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テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦

11月3日の米中間選挙を前に、30年間にわたり共和党が勝ち続けてきたテキサス州の連邦上院議員選で、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が共和党のケン・パクストン候補と大接戦を繰り広げていると、ニュース番組『わたしとニュース』が報じた。共和党の牙城とされる同州での異例の苦戦に対し、トランプ大統領が直接応援に入るなど、全米の注目を集める激しい選挙戦となっている。 共和党の牙城テキサス州で民主党候補がリードを維持 テキサス州では1988年以降、民主党候補が上院議員の議席を獲得したことがなく、長く共和党の圧倒的な地盤となってきた。しかし、10月19日時点のリアルクリアポリティックスの世論調査平均によると、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が48.5%、共和党のケン・パクストン候補が46.3%と、タラリコ候補がわずかながらリードを保っているとロイターなどが伝えている。広告支出総額は5億ドルを超える見通しで、米上院選史上最も高額な選挙戦の一つとなっている。 写真:Yahoo!ニュース トランプ大統領によるテコ入れと共和党陣営の巨額資金投入 形勢の逆転を危惧する共和党側は、実業家のイーロン・マスク氏らが数百億ドル規模の資金を投入し、パクストン候補の支援を急いでいる。トランプ大統領も何度もテキサス州に入り、「私が出馬しているつもりで投票に行ってくれ」と支持を強く訴えてきた。しかし、ロイターの報道によれば、生活費の高騰やイランとの戦争への不満から共和党支持層の投票意欲は鈍っており、陣営は有権者の説得よりも支持者の動員に苦心している実態が浮き彫りになってきた。 ブッシュ家の異例の動きと共和党内の亀裂 テキサス州を地盤とする共和党の名門政治家一族であるブッシュ家において、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じた。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏はタラリコ氏の選挙運動に献金し、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏もタラリコ氏に投票したと表明している。ニール氏は、トランプ氏の大統領選での主張をパクストン氏が手伝ったことへの深い懸念を理由に挙げており、党内の複雑な亀裂が表面化している。 写真:Reuters キリスト教の隣人愛を掲げる異色の民主党候補の戦略 神学校出身の元中学教師であるタラリコ候補は、キリスト教の「隣人愛」の精神を政治理念に掲げ、物価高対策などの生活苦に寄り添う主張を展開している。大企業やロビー団体の大口献金に頼る共和党に対して、自身の選挙資金の97%は100ドル未満の小口献金で占められているとロイターは指摘する。こうした草の根の戦いと地域を守る姿勢が、保守層や共和党支持者の心をも掴む要因となっている。 ネガティブ広告の応酬と文化戦争を巡る対立 共和党系スーパーPACなどは、タラリコ氏がテキサス州の価値観とかけ離れていると主張する攻撃広告に多額の資金を投じている。ファクトチェック機関は、これらの広告がタラリコ氏の実績をゆがめていると指摘しており、実際の政策や発言とは異なる主張が含まれていることが判明している。これに対し、タラリコ陣営はパクストン氏の過去の職権乱用疑惑やスキャンダルを厳しく批判し、経済問題への有効な対策を示せない共和党の姿勢に対抗している。 写真:毎日新聞 期日前投票が開始される中での今後の見通し すでに期日前投票が始まっているテキサス州の上院選は、投票日まで2週間を切り、世論調査での未定層がほとんど残っていない状況下で終盤戦を迎えている。巨額の資金を背景にした共和党の動員工作がどこまで効果を発揮するか、あるいは30年ぶりの歴史的転換が実現するのか、全米の勢力図を左右する歴史的な一戦の行方に視線が注がれている。 関連情報: テキサス州上院選でケン・パクストン氏とジェームズ・タラリコ氏が州内遊説を加速し支持拡大を競う · テキサス州上院選:民主党リード、イーロン・マスクら共和党へ巨額資金

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦

11月3日の米中間選挙を前に、30年間にわたり共和党が勝ち続けてきたテキサス州の連邦上院議員選で、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が共和党のケン・パクストン候補と大接戦を繰り広げていると、ニュース番組『わたしとニュース』が報じた。共和党の牙城とされる同州での異例の苦戦に対し、トランプ大統領が直接応援に入るなど、全米の注目を集める激しい選挙戦となっている。

共和党の牙城テキサス州で民主党候補がリードを維持

テキサス州では1988年以降、民主党候補が上院議員の議席を獲得したことがなく、長く共和党の圧倒的な地盤となってきた。しかし、10月19日時点のリアルクリアポリティックスの世論調査平均によると、民主党のジェイムズ・タラリコ候補が48.5%、共和党のケン・パクストン候補が46.3%と、タラリコ候補がわずかながらリードを保っているとロイターなどが伝えている。広告支出総額は5億ドルを超える見通しで、米上院選史上最も高額な選挙戦の一つとなっている。

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦
写真:Yahoo!ニュース

トランプ大統領によるテコ入れと共和党陣営の巨額資金投入

形勢の逆転を危惧する共和党側は、実業家のイーロン・マスク氏らが数百億ドル規模の資金を投入し、パクストン候補の支援を急いでいる。トランプ大統領も何度もテキサス州に入り、「私が出馬しているつもりで投票に行ってくれ」と支持を強く訴えてきた。しかし、ロイターの報道によれば、生活費の高騰やイランとの戦争への不満から共和党支持層の投票意欲は鈍っており、陣営は有権者の説得よりも支持者の動員に苦心している実態が浮き彫りになってきた。

ブッシュ家の異例の動きと共和党内の亀裂

テキサス州を地盤とする共和党の名門政治家一族であるブッシュ家において、民主党候補を支持する動きが出ているとBBC Newsが報じた。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の娘であるバーバラ・ブッシュ氏はタラリコ氏の選挙運動に献金し、元大統領の弟であるニール・ブッシュ氏もタラリコ氏に投票したと表明している。ニール氏は、トランプ氏の大統領選での主張をパクストン氏が手伝ったことへの深い懸念を理由に挙げており、党内の複雑な亀裂が表面化している。

写真は上院選に出馬している共和党候補ケン・パクストン氏。10月18日、米テキサス州サンアントニオで撮影。REUTERS/Joel Angel Juarez
写真:Reuters

キリスト教の隣人愛を掲げる異色の民主党候補の戦略

神学校出身の元中学教師であるタラリコ候補は、キリスト教の「隣人愛」の精神を政治理念に掲げ、物価高対策などの生活苦に寄り添う主張を展開している。大企業やロビー団体の大口献金に頼る共和党に対して、自身の選挙資金の97%は100ドル未満の小口献金で占められているとロイターは指摘する。こうした草の根の戦いと地域を守る姿勢が、保守層や共和党支持者の心をも掴む要因となっている。

ネガティブ広告の応酬と文化戦争を巡る対立

共和党系スーパーPACなどは、タラリコ氏がテキサス州の価値観とかけ離れていると主張する攻撃広告に多額の資金を投じている。ファクトチェック機関は、これらの広告がタラリコ氏の実績をゆがめていると指摘しており、実際の政策や発言とは異なる主張が含まれていることが判明している。これに対し、タラリコ陣営はパクストン氏の過去の職権乱用疑惑やスキャンダルを厳しく批判し、経済問題への有効な対策を示せない共和党の姿勢に対抗している。

テキサス州上院選で民主党タラリコ候補が共和党パクストン候補と大接戦
写真:毎日新聞

期日前投票が開始される中での今後の見通し

すでに期日前投票が始まっているテキサス州の上院選は、投票日まで2週間を切り、世論調査での未定層がほとんど残っていない状況下で終盤戦を迎えている。巨額の資金を背景にした共和党の動員工作がどこまで効果を発揮するか、あるいは30年ぶりの歴史的転換が実現するのか、全米の勢力図を左右する歴史的な一戦の行方に視線が注がれている。

執筆者について: nipponese

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