勧告「重大な安全上のリスクある」大使館員への退避命令も(2026年3月3日)

エスカレーターの立ち止まりを応援する啓発ポスターをJR東日本が掲示 日本

エスカレーターの立ち止まりを応援する啓発ポスターをJR東日本が掲示

エスカレーターで歩かない利用者を応援する啓発ポスターが、今春からJR立川駅など4駅で掲示されている。読売新聞の報道によると、鉄道各社が歩行の危険性を訴えてきた一方で効果が薄いため、JR東日本の社員が「右側に立つ人に『あなたは間違っていない』と応援したかった」と制作した。 JR立川駅など4駅で始まった立ち止まり応援ポスター 読売新聞によると、ポスターが掲示されているのはJR立川、三鷹、武蔵小金井、国分寺の4駅で、エスカレーター付近やコンコースなどに「手すりにつかまるあなたを立川駅は応援しています」などと書かれている。三鷹駅副長の伊藤知範さん(46)らは、歩く人にやめるよう求めるよりも、立ち止まる人に感謝を伝えた方が心に響く効果があると考えた。ホームの幅が狭い三鷹駅では、通勤ラッシュ時に右側を空ける慣習で左側だけに長い列ができ、人が滞留して危険な状態が生じていた。 東京消防庁管内で確認されたエスカレーター事故の現実 エスカレーターを歩行する人のために右側を空けることで、左半身が不自由な利用者が左手で手すりをつかめない問題が生じている。都商品等安全対策協議会の調査では、東京消防庁管内で2021年から2023年までの間に、エスカレーター歩行中の事故で少なくとも144人が救急搬送されたと読売新聞は伝えている。さらに朝日新聞の報道では、同期間の緊急搬送者数が3683人に上り、その6割から7割が65歳以上であったことが示されている。高齢者が右側に立った際に若者から怒鳴られるなどのトラブルも発生している。 鉄道各社による呼びかけと混雑緩和の模索 朝日新聞によると、京王電鉄の新宿駅などでは、エスカレーター工事に伴う混雑や進路ふさぎを防ぐため、案内や巡回員による強制的な立ち止まり施策が実施されてきた。埼玉県では2021年に、名古屋市では2023年に立ち止まりを義務づける条例が制定されたが、東京都内では制定されていない。国土交通省はエスカレーターは歩かず2列で立ち止まるよう推奨しており、鉄道各社はポスター掲示や自動音声での声かけを継続している。 写真:dメニューニュース 片側空けの歴史的背景と変わる時代の価値観 江戸川大学の斗鬼正一名誉教授(都市人類学)は、エスカレーターの片側歩行について、第二次世界大戦中の1944年頃に英ロンドンで始まり、日本では1967年頃に大阪市の阪急電鉄梅田駅でアナウンスを機に始まったと指摘している。都内では1989年頃から自然発生的に広がった。斗鬼名誉教授は読売新聞の取材に対し、歩行の背景には大量生産で一糸乱れず行動するという20世紀的な価値観が残っているとし、安全意識や弱者への配慮など時代の価値観の変化とともに慣習が変わることを望む見方を示している。 写真:朝日新聞

米空軍、F-22から無人機フューリーの空中指揮に成功と発表 世界

米空軍、F-22から無人機フューリーの空中指揮に成功と発表

アメリカ空軍は2026年10月16日、F-22「ラプター」戦闘機から協働戦闘航空機(CCA)YFQ-44A「フューリー」に対し、空中での戦術指揮と飛行中の制御を実施したと発表した。有人戦闘機と無人機の連携運用に向けた自律制御ソフトウェアの開発・評価の一環である。 F-22が司令塔となりYFQ-44Aフューリーを空中制御 アメリカ空軍は2026年10月16日、F-22「ラプター」戦闘機から協働戦闘航空機(CCA)であるYFQ-44A「フューリー」に対し、空中での戦術指揮と飛行中の制御を実施したと発表した。実証は10月上旬に行われ、有人戦闘機と無人機の連携運用に向けた自律制御ソフトウェアの開発・評価を進める取り組みの一環となっている。今回の飛行実証では、F-22のパイロットが「クォーターバック」として1機のYFQ-44Aに戦術上の指示を与えた。YFQ-44Aに搭載された自律制御ソフトウェアは、この指示をリアルタイムで解釈して実行し、機動飛行や模擬戦闘任務を遂行している。パイロットが個々の操縦操作を直接指示するのではなく、上位レベルの戦術指示を通じて無人機を制御する方式が実証された形だ。 産業界との連携で戦闘能力を実戦部隊へ迅速に提供 トロイ・マインク空軍長官は今回の成果について、産業界との連携を通じて戦闘能力をかつてない速さで実戦部隊に提供する取り組みを示すものだと説明している。システムの迅速な統合や飛行試験を通じた知見の蓄積、体系的な評価を進め、有望な技術を脅威の変化に対応できる実戦能力へと転換していく考えだ。実証には、第412試験航空団、第422試験評価飛行隊、第309ソフトウェア技術群、実験運用部隊、F-22システム・プログラム・オフィス、CCAソフトウェア自律・協調運用部門の関係者が参加した。アメリカ空軍省は、試験で得られたデータを今後のソフトウェア統合や開発試験、将来のCCA運用構想の検討に活用する方針を示している。 有人機と無人機の協調運用の有効性を示す飛行実証 ケン・ウィルズバック空軍参謀総長は今回の飛行実証が有人機と無人機の協調運用の有効性を示したと強調し、頻繁に試験を行い、迅速に学び、指揮官が必要とする能力を必要な時に提供しなければならないと述べている。CCA計画は、低コストで柔軟性があり、実戦投入可能な航空戦力を迅速に整備するアメリカ空軍省の取り組みの一環である。無人機でありながら、同計画で運用が想定される機体には、戦闘機を示す「F」の記号を含む型式が付与されているのが特徴だ。アメリカ空軍は2032年までに、実戦対応可能な半自律型システム500機の配備を目指している。 敵対勢力の脅威に対抗する将来的なCCAの総保有規模 将来的な総保有規模として1000機が想定されており、敵対勢力の脅威が存在する環境下で、有人機を中心とする航空戦力の作戦行動範囲や状況認識能力、生存性を高める狙いがある。将来的にCCAと連携する可能性のある有人機としては、F-22のほか、F-35、F-15EX、F-15E、F-16に加え、第6世代戦闘機として開発が進められているF-47などが挙げられている。アメリカ空軍省は、今後の試験データや運用構想の検討を通じて、これら有人戦闘機群との体系的な統合を進める方針である。有人機と半自律型システムが一体となった航空戦力の実戦配備に向けた開発と評価の工程は、今後も継続される見通しだ。