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パーリー・レイザーフィッシュの漁獲で若いメスが早すぎる性転換、研究で判明 世界

パーリー・レイザーフィッシュの漁獲で若いメスが早すぎる性転換、研究で判明

大西洋や地中海に生息するベラ科の魚パーリー・レイザーフィッシュは、すべての個体がメスとして生まれ、十分に成長するとオスへ性転換する。しかし、スペイン東岸沖のバレアレス諸島などで夏以降に激しい漁獲を受けると、群れの大きなオスが真っ先に釣られてしまい、若いメスが早すぎる性転換を強いられていることが、地中海高等研究所などの研究で明らかになった。 夏以降の漁獲がもたらす小型化と早すぎる性転換 ナショナル ジオグラフィック日本版の報道によると、スペイン・マヨルカ島にある地中海高等研究所のマルガリーダ・バルセロ・セラ氏らが主導した研究で、パーリー・レイザーフィッシュの体長や年齢に大きな地域差があることが判明した。漁獲が一切行われていない海洋保護区では、個体の全長が平均17.4cm、年齢が平均約4歳であるのに対し、漁獲が激しい海域では平均約14.9cm、平均約2歳にとどまる。この魚はロブスター並みの高価格で取引されることもあり、海域によっては9月1日以降の漁期解禁からわずか数日で最大60%が漁獲されるという。動くものに近寄る習性があり、群れを守る優位オスが餌のついた釣り針に真っ先にかかってしまうことが、個体の若年化と小型化に拍車をかけている。 小さなメスが直面する繁殖力の深刻な低下 早く性転換してオスになることは、魚にとって決して好ましいことではない。マルガリーダ・バルセロ・セラ氏らの研究チームが2026年7月23日付の学術誌「Philosophical Transactions of the Royal Society B」に発表した論文によると、小さなメスが産む卵の数は大きなメスに比べてはるかに少ない。1匹のメスが十分に大きく成長し、あと1年メスとして長く生き続けることは、自分自身の子孫を大幅に増やすことにつながる。しかし、群れの大きなオスが船上のバケツに収まってしまうと、残されたメスはまだ若く比較的小さいうちにオスへと性転換せざるをえなくなる。その結果として、集団全体の繁殖能力が低下する懸念が生じている。 漁獲が個体のDNAや遺伝子に及ぼす影響の懸念 Yahoo!ニュースの報道では、漁獲が魚の数だけでなくDNAの化学修飾にまで影響を及ぼしている可能性が指摘されている。地中海高等研究所のファン・オアース氏によると、漁獲が行われている海域と保護区の集団を比較したところ、DNAの化学修飾であるメチル化のパターンに平均年齢の違いだけでは説明できない差異が300近くも見つかった。これらの差異の中には、エネルギーの消費や神経細胞の興奮性、免疫系の調節などに影響する遺伝子の活性に関わるものが含まれており、オスが姿を消したストレスによって誘発された可能性がある。一方で、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のスージン・イー氏は、集団間のDNAの違いは小さく魚のDNAのごく一部にしか影響していないと指摘しており、確固たる結論を導き出すには証拠がまだ十分ではないという慎重な見方も示されている。 海洋保護区が果たす遺伝子の貯蔵庫としての役割 漁獲の圧力が続く中でも、年間を通じて漁獲が禁止されているバレアレス諸島の海洋保護区は、重要な役割を果たしている。バルセロ・セラ氏によれば、海洋保護区の集団は多様性が高い一方で、漁獲が行われている地域の集団と遺伝的に非常によく似ている。これは、オスとメスが同時に放出した卵が海中で受精して数週間漂流し、どこかの海域に定着するというパーリー・レイザーフィッシュの繁殖の仕組みによるものだ。ナショナル ジオグラフィック協会の「プリスティン・シー(原始の海)プロジェクト」ディレクターであるエンリック・サラ氏は、海洋保護区が単に魚を大きく育て繁殖数を増やすだけでなく、魚が環境に適応して生き残るために必要な分子レベルの道具一式を守る遺伝子の貯蔵庫であると評価している。 釣り愛好家の実感と今後の課題 バレアレス諸島の釣り愛好家たちの間では、以前ほどパーリー・レイザーフィッシュが釣れなくなっているという感覚が強まっており、実際に釣れる魚も数十年前に比べて小型化している。マルガリーダ・バルセロ・セラ氏は、人々がこの魚を守りたいと強く望んでおり、同時に釣り自体も続けたいと考えていると述べている。今後は、激しい漁獲がこの小さな魚の遺伝的多様性や適応能力にどのような長期的な帰結をもたらすのか、さらなる研究による解明が求められている。

Sonos Beam Ultraが9万9800円で発売され機能や音質が報じられる 日本

Sonos Beam Ultraが9万9800円で発売され機能や音質が報じられる

米Sonosの新型サウンドバー「Sonos Beam Ultra」が、9万9800円で発売された。基本モデルと同等のサイズを維持しながらドライバーを9基に増やし、7.1.2 Dolby Atmos対応のクリアな音質と高い没入感を実現したと、米Gizmodoが報じている。 Sonos Beam Ultraが実現したコンパクトサイズと音質の両立 サウンドバーはテレビの音質を手軽に改善したい需要に応えるアイテムだが、横長の大きな筐体が敬遠される要因にもなっていた。Sonos Beam UltraはBoseのLifestyle Ultraなどと比較してもコンパクトで、角が丸いソフトなデザインを採用している。米Gizmodoのレビューによると、テレビ台の上に十分な余白を確保でき、壁掛け設置にも対応するため、設置場所の選択肢が広いことが特徴である。価格は9万9800円で、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が用意されている。 ドライバー9基搭載による空間的な音響表現 音質の面では、既存モデルのSonos Beam Gen 2が5基だったドライバーを9基へと大幅に強化した。これにより、7.1.2 Dolby Atmosに対応する。米Gizmodoの検証では、Apple TVのドラマ『ウィドウズ・ベイ』における霧笛や鳥の羽ばたき、F1コンテンツでのヘリの音やタイヤのきしみ音が、サラウンドサウンドなしでも十分に体感できた。上向きドライバーが部屋全体を音で満たし、ゲームプレイ時においても足音や銃声のバランスが優れていると評価されている。 Sonosエコシステムによるワイヤレススピーカー連携 既存のワイヤレススピーカーと連携させることで、本格的なホームシアター環境を構築できる。米Gizmodoの記者宅にあるSonos…

フットボールチャンネル 世界

外務省がサウジアラビア8州の危険度を引き上げ、アジアカップ2027開催に影響の懸念

来年1月にサウジアラビアで開幕予定のAFCアジアカップ2027をめぐり、外務省は22日、首都リヤドやマッカなど8州の危険情報をレベル3の渡航中止勧告に引き上げ、ホーシー派による攻撃の継続と激化が背景にある中で大会の開催や運営への影響が懸念されている。. 外務省がサウジアラビア8州の危険レベルをレベル3へ引き上げ 外務省は22日、サウジアラビア国内の危険情報を更新し、首都リヤドやマッカ、マディーナなど8州の危険レベルをレベル3(渡航中止勧告)に引き上げたと発表した。Yahoo!ニュースの報道によると、今回の引き上げはイエメンのホーシー派による攻撃が継続し、激化していることを受けた措置である。対象となったのはリヤド州、東部州、マッカ州、マディーナ州、ナジュラーン州、アシール州、ジャーザーン州、バーハ州の8州で、外務省は南部の4州に対して目的を問わず渡航を控えるよう求めている。 サウジ主導連合軍と当局が公表した一連の被害詳細 サウジアラビア主導連合軍やサウジ当局は、相次ぐ攻撃による具体的な人的被害を明らかにしている。10月7日以降の攻撃によってリヤドの空港で計17人が死亡し333人が負傷したほか、アブハー空港でも計3人が死亡、28人が負傷したと連合軍は発表した。さらに22日には、東部州の国際空港や石油施設への攻撃で計3人が死亡し、10人が負傷したとサウジ当局が明らかにしている。重要インフラや空港を標的とした攻撃が相次ぎ、安全確保が難しい状況が浮き彫りとなっている。 アジアカップ2027の開催地と組織委員会の準備状況 AFCアジアカップ2027は、2027年1月7日から2月5日まで開催される予定であり、リヤド、ジッダ、アル・コバールの3都市が会場として定められている。アジアサッカー連盟(AFC)は9月29日、開幕まで100日を迎えた時点において、サウジアラビアサッカー連盟と大会組織委員会が準備を計画段階から運営実施段階へ移行させたと発表していた。大会組織委員会は現在も準備を予定どおり進めていると説明しており、現時点で大会の延期や中止は正式に決定されていない。 情勢次第では2028年への延期に言及したAFCの動向 現地での攻撃や外務省による広範囲への渡航中止勧告を受け、大会の安全面に対する懸念は急速に高まっている。Yahoo!ニュースの報道では、AFCのサルマン・ビン・イブラヒム・アル・ハリファ会長が、今後の情勢次第では大会を2028年に延期する可能性に言及していることが伝えられている。主催者側も安全性の確保とスケジュール調整の双方を迫られる局面となっており、組織委員会の強気な姿勢とは裏腹に不透明感が漂う。 来年1月の開幕に向け両者が下す判断に集まる注目 開催国の空港や石油施設への攻撃が相次ぎ、日本政府も広い地域に渡航中止勧告を発出する事態となったことで、今後の治安情勢が大会運営に直接影響を及ぼす可能性は否定できない。来年1月の開幕に向け、AFCとサウジアラビア側がどのような判断を下すのか、国内外からその動向が厳しく注目されている。

トランプ氏、マスク氏にウクライナのスターリンク制限解除を要請し回復と表明 世界

トランプ氏、マスク氏にウクライナのスターリンク制限解除を要請し回復と表明

アメリカのドナルド・トランプ大統領は2026年10月22日、米スペースXが運営する衛星通信サービス「スターリンク」について、所有者のイーロン・マスク氏がウクライナのアクセスを復旧させたと述べた。ロイターやウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じたもので、戦場の通信手段を巡る制限と解除の経緯に注目が集まっている。 トランプ氏がマスク氏に電話で制限解除を要求したとの報道 ウォール・ストリート・ジャーナルは複数の匿名当局者の話として、トランプ氏がマスク氏に対し電話でウクライナ向けのスターリンクの利用制限を解除するよう求めたと報じた。トランプ氏はマスク氏に対し、通信速度が制限された状態が続いていることに不満を示したとされる。これについてトランプ氏は記者団から問われ、言及を避けた一方で「要するに、彼が元に戻した」と述べたとロイターが伝えている。トランプ政権はこれまで、ウクライナのアクセスを制限するようスペースXに指示した事実はないとしていた。 スターリンクと軍用版スターシールドの現状とウクライナの懸念 ウクライナは戦場での通信確保やロシアのミサイル攻撃に対する早期警戒システムの運用でスターリンクに深く依存している。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日の記者会見で、軍が利用するスターリンクやその軍用版である「スターシールド」の速度が完全には回復していないと訴えた。無人機などの通信可能な移動速度について「まだ時速400キロまで回復していない」と説明し、マルコ・ルビオ米国務長官からの連絡を待っていると述べていた。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、実際の移動速度制限は時速約160キロに設定されていたという。 制限を巡るホワイトハウスとマスク氏の説明の食い違い スターリンクやスターシールドの利用制限を誰が決めたのかを巡っては、政府とマスク氏の間で主張が分かれている。マスク氏は10月14日、スターシールドは米政府が所有・管理しており、移動速度や利用の制限は米軍が決め、最終的には大統領が判断すると主張した。これに対し米政府高官はロイターに対し、大統領が制限を要請したことは一切ないと否定していた。10月19日にはトランプ氏自身も、サービス制限について誰が決めたのか知らないと述べていた。 共和党議員による調査要求とJ・D・バンス副大統領の見解 米国内ではこの通信制限問題を巡り、議会からも動きが出ている。ペンシルベニア州選出のブライアン・フィッツパトリック下院議員やオハイオ州選出のマイク・ターナー下院議員ら共和党議員は、ウクライナにとって生死に関わる問題だとして議会調査を要求した。一方、J・D・バンス米副大統領は10月22日、マスク氏が民間企業を経営している点を指摘し、政府から指示されない限り紛争に関わりたくないと考えるのは理解できるとマスク氏に理解を示した。 写真:dメニューニュース BBCや各メディアによる独自確認と今後の状況 BBCはウォール・ストリート・ジャーナルの報道内容が事実であるかを独自に確認できておらず、ホワイトハウスとスペースXに説明を求めている。ウクライナは10月14日にアメリカからの情報共有が中断されたと初めて報告しており、今回の通信制限と回復のプロセスが今後の戦況にどのような影響を与えるかは依然として不透明なままである。ゼレンスキー大統領が期待するルビオ国務長官からの情報共有を含め、米ウクライナ間の協議や通信システムの稼働状況を引き続き注視する必要がある。 【分析】 トランプ氏とSNS、数千件の投稿から分かること

日中首脳会談を前に、中国の習近平国家主席(右)と握手を交わす高市早苗首相=2025年10月31日、韓国・慶州[代表撮影] 日本

習政権が日本の国会議員団を受け入れた背景と冷え込む日中関係の行方

2025年11月の高市早苗首相による台湾有事を巡る国会答弁を契機に冷え込んだ日中関係において、習近平政権が2026年夏以降に日本の国会議員や財界関係者の訪相を相次いで受け入れていることが、時事通信社の報道で明らかになった。中国経済の減速を食い止める思惑や米中関係の停滞が背景にあるとみられるが、高市政権への圧力は緩んでいない。 岩屋毅前外相の訪中と中国側の対応 日本国際貿易促進協会会長を務める岩屋毅前外相が企業関係者らとともに北京を訪れ、王毅共産党政治局員兼外相や何立峰副首相らと会談した。. 低迷する訪日中国人観光客と観光統計 日中間の政治的緊張は人的交流や観光業にも深刻な影響を与えている。日テレNEWS NNNによると、日本政府観光局による訪日中国人の推移では、2025年8月は約102万人だったのに対し、2026年8月は約42万人へと落ち込んだ。2026年1月から8月の累計でも前年同月比で56.7%減少しており、2026年の国慶節に合わせた旅行先人気ランキングでも日本はトップ10圏外へ押し出された。かつて「爆買い」で日本経済を活気づけた中国人観光客の姿は影を潜め、冷え込みが続いている。 写真:日テレNEWS NNN 尖閣周辺の動向と国連総会での対立 現場の海上では緊張状態が継続している。日テレNEWS NNNが伝えるところによれば、2026年10月5日現在で59日連続となる中国船の尖閣周辺への航行が確認されている。さらに、2026年9月22日の国連総会で高市首相が第2次世界大戦の敗戦国を念頭に置く「旧敵国条項」の削除を求めたことに対し、中国代表は「日本の再軍備が世界の平和と安定への脅威となっている」と反発し、削除に断固として反対する姿勢を示した。政治ジャーナリストの今野忍氏は日テレNEWS NNNの取材に対し、高市首相の発言は法の解釈をケーススタディに当てはめたものに過ぎず間違いではないと指摘する一方で、中国側は過剰に反応してけん制を続けていると分析している。 かつての「日中友好」に戻れない歴史的背景 時事通信社の解説によると、目先の経済的な必要性から対立が一時的に落ち着くことはあっても、かつてのような日中友好には戻れない見通しが示されている。かつての日中友好を支えた高齢者層の中国文化への憧れや、中国側が日本から経済運営を学ぼうとした謙虚な姿勢は、2010年に中国の経済規模が日本を抜き世界第2位となったことで変化した。中国では日本から学ぶものはないという意識が広がり、日本側の対中感情も悪化し、現在の日中関係はこうした構造的変化の必然的な結果とされる。 今後の日中関係と見通し 高市政権が続く限り日中首脳会談が実現する可能性は低く、習政権は高市政権への圧力を維持しつつ、国会議員や財界幹部を受け入れることで「ポスト高市」となる次期政権との関係改善を狙っていると時事通信社は分析している。関係改善を急ぐのではなく、双方がぎくしゃくした原因を見つめ直し、解決可能な問題を時間をかけて解消していく姿勢が求められている。政治関係の悪化を理由に民間交流まで止めるべきではないという指摘がある中、日中両国は困難なかじ取りを迫られている。

英国とトルコ、総額80億ポンドのユーロファイター・タイフーン売却契約に署名 最大64機体制へ 世界

英国とトルコ、総額80億ポンドのユーロファイター・タイフーン売却契約に署名 最大64機体制へ

英国とトルコは2025年10月にタイフーン20機を総額80億ポンドで売却する契約に署名したと発表し、さらに20機の追加オプションやカタールとオマーンからの調達計画を通じて最大64機体制に達する可能性があることが分かった。. 総額80億ポンドのタイフーン輸出契約と内訳 英国政府とトルコ政府は2025年10月、タイフーン20機を総額80億ポンド(約1.7兆円)で売却する契約に署名した。ジェーンズの報道によれば、このうち54億ポンドがTranche 4+バージョンの新造機20機と関連兵器パッケージにあてられ、1機あたりの取得コストは2.7億ポンド(約575億円)となる。さらに、26億ポンド規模の訓練・支援契約も同時に締結された。 2025年7月の暫定合意から署名までの経緯 両国は2025年7月にタイフーン輸出に関する暫定合意に署名していた。当時のスターマー首相は「英国にとってタイフーン生産は経済成長の原動力で何千人もの生活を支えている」と述べ、数十億ドル規模の輸出契約を通じて数年間にわたり2万人の雇用を維持する方針を示した。国防相のジョン・ヒーリーも、トルコの取得がNATOの集団防衛能力を強化すると強調している。輸出交渉を主導するBAEも、両政府と緊密に協力して関連機器の調達契約を進めると表明していた。 The UK-Türkiye Typhoon deal is the largest fighter jet export in nearly 20 years. Today @johnhealey_mp…

Wedge(ウェッジ) 日本

トランプ大統領、米中間選挙で17州を巡る異例の全米遊説を開始

11月3日の米中間選挙を控え、トランプ大統領は前例のない短期集中キャンペーンを開始した。ホワイトハウスによると、投票日前日まで最低17州を遊説する予定で、民主党が上下両院の多数派を奪回すれば政権運営に甚大な支障をきたす恐れがあることが背景にある。. トランプ氏が踏み切った異例の全米遊説 トランプ氏は去る1日、「33日間短期集中キャンペーン」と銘打った電撃作戦を開始した。初陣としてテキサス、オクラホマ、アラバマ各州の選挙集会で共和党候補への投票を呼び掛けた。ホワイトハウスによると、大統領は来月3日の投票日前日まで、最低17州で遊説を行う予定である。リベラル系オピニオン・サイトの「Daily Beast」はこのスケジュールを「パニック・ツアー」と評した。80歳と高齢の大統領が中間選挙の投票日まで1カ月を切った段階でこれほど多くの州を駆け巡るのは米国政治史上前例がなく、2期目就任以来最大のピンチに立たされていることを示唆している。. 上下両院敗北の危機と過去の悪夢 中間選挙が終盤に入り、下院だけでなく上院でも民主党が多数支配を奪回する可能性が出てきた。もしそうなれば、共和党にとって2006年以来の最悪事態となる。06年中間選挙では、当時のジョージ・ブッシュ共和党政権が中東危機や物価高騰で人気が低迷し、上下両院ともに民主党に敗北した。テレ東BIZの番組では、慶應義塾大学の渡辺靖教授らをゲストに迎え、共和党の苦戦やトランプ氏の動向について解説がなされている。 民主党優勢で現実味を帯びる弾劾のリスク トランプ氏は、民主党が下院を制すれば第1次政権時の2度に続く3度目の弾劾審議の対象となる恐れがある。トランプ氏は19年2月の対ウクライナ疑惑と20年2月の米議会襲撃事件煽動容疑で下院から弾劾されたが、当時の上院は共和党が多数のためいずれも無罪となった。しかし、上院も民主党に奪われた場合、弾劾裁判に多くの時間を割かざるを得なくなり、政権運営に大きな支障をきたす。2回目の裁判では共和党議員7人が民主党に同調しており、上院で民主党が勝利すれば前回以上に与党議員が反旗を翻す事態も懸念される。 写真:佐賀新聞 選挙結果の行方と有権者の受け止め 中央日報がワシントン・ポストやABCニュースなどと共同で実施した世論調査では、米国人の10人に7人が、共和党が敗れた場合にトランプ大統領が結果を受け入れるかどうか「確信を持てない」と回答した。共和党支持者でも36%、無党派層では77%が同様に答えている。一方、選挙の公正さや開票の正確性に対する信頼はおおむね6割から6万5千人規模ではなく65%を保っており、大統領の主張と有権者の実感の間には乖離が見られる。 写真:テレ東BIZ 区割り変更をめぐる東西の攻防と混乱 佐賀新聞の報道によると、西部カリフォルニア州の連邦下院選では、州与党の民主党が主導した区割り変更により共和党現職2人が直接対決する異例の事態となっている。南部テキサス州など全国9州で区割りが変更され、両党が党利党略を優先する動きが強まった。政治サイトのクック・ポリティカル・リポートは、民主党が下院の過半数を確保する見通しだと分析している。物価高批判による劣勢を跳ね返すだけの議席増は共和党に見込めておらず、11月3日の投開票に向けて各陣営の激しい攻防が続いている。 トランプ大統領を「信頼していない」76% 世界各国での調査 プーチン氏や習近平氏の信頼より下回る

奈良公園周辺で子鹿4頭の死骸発見、一部欠損で人為的か 日本

奈良公園周辺で子鹿4頭の死骸発見、一部欠損で人為的か

奈良市の興福寺と東大寺の境内地などで体の一部が欠損した子鹿4体の死骸が相次いで発見され、寺院関係者や愛護団体に懸念が広がっている中、県や関係機関は警戒を強めている。. 奈良公園周辺で相次ぐ子鹿の死骸発見と時系列 奈良市の奈良公園周辺では、わずか1カ月余りの間に生後1カ月に満たない子鹿4頭の死体が相次いで見つかった。FNNプライムオンラインの報道によると、最初の死骸は8月21日に興福寺の北参道付近で発見され、その6日後には東大寺大仏殿の東側付近で2頭目が確認された。さらに9月17日には西側付近で3頭目が見つかり、10月1日には4頭目が興福寺の境内で発見された。死骸はいずれも早朝の職員による見回りの際に見つかっており、前日の夜間には存在しなかったという。 専門機関の見立てと現場の不自然な状況 発見された4頭の死体はいずれも体の一部が欠損していた。一般財団法人「奈良の鹿愛護会」の中西康博副会長は、今年は餌不足などで弱小個体の自然死が増える傾向にあるとしつつ、「わずか2カ月間に連続して部位欠損の死骸が見つかるのは異例で、不気味さを感じる」と述べた。また、奈良県の発表では、専門機関からの回答として「野生動物によるものである可能性は低い」とされており、人による加害の可能性が浮上している。東大寺の上司永照執事長は、発見場所で目立った血痕が確認されなかった点に違和感を抱いたと記者会見で語った。 報道機関による見解の相違と警戒態勢 産経新聞の取材に対して、興福寺の辻明俊執事長は過去の例から動物に襲われた可能性が高いのではないかとの見解を示している。ただし、発見場所の一つが一般参拝者の立ち入らない柵に囲まれた回廊跡付近であったことから、何者かが侵入して遺棄した可能性も排除できないとしている。これを受け、奈良県や鹿愛護会、警察などはパトロールを強化している。愛護会は不自然な外傷があれば直ちに奈良県警へ証拠を引き渡せるよう監視体制を強める方針だ。 観光地としての影響と夜間の注意喚起 国の天然記念物である「奈良のシカ」を巡っては、過去にボウガンやおののような刃物で殺傷される事件が起きている。死骸がいずれも朝の巡回時に見つかっていることから、奈良県は住民や観光客に対し、夜間の奈良公園周辺での一人歩きを控えるよう異例の呼びかけを行った。東大寺や興福寺といった県内有数の観光地を抱える中、山下真知事は観光面への悪影響や治安悪化を懸念し、十分な注意を喚起する必要があったと説明している。 写真:FNNプライムオンライン 過去の事件と今後の真相究明の行方 これまでに発見された4頭の死骸はすでに焼却処分されており、詳しい死因や真相の究明は見通せない状況が続いている。過去の残虐な殺傷事件の記憶が残る中、関係各所は警戒をさらに強めている。子ジカの死が人による加害行為であった場合、文化財保護法などに違反する可能性があるため、警察による今後の捜査や監視活動の成果に注目が集まっている。

米軍、ウクライナ軍ドローンに初動で大打撃受けるも戦術変更で適応 世界

米軍、ウクライナ軍ドローンに初動で大打撃受けるも戦術変更で適応

ウクライナ政府の公式サイト「ユナイテッド24」は2026年10月20日、アメリカ陸軍との演習で、ウクライナ軍のドローン操縦員がアメリカ軍の装甲旅団に大きな損害を与えたと報じた。演習の初期にはドローン攻撃が大きな割合を占めたものの、部隊の戦術変更により被害が減少したという。 第3機甲旅団戦闘団と第412連隊によるドイツでの模擬戦闘 ウクライナ軍の無人システム部隊である第412連隊(通称「ネメシス」)は、アメリカ陸軍第1騎兵師団所属の第3機甲旅団戦闘団「グレイウルフ」と模擬戦闘を行った。演習は、ドイツのホーエンフェルスとグラーフェンヴェーアにある多国籍合同即応センターで実施された「コンバインド・リゾルブ26-07」の一環として行われた。同演習は年2回実施されている。模擬戦闘では、開始から最初の3日間に発生した模擬損害の約70%が、ドローンによる直接攻撃や目標捕捉を通じた攻撃に起因していた。 ドローンによる接触回数と3日目以降の戦術変更 演習期間中、ドローンは750回以上にわたってアメリカ軍部隊との接触や交戦のきっかけを作った。しかし、3日目以降、第3機甲旅団戦闘団が戦術を変更したところ、ドローンに起因する模擬損害の割合は30%未満にまで減少した。同旅団は電子戦装備や対ドローンシステムを配備し、約2kmの範囲に電波妨害区域を形成する能力を備えていた。 移動中の兵士がさらされるリスクと対ドローン戦の教訓 電子戦装備や対ドローンシステムは基本的に固定地点から運用する必要があり、部隊の前進に合わせて段階的に前方へ移動させなければならない。そのため、移動中の兵士がドローン攻撃にさらされる時間が生じていた。今回の演習で得られた教訓は、対ドローン戦では電子戦装備だけでなく、戦場での基本的な行動や部隊運用も極めて重要であるということである。旅団の指揮官らは、効果的な対ドローン防御の約60%は、特殊な技術ではなく野外活動の基本技能や十分に訓練された戦闘手順によって実現すると評価した。 アメリカ軍が直面した情報量の増大と司令部の戦術見直し アメリカ軍側も700機以上のドローンを投入したが、情報量の増大により司令部が全体の状況を把握しきれなくなる問題に直面した。そこで、個々のドローンを細かく管理する方式から、指揮官が任務の優先順位を示し、ドローン部隊がより広範な任務目標に沿って活動する方式へと切り替えるなど、戦術の見直しを進めた。演習の終盤には、同旅団は約6km離れた2か所で同時に突破作戦を実施した。対抗部隊はどちらが主攻であるかを見極められず、予備兵力の投入も遅れたため、両方の突破を阻止できなかった。 ウクライナ軍のドローン部隊に対する評価と今後の部隊運用 今回の模擬戦について、第3機甲旅団戦闘団で中隊長を務めるアラン・ワトソン大尉は、アメリカメディア「Task & Purpose」に寄稿した記事で、ウクライナ軍のドローン部隊について「安価なドローンを驚くほど遠距離まで効果的に飛行させる方法を示してくれた」と評価した。また、ドローンによって戦場の偵察、攻撃、砲兵運用が連携し、従来の部隊運用が大きく変化していることを実感したとしたうえで、「彼らから学んだことを、今後は我々の部隊でも活用できる」としている。