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16歳女子の16%に抑うつ症状、男女差の背景に「やせ願望」とSNSの影響

東京都内の16歳女子の約16%に抑うつ症状があることが、国立精神・神経医療研究センターなどの追跡調査で判明した。これは同年齢の男子の2倍にあたり、男女差の背景にはSNSでの体形比較や、やせ願望が深く関わっていることが分かったと、Yahoo!ニュースなどが報じた。 16歳女子の16%に抑うつ症状、男子の2倍に達する深刻なメンタル悪化 国立精神・神経医療研究センターなどのグループが実施した追跡調査によると、東京都に住む16歳女子の約16%に抑うつ症状が確認された。12歳時点では男女差は小さかったものの、16歳になると女子の悪化が目立つようになる。産経ニュースの報道では、16歳時点における抑鬱症状は女子が15.9%、男子が8.2%であり、希死念慮も女子の29.8%、男子の18.1%にみられ、女子の深刻なメンタルヘルスの悪化がデータ上で裏付けられている。 女子の自殺急増とG7で突出する死亡率 厚生労働省の統計によると、小中高生の自殺者数は従来男子が女子の2倍前後で推移してきた。しかし女子中高生の自殺急増を受け、令和6年には女子が290人、男子が239人と初めて逆転し、続く7年も女子が上回る状況となっている。10代女子の自殺死亡率はもともと日本が先進7カ国(G7)の中で突出して高く、精神科医で同センターの成田瑞室長らのグループが危機感を抱いて要因の特定を進めていた。 写真:産経ニュース 「孤独感」と「やせ願望」が男女差を生み出すメカニズム 日英の若者らが参加したワークショップでの議論をもとに、研究グループは「孤独感」と「やせ願望」を分析対象の因子に選んだ。因果媒介分析という統計手法を用いた計算では、16歳における抑うつ症状の男女差の34.7%、希死念慮の男女差の46.3%が、この2つの因子が関わるメカニズムで説明できることが判明した。成田室長は、50%に迫る数値について「驚くほどの大きさ。孤独感とやせ願望がもたらす影響の深刻さが分かる」と強調している。 SNS上の高すぎる承認水準が「やせたい」という切迫感を生む フリースクールの運営や子どもたちの居場所づくりに取り組むNPO法人「スクート」の内海博文代表理事は、女子にとって「やせ」を含む外見の評価が大きな価値基準になっていると指摘する。友人グループ内でSNS投稿をチェックし即座に反応し合うことで仲間であることを確認し合う中、スタイルや華やかさが「いいね」を集める。内海さんは、「やせたい」という言葉の裏には、仲間から外されたくないという「普通でいたい」恐怖に近い切迫感があると分析している。 現場の支援者が訴える、現実の居場所づくりと大人たちの役割 研究結果を受け、専門家や支援者からは子どもたちが現実の生活の中で「ありのままの自分が認められている」と感じる機会を増やす重要性が指摘されている。SNS上の承認ばかりを求めなくてもよい環境をつくるためには、身近な大人たちが子どもの話を最後まで聞くという実績を積み重ね、相談しやすい存在になることが処方箋になり得る。成田室長も、国や自治体に対して孤独感を減らすための支援を行ってほしいと訴えており、英学術誌「Nature Human Behaviour」に9月15日付でオンライン掲載された論文を通じて、さらなる対策の必要性が示されている。

16歳女子の16%に抑うつ症状、男女差の背景に「やせ願望」とSNSの影響

東京都内の16歳女子の約16%に抑うつ症状があることが、国立精神・神経医療研究センターなどの追跡調査で判明した。これは同年齢の男子の2倍にあたり、男女差の背景にはSNSでの体形比較や、やせ願望が深く関わっていることが分かったと、Yahoo!ニュースなどが報じた。

16歳女子の16%に抑うつ症状、男子の2倍に達する深刻なメンタル悪化

国立精神・神経医療研究センターなどのグループが実施した追跡調査によると、東京都に住む16歳女子の約16%に抑うつ症状が確認された。12歳時点では男女差は小さかったものの、16歳になると女子の悪化が目立つようになる。産経ニュースの報道では、16歳時点における抑鬱症状は女子が15.9%、男子が8.2%であり、希死念慮も女子の29.8%、男子の18.1%にみられ、女子の深刻なメンタルヘルスの悪化がデータ上で裏付けられている。

女子の自殺急増とG7で突出する死亡率

厚生労働省の統計によると、小中高生の自殺者数は従来男子が女子の2倍前後で推移してきた。しかし女子中高生の自殺急増を受け、令和6年には女子が290人、男子が239人と初めて逆転し、続く7年も女子が上回る状況となっている。10代女子の自殺死亡率はもともと日本が先進7カ国(G7)の中で突出して高く、精神科医で同センターの成田瑞室長らのグループが危機感を抱いて要因の特定を進めていた。

16歳女子の16%に抑うつ症状、男女差の背景に「やせ願望」とSNSの影響
写真:産経ニュース

「孤独感」と「やせ願望」が男女差を生み出すメカニズム

日英の若者らが参加したワークショップでの議論をもとに、研究グループは「孤独感」と「やせ願望」を分析対象の因子に選んだ。因果媒介分析という統計手法を用いた計算では、16歳における抑うつ症状の男女差の34.7%、希死念慮の男女差の46.3%が、この2つの因子が関わるメカニズムで説明できることが判明した。成田室長は、50%に迫る数値について「驚くほどの大きさ。孤独感とやせ願望がもたらす影響の深刻さが分かる」と強調している。

SNS上の高すぎる承認水準が「やせたい」という切迫感を生む

フリースクールの運営や子どもたちの居場所づくりに取り組むNPO法人「スクート」の内海博文代表理事は、女子にとって「やせ」を含む外見の評価が大きな価値基準になっていると指摘する。友人グループ内でSNS投稿をチェックし即座に反応し合うことで仲間であることを確認し合う中、スタイルや華やかさが「いいね」を集める。内海さんは、「やせたい」という言葉の裏には、仲間から外されたくないという「普通でいたい」恐怖に近い切迫感があると分析している。

現場の支援者が訴える、現実の居場所づくりと大人たちの役割

研究結果を受け、専門家や支援者からは子どもたちが現実の生活の中で「ありのままの自分が認められている」と感じる機会を増やす重要性が指摘されている。SNS上の承認ばかりを求めなくてもよい環境をつくるためには、身近な大人たちが子どもの話を最後まで聞くという実績を積み重ね、相談しやすい存在になることが処方箋になり得る。成田室長も、国や自治体に対して孤独感を減らすための支援を行ってほしいと訴えており、英学術誌「Nature Human Behaviour」に9月15日付でオンライン掲載された論文を通じて、さらなる対策の必要性が示されている。

執筆者について: nipponese

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