米Sonosの新型サウンドバー「Sonos Beam Ultra」が、9万9800円で発売された。基本モデルと同等のサイズを維持しながらドライバーを9基に増やし、7.1.2 Dolby Atmos対応のクリアな音質と高い没入感を実現したと、米Gizmodoが報じている。
Sonos Beam Ultraが実現したコンパクトサイズと音質の両立
サウンドバーはテレビの音質を手軽に改善したい需要に応えるアイテムだが、横長の大きな筐体が敬遠される要因にもなっていた。Sonos Beam UltraはBoseのLifestyle Ultraなどと比較してもコンパクトで、角が丸いソフトなデザインを採用している。米Gizmodoのレビューによると、テレビ台の上に十分な余白を確保でき、壁掛け設置にも対応するため、設置場所の選択肢が広いことが特徴である。価格は9万9800円で、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色が用意されている。
ドライバー9基搭載による空間的な音響表現
音質の面では、既存モデルのSonos Beam Gen 2が5基だったドライバーを9基へと大幅に強化した。これにより、7.1.2 Dolby Atmosに対応する。米Gizmodoの検証では、Apple TVのドラマ『ウィドウズ・ベイ』における霧笛や鳥の羽ばたき、F1コンテンツでのヘリの音やタイヤのきしみ音が、サラウンドサウンドなしでも十分に体感できた。上向きドライバーが部屋全体を音で満たし、ゲームプレイ時においても足音や銃声のバランスが優れていると評価されている。
Sonosエコシステムによるワイヤレススピーカー連携
既存のワイヤレススピーカーと連携させることで、本格的なホームシアター環境を構築できる。米Gizmodoの記者宅にあるSonos Playを2台接続したところ、ゲームでの臨場感が飛躍的に向上したという。リビングからの移動時には自動で接続が解除されるなど、ソフトウェアの制御も円滑である。ただし、低音を重視するユーザーには物足りなさを感じる場合があり、さらに迫力を求める場合は6万4800円のSonos Sub Miniや10万9800円のSonos Sub 4といったサブウーファーの追加が必要となる。
AIスピーチエンハンスメントやナイトサウンドの機能性
ハードウェアだけでなく、充実したソフトウェア機能もBeam Ultraの強みである。米Gizmodoが取り上げた機能の一つが、会話音声を聞き取りやすくするAIスピーチエンハンスメント機能であり、低中高の強度を選んで調整できる。また、夜間に突発的な大音量を自動で抑えるナイトサウンド機能も搭載され、同居人に配慮した視聴が可能である。さらに、テレビ音声をヘッドホンへシームレスに切り替えるテレビ音声スワップ機能も備える。
操作性の課題と市場における位置づけ
多くの高評価を得る一方で、改善の余地が指摘されている部分もある。本体上部のタッチ操作は感知と動きがやや遅く、誤操作を招きやすいと米Gizmodoは指摘している。ポート類はHDMI、eARC、USB-Cを1基ずつ備え、Bluetoothによるスマートフォン接続にも対応する。競合他社が先行する中、優れた機能性とコンパクトな筐体を両立させた本機は、既存のSonosユーザーをはじめとするホームオーディオ市場において独自の地位を築きつつある。