中国・山西省の大同市にある懸空寺は、断崖絶壁に建造された寺として知られている。ロケットニュース24の報道によると、日本から現地を訪れたライターの中澤星児氏が、片道3日を要するアクセスや当日券を巡る現地での状況、そして天空寺院内部の景色をリポートしている。.
中国・山西省の断崖絶壁にそびえる懸空寺への道のり
中国五岳の一つである北岳恒山の麓、金龍峡の谷間に位置する懸空寺へのアクセスは、日本人旅行者にとって容易ではない。ロケットニュース24の報道によると、日本を出発してまず飛行機で北京に入り、新幹線で大同南駅へ向かった後、車で山間部をさらに1時間以上移動する行程となる。鉄道が届かない山道を進む車中からは、崩れかけたレンガの建物や政府の管理状況が不明な謎の集落など、いわゆる「リアルチャイナ」の風景が広がっていたと伝えられている。Yahoo!ニュースで配信された同記事でも、この移動のディープな様子が詳しく描写されている。
当日券の入手が極めて困難とされる日本人への高いハードル
現地で寺の内部に入るためには、エリアへの入場チケットに加え、数に限りがある登臨チケットの確保が必要となる。ロケットニュース24の報道によると、チケットは中国人以外が事前にネット予約することができないため、現地の窓口で当日券を購入するしか方法がない。朝7時30分の窓口オープンに対して午前8時40分頃にはすでに完売しており、昼の12時からの販売に向けて午前10時から並んでも数時間待ちの長蛇の列ができるという。売場では約600枚の当日券を巡って来場者同士が激しく揉めるなど、カオスな状況が発生していると報じられている。
TIME誌が選ぶ世界で最も危険な建築物トップ10にランクイン
数々の困難を乗り越えて登臨した懸空寺は、山肌の絶壁に突き出す細い廊下や部屋が特徴的な「天空寺院」である。ロケットニュース24の報道によれば、1500年前に建造された建物でありながら手すりが腰の高さほどしかないため、空中を歩いているような強烈なスリルを味わうことができる。その不安定に見えるデザインや物理的なバランスの危うさから、アメリカのTIME誌が選出する「世界で最も危険な建築物トップ10」の第4位に選ばれており、寺院としては唯一のランクインを果たしている。戦乱や盗賊から身を守るための防犯目的で地上から離れた場所に建てられたという歴史的背景も、この寺のディープな魅力を形作っている。
懸空寺の登臨チケット確保や現地での移動は極めてハードルが高いものの、実際に内部に入った際の感動は想像を絶するものがあると伝えられている。現地を訪れる際は事前の綿密なスケジュール調整と、窓口での長時間にわたる並びを覚悟する必要がありそうだ。