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リヨンの中村敬斗がELクリスタル・パレス戦で2アシストを記録しマンオブザマッチに選出

サッカー日本代表の中村敬斗が、現地10月15日に行われたUEFAヨーロッパリーグのリーグフェーズ第2節クリスタル・パレス戦で2アシストを記録し、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたとサッカー批評Webが報じた。試合はリヨンが3-2で激闘を制している。 中村敬斗がリヨンで体現した圧倒的な突破力 フランスのリヨンに所属する中村敬斗は、イングランドのクリスタル・パレス戦に左サイドでスタメン出場した。試合の立ち上がりから抜群の切れ味を発揮し、前半5分には得意のシザースフェイントで左サイドを鋭く切り裂いた。さらに同42分にもボックス内で深い切り返しを見せ、スタジアムのボルテージを引き上げたとサッカー批評Webは伝えている。今夏にリヨンへ加入したばかりの背番号11は、左サイドの支配者としてチームに欠かせない戦力であることを証明した。 前半アディショナルタイムに生まれた鮮やかな先制アシスト 1-0とリヨンがリードして迎えた前半アディショナルタイム、中村が最初の決定的な仕事を果たす。味方との美しい連携で左サイドを完璧に抜け出すと、内側へ切り返した直後にグラウンダーの絶妙なクロスを中央へ供給した。このボールをガーナ代表FWアーネスト・ヌアマが沈め、鮮やかに1つ目のアシストをマークしたとサッカー批評Webは報じている。プレミアリーグの強豪を相手に、個人の打開力と連携の両面で違いを作り出した瞬間だった。 後半に見せた2つ目のアシストと試合を決める活躍 後半に入っても中村の勢いは衰えを見せない。後半13分にイエローカードを受ける場面はあったものの、同31分に試合を動かす。右サイドからのクロスに対し、中央へ入り込んで右足を一足早く一閃した。このシュートをGKの手前でチェコ代表パベル・シュルツが触ってコースを変え、ネットを揺らして中村にこの日2つ目のアシストが記録されたとサッカー批評Webは伝えている。ヨーロッパの舞台で強烈なインパクトを残し続けた。 鎌田大地との日本人対決と熱を帯びる欧州のピッチ クリスタル・パレスに所属する鎌田大地との日本代表対決としても、本拠地での大一番には大きな視線が注がれていたなか、試合終盤の後半37分には対戦相手である鎌田が意地のゴールを決めて日本代表の2人が揃ってスコアボードを動かす競演となり、現地メディアの最高評価に加えファン投票でもマン・オブ・ザ・マッチに選出されたのはリヨンの中村だったとサッカー批評Webは報じている。. プレミア勢を翻弄したアジリティと広がる期待の声 プレミアリーグの強豪を相手に無双した中村のパフォーマンスに対し、SNS上では絶賛のコメントが殺到したとサッカー批評Webは伝えている。「キレッキレやん」「プレミア相手に大活躍してるじゃん」「これだけ技が多彩だともう止められません。アジアNo.1プレーヤーも見えてきました」といったファンの声が上がり、ウイングバックとしての守備タスクに関する議論も含めて、その市場価値と将来性に高い関心が寄せられている。 公式戦が続く今後のリヨンと背番号11の序列 ヨーロッパリーグの舞台で結果を残した中村は、加入間もないリヨンにおいて確固たる地位を築きつつある。過密日程が続くシーズンの中で、左サイドの主軸としてどのようなパフォーマンスを維持していくのか。クリスタル・パレス戦で見せた無双の2アシストという確かな実績を引っ提げ、次戦以降も世界の舞台でのさらなる躍進に期待がかかる。

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オランダ「アザラシ幼稚園」破産の危機 施設建設で想定外のコスト 70頭がピンチ
日本

「アザラシ幼稚園」運営財団が破産申請の見通しと発表、資金不足で

日本でも「アザラシ幼稚園」の愛称で親しまれてきたオランダのアザラシ保護施設を運営するピーテルビューレン海洋アザラシセンター財団は、2026年10月12日、約2週間以内に破産申請をせざるを得なくなる見通しであると発表した。約5億円の資金不足に陥っており、閉鎖されれば保護中のアザラシ70頭が生き延びる機会を失うという。 破産危機に直面するオランダの「アザラシ幼稚園」と5億円の資金不足 オランダにある通称「アザラシ幼稚園」は、けがや病気で弱ったアザラシを保護し、海へ返す活動を続けてきた。日本テレビ系列の報道によれば、2年前には24時間配信のライブ映像が日本のSNSで話題となり、1日に500万円を超える投げ銭が集まるほどの人気を集めた。立ち泳ぎする姿は“茶柱”の愛称で親しまれ、現在のライブ配信でも多くの日本語のコメントが寄せられている。しかし運営の財団が10月12日に公表したところによると、日本円でおよそ5億円(約280万ユーロ)の資金が不足している。J-CASTニュースの報道では、2025年4月に「ワッデン海世界遺産センター」(WEC)として施設を移転したものの、当初の予定より多額の財政負担が発生したことが判明した。さらに、外部業者のミスによる多額の損失や追加工事をめぐる紛争が起き、過去数年からの事業運営の赤字も重なって財政状況が急速に悪化したと説明されている。 自治体の支援撤退が招いた資金繰りの破綻 財団側はコスト削減や新たな収入源の模索、募金活動などで改善を図ったものの、短期的な効果は不十分であった。そのため、ヘット・ホーヘラント市およびフローニンゲン州と支援を受けるための協議を進めていた。しかし、J-CASTニュースによると、市と州は10月8日、債権者との和解協定や追加支援に関ない意向を突然伝達したという。これにより、債権者との和解を通じて解消する見込みだった約5億円の資金不足を埋めることが極めて困難になった。テレ朝ニュースの報道では、老朽化に伴う新施設の建設で想定外の費用がかかり、物価高にも直面したとされている。緊急で開かれた州議会では、オランダ政府が支援の可能性を残す一方で、資金難の原因を明らかにすることが重要であるなどと議論が交わされた。理事会は来館者数の見通しや不測の事態への対応について楽観的すぎたと自らの責任を認めている。 閉鎖の危機で70頭のアザラシが迎える深刻な事態 施設が閉鎖に追い込まれた場合、現地で保護されているアザラシたちの命に直接影響が及ぶ。運営によれば、施設を閉じれば今後数カ月の間に70頭のアザラシが生き延びる機会を失うことになる。その半数は生まれたばかりの子アザラシであり、1月から1デル初旬のハイイロアザラシの出産シーズンを前にした極めて深刻なタイミングでの危機となっている。オランダ在住の日本人であるEmilyさんは、テレ朝ニュースの取材に対し、「青天の霹靂でした。こんなに早く、その時が訪れてしまうとは、正直誰も思ってなかったと思います」と語った。この施設では名前をつけて養子縁組を結び、自らの手で野生に返すことができる仕組みがあったほか、治療の様子を公開して回復を間近で見守ることもできた。 日本国内に広がる支援の動きと今後の行方 施設存続の危機が報じられる中、日本国内でも支援の輪が広がっている。先月からは日本のコンビニで写真を購入して支援できる取り組みが始まったほか、オンライン署名やクラウドファンディングを通じて協力を呼びかける動きが続いている。ライブ配信のチャット欄には、「背泳ぎ可愛いね」「養子縁組と寄付してきました」といった日本語のメッセージが絶えず寄せられている。スタッフは取材に対し、「正直、私たちも大丈夫ではないし、状況はよくないです。この国や世界中の人々に、この活動が必要だと理解してもらい、活動を続けていきたいと思っています」と窮状を訴えた。破産手続きの回避や新たな支援策が見つかるかどうかが、保護されているアザラシたちの運命を左右することになる。 写真:Yahoo!ニュース アザラシ幼稚園の存続危機。トントンが考える「本当の支援」の提案。みんなが大好きな場所がな苦ならないように・・・!

日本ハムが西岡剛氏を内野守備走塁コーチとして招聘、稲葉篤紀2軍監督は1軍打撃コーチへ配置転換
日本

日本ハムが西岡剛氏を内野守備走塁コーチとして招聘、稲葉篤紀2軍監督は1軍打撃コーチへ配置転換

日本ハムは16日、来季のV奪回に向けたコーチングスタッフの改編で、今季ロッテでチーフ打撃兼走塁コーチを務めた西岡剛氏を内野守備走塁コーチとして招聘することが明らかになった。. 西岡剛氏を内野守備走塁コーチとして招聘した背景 日本ハムは16日、来季のV奪回へ向けたコーチングスタッフの陣容を発表した。今季ロッテでチーフ打撃兼走塁コーチを務めた西岡剛氏を、内野守備走塁コーチとして新たに招聘する。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)第3戦でソフトバンクに敗れて今季が終了し、チームは早くも巻き返しへ向けた新体制を固めている。守備再建の舵取りは、現役時代に華麗な内野守備でファンを魅了した名手に託されることになった。 両リーグワーストの88失策を記録した守備陣の立て直し リーグ3位でシーズンを終え、CSファイナルSでは3戦全敗で敗退した日本ハムは今季、両リーグワーストとなる88失策を喫した。守備の立て直しが急務である中、現役時代にロッテで3度のゴールデングラブ賞に輝き、指導経験も豊富な西岡氏に白羽の矢が立った。西岡氏は現役時代にロッテ、大リーグのツインズ、阪神などでプレーし、盗塁王、首位打者、最多安打、ベストナインなど数々のタイトルを獲得している。 古巣ロッテでの指導実績と新庄監督からの熱いラブコール 現役引退後は独立リーグの北九州下関で総監督を務め、16年ぶりに古巣ロッテへ復帰した今季は、サブロー新監督をサポートした。最多安打を獲得した西川らの若手の成長を後押しした実績を持つ。新庄監督とは22年オフのYouTube企画で対談しており、指揮官は「一緒にやりたいよね。さあ、一緒にやろうという時を待っていてほしい」とオファーを送っていた。西岡氏がコーチに就任した場合は「メンタル、守備、走塁。この3つに関してはやってほしい」と要望を口にしており、外部からの電撃入閣が実現した。 稲葉篤紀2軍監督の1軍打撃コーチへの配置転換 来季に向けては、稲葉篤紀2軍監督が1軍打撃コーチに配置転換されることも判明した。今季はチームとして両リーグ最多の177本塁打を記録した一方、打点は優勝したソフトバンクより102も少ない574に留まっており、得点力不足の課題は明白だった。現役時代に2000安打を達成して名球会入りした稲葉2軍監督は、来季は横尾打撃コーチとの2人体制で、本塁打に頼らない得点力向上を目指すことになる。 新たな2軍監督の選定と悲願の日本一へ向かう指揮官の決意 稲葉2軍監督の配置転換に伴い、新たな2軍監督は現在選定が進められており、森本外野守備走塁コーチが有力候補に挙がっている。新庄監督は「この世界は勝たないと意味がない」と語っており、不退転の覚悟で挑む政権6年目を迎える。西岡氏の入閣と稲葉氏の1軍転換という攻守にわたる大幅なテコ入れを敢行した日本ハムが、悲願の日本一奪還を目指して来季の戦いへ動き出す。

米国の飲酒人口が54%で過去最低に、ギャラップ調査で判明した健康リスクへの懸念とライフスタイルの変化
世界

米国の飲酒人口が54%で過去最低に、ギャラップ調査で判明した健康リスクへの懸念とライフスタイルの変化

米国の成人における飲酒人口が54%となり、1939年の調査開始以来の最低値を記録した。世論調査会社ギャラップが発表した最新データによると、健康リスクへの懸念やライフスタイルの変化が背景にあり、かつての「酒は百薬の長」という認識が揺らいでいることが浮き彫りとなった。 飲酒人口は過去最低の54%へ 米国の世論調査会社「ギャラップ」が8月20日に公表した調査結果によると、普段からアルコールを摂取すると回答した18歳以上の成人は全体の54%にとどまりました。これは1939年の調査開始以来、最も低い水準です。2020年に60%を割り込んで以降、2024年には58%、そして直近の調査では54%と、飲酒人口の減少傾向が鮮明になっています。飲酒率が70%を超えていた1975年のピーク時と比較すると、米国社会におけるアルコールとの距離感は大きく変化しました。 「酒は百薬の長」という神話の崩壊 飲酒人口減少の背景には、健康に対する認識の歴史的なシフトがあります。かつて米国では「ワインをグラス1~2杯程度飲むことは健康に良い」という通念が広く信じられてきました。しかし、ギャラップ社の調査では、米国人の過半数(51~53%)が「たとえ少量でも健康を害する」と回答しています。これは2001年調査時の27%から倍増した数字です。Wedge ONLINEによると、回答者の86%が、飲酒ががんや心臓病、精神不安のリスクを高めるという最新の医学研究をニュースで知ったことを理由に挙げています。 写真:Wedge ONLINE 医学界が示す飲酒のリスク 近年、適度な飲酒が健康にプラスであるとする従来の考え方を覆す報告が相次いでいます。WHO(世界保健機関)は2023年の報告書で、「いかなる量のアルコールであっても健康上、安全ではない」と指摘しました。主な根拠は以下の通りです。 アルコールは、アスベストやたばこと同様に「グループ1」の発がん性物質に分類される。 アルコールに起因するがん患者の半数が、週1.5リットル以下の少量飲酒者である。 大腸がんや乳がんなど、7タイプのがんの原因となる。 さらに、米国でも公衆衛生の最高責任者であるSurgeon General(公衆衛生長官)が2025年1月に飲酒とがん発症の相関関係について通達を出しました。連邦保健福祉省所轄のCDC(疫病予防管理センター)も、酒量を減らすことが健康に寄与するとの見解を示しています。 アルコール依存症患者の減少と治療薬の影響 連邦政府の追跡調査においても、12歳以上の「アルコール依存症患者」の割合が2021年の10.6%から2025年には8.9%へ減少していることが確認されています。この現象については、一部で肥満症治療薬「セマグルチド」の服用との関連が議論されています。ただし、常用者は成人の8人に1人に限られるため、医学界全体でその影響を断定する見解には至っていません。また、国際的な互助組織「Alcoholics Anonymous(AA)」においても、会員数は2021年段階で196万人まで減少しており、特に若年層の参加者が減っている点が指摘されています。 健康志向が変える米国の飲酒文化 かつて金曜のランチタイムに同僚と酒を酌み交わす「TGIF!」の文化が象徴していた米国の飲酒習慣は、今や大きな転換点を迎えています。かつてはヘミングウェーやエドワード・ケネディ元上院議員ら著名人も苦しんだアルコール依存症の問題が、社会全体の健康意識の高まりによって公衆衛生上の最優先課題として再定義されました。今後、飲酒人口の減少がどの程度の水準で落ち着くのか、またこの健康志向が米国のライフスタイルにどのような長期的な影響を及ぼすのかについては、引き続き注視が必要です。

大阪府泉佐野市と泉大津市のだんじり事故で男性2人死亡、16人負傷
日本

大阪府泉佐野市と泉大津市のだんじり事故で男性2人死亡、16人負傷

大阪府泉佐野市と泉大津市で10月10日に開催された秋祭りで、だんじりが相次いで横転する事故が発生し、男性2人が死亡、計16人が重軽傷を負った。. だんじり横転事故で男性2人が死亡した背景と現場の状況 大阪府泉佐野市と泉大津市の秋祭りにおいて、10月10日に発生しただんじりの横転事故では、側面でバランスを取る「たかり」役を担っていた男性2人が死亡し、あわせて16人が重軽傷を負ったと弁護士JPニュースが報じている。事故はいずれも、だんじりが交差点を右折しようとした際にバランスを崩したことが原因とみられている。東洋経済オンラインの報道によると、共同体の中心にあるシンボルに自らの身体を預ける行為や、死のリスクを伴う過酷な身体性を通じて平坦な日常を突破し、生を再起動させる装置として祭りが機能している側面が指摘されている。 過去の事故との類似性と法的責任の行方 祭りにおける死亡事故はこれが初めてではなく、2022年10月にも富田林市のだんじり祭りで1人が死亡、3人が負傷する事故が発生し、運行責任者が業務上過失致死傷の疑いで書類送検された事例があると弁護士JPニュースは伝えている。同記事の解説によると、祭りのような危険性の高い催しを行う場合、運営側には適切に安全管理を行う業務上の注意義務が生じる。ただし、事故が起きたという結果だけを理由に責任が決まるわけではなく、具体的な危険を予見でき、回避するための措置を取る義務を果たしていたかどうかが法的判断の焦点となる。 写真:東洋経済オンライン 自己責任論と運営側の安全管理義務の境界線 dメニューニュースが伝えたところによると、今回の事故を受け、ひろゆきこと西村博之氏は10月11日にX(旧Twitter)上でボクシングの死亡事故を例に挙げ、危険を理解して自ら参加する人の選択を尊重し、第三者が一方的に制限することに反対する趣旨の意見を投稿した。一方で同記事は、本人が参加を選ぶ自由があることと、主催者や指導者の安全管理責任が免除されることの間には大きな隔たりがあると指摘している。速度や経路、人員配置、中止判断など、運営側が管理できる事項についてどのような対策が必要だったかが個別に検討されなければならない。 参加者の立場による法的責任や安全対策の違い 祭りの運営に関わる人、だんじりを引く人、沿道で見物する人、近隣に住む住民を一まとめにして「危険を承知した人」と扱うことはできないとdメニューニュースは報じている。見物客や付近の住民は、だんじりの動きや停止方法を管理する立場にないため、運営側には参加者の安全対策だけでなく、観覧区域の設定や立入制限、周辺への周知など、周囲に危険を及ぼさないための措置が求められる。また、学校行事として参加する生徒の場合は、自分の経験だけでは分からない危険について大人による判断に依存しており、一般の成人参加者とは異なる安全配慮の基準が適用される。 写真:dメニューニュース 伝統行事における過激化と法的な検証の必要性 ノートの執筆記事によると、岸和田など泉州地域で行われるだんじりは、地車が高速でコーナーを回るようになったのは昭和中期以降のことであり、古くからの伝統文化とは異なる側面を持つと指摘されている。伝統行事としての側面と、死と隣り合わせの緊張感を伴う過激な運行の間で、どのように安全管理と参加の自由を両立させるかが問われている。今回の事故についても、参加者の自己責任論や主催者の過失を一概に断定することはできず、具体的な原因や運営状況を踏まえた上で、予見・回避できた危険についての検証が求められている。

ルーマニア沖の黒海でケミカルタンカーがドローン攻撃を受け炎上、乗組員7人が行方不明
世界

ルーマニア沖の黒海でケミカルタンカーがドローン攻撃を受け炎上、乗組員7人が行方不明

ルーマニア沖の黒海で15日朝、サンマリノ船籍のケミカルタンカー「ワイン・トレーダー」がドローンの攻撃を受け炎上し、乗組員12人のうち7人が行方不明となっており、ルーマニア当局が救助活動を続けている。. ワイン・トレーダー号で爆発と火災が発生 15日午前7時ごろ、ルーマニア・スリナのドナウ川河口から東へ13カイリの海上で、サンマリノ船籍のケミカルタンカー「ワイン・トレーダー」がドローンの攻撃を受けた。船内では複数回の爆発と火災が報告され、当時貨物は積んでいなかった。ルーマニア当局はヘリコプター「ブラック・ホーク」2機と救助艇2隻を投入し、乗組員12人のうち生存が確認された4人の救助を最優先に進めており、現場周辺では非常に高い波が報告されている。. 相次ぐ商船へのドローン攻撃とロシアの関与 黒海西岸では商船を狙ったドローン攻撃が相次いでおり、ルーマニアのニクショル・ダン大統領は「ワイン・トレーダー」に加え、14日には同じ海域でコモロ船籍の化学製品タンカー「ヤラJ」もドローン攻撃を受け火災が発生したが、乗組員は全員無事だったと明らかにした。また、13日にはブルガリア沖で商船2隻が攻撃を受け、うち1隻が沈没し乗組員11人が行方不明となっており、ブルガリア当局はロシアの関与が疑われるとしてロシア大使を呼び出した。. 写真:CNN.co.jp NATO加盟国の対応と地域安全保障の危機 相次ぐ民間船舶への攻撃を受け、ルーマニアとブルガリアの首脳は北大西洋条約機構(NATO)条約第4条の発動を視野に入れた協議を予定している。同条は加盟国が領土保全や独立を脅かされた際に協議を行うものだ。Yahoo!ニュースによると、NATOのマルク・ルッテ事務総長は、ルーマニアおよびブルガリアの首脳と会談し、商船に対する攻撃について協議したことをXで明かした。ルッテ事務総長は、NATOが東部戦線沿いの態勢を強化しており、対ドローン能力の向上を含めて対応を調整していく方針を示している。 ウクライナ輸出ルートへの深刻な影響 黒海での民間船舶への攻撃は、世界有数の穀物輸出国であるウクライナの物流にも影を落としている。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は13日、黒海がウクライナ侵攻による新たな戦線となりつつあり、「容認できない」と強い懸念を表明した。ロシア側は、ウクライナの港に向かう船舶を軍事貨物の運搬船とみなして標的にしていると主張している。一方、ウクライナや欧州各国は穀物や民間貨物を積んだ商船が攻撃されていると反論しており、双方の主張は平行線をたどっている。 黒海における緊張の長期化と今後の見通し 黒海海域では、ロシアがウクライナのソチ港周辺の商船を攻撃したとの主張がある一方、ウクライナ側は民間船への攻撃を非難するなど、緊張状態が続いている。トルコは両国に対し攻撃の停止を求めているが、ロシアは黒海での海上停戦を求める欧米の呼びかけを拒否し続けている。今後、ルーマニアとブルガリアを中心に、NATOが船舶の安全確保に向けた追加装備や監視体制の強化をどのように進めるかが焦点となる。商船の安全が脅かされる状況下で、食料安全保障への影響を含めた国際的な対応が急がれている。