外務省がサウジアラビア8州の危険レベルをレベル3へ引き上げ
外務省は22日、サウジアラビア国内の危険情報を更新し、首都リヤドやマッカ、マディーナなど8州の危険レベルをレベル3(渡航中止勧告)に引き上げたと発表した。Yahoo!ニュースの報道によると、今回の引き上げはイエメンのホーシー派による攻撃が継続し、激化していることを受けた措置である。対象となったのはリヤド州、東部州、マッカ州、マディーナ州、ナジュラーン州、アシール州、ジャーザーン州、バーハ州の8州で、外務省は南部の4州に対して目的を問わず渡航を控えるよう求めている。
サウジ主導連合軍と当局が公表した一連の被害詳細
サウジアラビア主導連合軍やサウジ当局は、相次ぐ攻撃による具体的な人的被害を明らかにしている。10月7日以降の攻撃によってリヤドの空港で計17人が死亡し333人が負傷したほか、アブハー空港でも計3人が死亡、28人が負傷したと連合軍は発表した。さらに22日には、東部州の国際空港や石油施設への攻撃で計3人が死亡し、10人が負傷したとサウジ当局が明らかにしている。重要インフラや空港を標的とした攻撃が相次ぎ、安全確保が難しい状況が浮き彫りとなっている。
アジアカップ2027の開催地と組織委員会の準備状況
AFCアジアカップ2027は、2027年1月7日から2月5日まで開催される予定であり、リヤド、ジッダ、アル・コバールの3都市が会場として定められている。アジアサッカー連盟(AFC)は9月29日、開幕まで100日を迎えた時点において、サウジアラビアサッカー連盟と大会組織委員会が準備を計画段階から運営実施段階へ移行させたと発表していた。大会組織委員会は現在も準備を予定どおり進めていると説明しており、現時点で大会の延期や中止は正式に決定されていない。
情勢次第では2028年への延期に言及したAFCの動向
現地での攻撃や外務省による広範囲への渡航中止勧告を受け、大会の安全面に対する懸念は急速に高まっている。Yahoo!ニュースの報道では、AFCのサルマン・ビン・イブラヒム・アル・ハリファ会長が、今後の情勢次第では大会を2028年に延期する可能性に言及していることが伝えられている。主催者側も安全性の確保とスケジュール調整の双方を迫られる局面となっており、組織委員会の強気な姿勢とは裏腹に不透明感が漂う。
来年1月の開幕に向け両者が下す判断に集まる注目
開催国の空港や石油施設への攻撃が相次ぎ、日本政府も広い地域に渡航中止勧告を発出する事態となったことで、今後の治安情勢が大会運営に直接影響を及ぼす可能性は否定できない。来年1月の開幕に向け、AFCとサウジアラビア側がどのような判断を下すのか、国内外からその動向が厳しく注目されている。