世界 JMSチョン・ミョンソク総裁に懲役33年の判決、服役中の17年と合わせ合計50年に
キリスト教福音宣教会(JMS)のチョン・ミョンソク総裁(81)に対し、大田地裁は19日、準強姦などの罪で懲役33年の判決を言い渡した。すでに別の性犯罪で懲役17年の刑が確定し服役中であり、今回の判決が確定すれば合計50年の収監となる。 追加の性犯罪で懲役33年の実刑判決 韓国の大田地裁第11刑事部(パク・ウグン裁判長)は19日、準強姦などの容疑で起訴されていたJMS総裁のチョン・ミョンソクに対し、懲役33年の重刑を言い渡した。Kstyleの報道によると、検察側の求刑は懲役27年であったが、裁判所はこれを上回る判決を下した。裁判部は併せて、10年間の身元情報公開および告知、児童・青少年および障がい者関連施設への10年間の就業制限、そして15年間の位置追跡電子装置(電子足輪)の装着を命じている。 「メシア」を名乗り信者16人に性的暴行 今回の公判で認定された犯行は、チョン被告が以前の性犯罪で懲役10年の刑期を終え、出所した直後の2018年から2022年にかけて行われたものだ。忠清南道錦山郡にある同教団の修練院「月明洞」において、自らを「メシア」と称して女性信者らを洗脳し、性的暴行や強制わいせつを繰り返したとされる。被害者は16人にのぼる。この事実は、同被告が別の女性信者に対する23回の性犯罪容疑で裁判を受けていた最中、新たな被害者たちの告訴によって発覚した。 物的証拠の欠如を主張する被告側 裁判においてチョン被告は、一貫して容疑を否認してきた。被告側は「被害者たちの供述以外に明確な物的証拠はなく、公訴事実のような犯行はしていない」と無罪を主張していた。しかし、裁判所はこの主張を退け、懲役33年という厳しい判決を下すに至った。すでに確定している懲役17年の判決と合わせ、同被告の刑期は合計50年となる。 ドキュメンタリーが暴いた教団の実態 チョン被告による長年の性的搾取は、2023年に公開されたNetflixオリジナルドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』によって広く知られることとなった。同作品では、被害者たちの生々しい証言や実際の録音記録が公開され、韓国内外で大きな波紋を呼んだ。このドキュメンタリーの続編をめぐっても、教団側が放送禁止の仮処分を申請する事態となったが、裁判所はこれを棄却している。 懲役33年の実刑判決 身元公開および告知:10年間 関連機関への就業制限:10年間 電子足輪の装着命令:15年間 今後の裁判の行方と司法の判断 チョン被告は現在、すでに確定した懲役17年の刑で服役中である。今回の第一審判決が確定すれば、同被告は80代という高齢から計算しても、事実上の終身刑に近い期間を刑務所で過ごすことになる。今回の判決は、検察の求刑を6年も上回る異例の重さであり、裁判所が被害者たちの証言の信憑性を重く見た結果といえる。今後、被告側が控訴に踏み切るかどうかが注目される。