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米ワシントン市長選で急進左派が躍進 DSA候補ルイス・ジョージ氏当選の公算高まる 世界

米ワシントン市長選で急進左派が躍進 DSA候補ルイス・ジョージ氏当選の公算高まる

2026年11月3日に投開票される米ワシントン市長選で、民主党系の急進左派政治団体「米国民主社会主義者(DSA)」に所属するジェニース・ルイス・ジョージ氏が当選する公算が高まっている。毎日新聞のインタビューに応じたメリーランド大学歴史学部のジョージ・マスグローブ准教授は、地元出身の同氏が有権者の不満を吸収し、支持を広げている現状を指摘した。 地元密着の姿勢が有権者の支持を集める ワシントン市長選で躍進するジェニース・ルイス・ジョージ氏は、同市で生まれ育ったという経歴を持つ。この「地元出身」という背景は、地域への愛着が強いワシントンの有権者にとって大きな判断材料となっている。毎日新聞によると、同氏はトランプ政権や連邦議会がワシントンの自治権を侵害する動きに対し、真っ向から抵抗する姿勢を鮮明にしている。こうした強硬な姿勢が、連邦政府による介入を懸念する市民から高い評価を得ている形だ。 大規模再開発が引き起こした生活環境の悪化 ワシントン市内の政治情勢が変化した背景には、2000年ごろから続く大規模な再開発の影響がある。この開発によって家賃や生活費が急激に高騰し、低所得層が従来の住居を追われる事態が常態化している。マスグローブ准教授は、ルイス・ジョージ氏が大手開発業者の利益よりも、労働者階級の生活環境を守ることを優先する姿勢を打ち出したことが、住民の共感を呼んだと分析する。 急進左派が掲げる「機能的な政府」のビジョン ルイス・ジョージ氏が属する「米国民主社会主義者(DSA)」は、全米で勢いを増している。彼らが訴えるのは、公共サービスの拡充を通じた「機能的な政府」の再構築だ。具体的には、以下の分野における公的な関与の必要性を強調している。 図書館の整備による教育環境の向上 下水道などのインフラ維持・管理 公立学校の運営強化と教育支援 福祉や規制といった社会の基盤が崩れていると実感する有権者にとって、こうした具体的な政策ビジョンは強力なオルタナティブとして映っている。 全米規模で広がる左派勢力の追い風 今回の中間選挙において、急進左派の台頭はワシントン特有の現象にとどまらない。マスグローブ准教授は、左派勢力が全米各地で勢力を拡大しており、その流れがルイス・ジョージ氏の陣営にも追い風として働いていると指摘する。既存の政治体制に対する不満が、より直接的な福祉や労働者保護を掲げる勢力への支持へと転換されていることが、今回の選挙戦の大きな特徴となっている。 ワシントン市政の今後の行方 11月の投開票に向けて、選挙戦は最終局面を迎えている。ルイス・ジョージ氏が掲げる福祉重視の政策が、実際に市政の舵取りにおいてどこまで実行可能なのか、また連邦政府との対立が深まった場合にどのような影響を及ぼすのかが今後の焦点となる。ワシントンの自治権を巡る攻防と、生活コスト高騰に苦しむ住民の要求が交錯する中で、急進左派の躍進が米国の首都にどのような変容をもたらすのか、その行方が注目されている。

臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地、唾吐きや異物投棄など迷惑行為の観光客ら28人を生涯入場禁止に 世界

臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地、唾吐きや異物投棄など迷惑行為の観光客ら28人を生涯入場禁止に

中国・四川省の臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地は、飼育場への唾吐きや異物の投げ込みなど、パンダに危害を及ぼす行為をした観光客や配信者計28人を生涯入場禁止処分としました。今年2月から10月にかけての違反行為を対象とした措置で、同基地は警備体制の再構築を急いでいます。 計28人が生涯入場禁止の対象に 四川省の臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地は10日、園内の観覧規則に違反した観光客ら計28人を、同基地への生涯入場禁止とすると発表しました。複数の中国メディアが12日までに報じた内容によると、禁止対象となったのは観光客27人と男性配信者1人です。内訳は男性が15人、女性が13人となっており、平均年齢は約55.68歳でした。最年少は35歳、最高齢は74歳で、60歳以上の高齢者が14人を占める結果となりました。 唾吐きや異物投棄が横行 今回の処分に至った主な理由は、パンダの飼育環境を脅かす悪質な行為です。今年2月から10月までの間、15人の観光客が警備員の目を盗んで屋外飼育場に唾を吐くという事案が発生しました。また、2月から8月にかけては、4人がペットの持ち込み禁止規則を破り、検査をすり抜けて園内にペットを隠し持っていました。さらに、8人の観光客が飼育場内に物を投げ込む行為に及んでおり、基地側はこれら計12人についても生涯入場禁止の対象としました。 パンダへの感染リスクと管理体制 基地側が唾吐き行為を重く見ている背景には、パンダへの健康被害を懸念する専門的な視点があります。人の唾液や痰には病原体が含まれている可能性があり、パンダがこれに触れたり舐めたりすることで体内に取り込むリスクが指摘されています。過去には香港の飼育下パンダでH1N1感染が確認された例があり、研究者は人からの感染の可能性が高いと報告しています。ただし、今回の唾吐き行為と直接の感染経路については未確認とされています。 園内の観覧規則に違反し、パンダに深刻な危害を及ぼす恐れがあるため、該当する観光客を生涯入場禁止とする。 虚偽情報の拡散も処分対象に 観光客の迷惑行為に加え、インターネット上での誹謗中傷も厳正に対処されました。臥龍中華大熊猫苑は、パンダ保護機関の飼育員を中傷し、虚偽情報を広めたとして、男性配信者の林某(38)を生涯入場禁止としました。基地側は、この配信者の行為が「臥龍中華大熊猫苑の評判を著しく傷つけた」と判断しています。なお、今回の処分により、観光客27人は神樹坪基地への、配信者1人は臥龍中華大熊猫苑全体への入場がそれぞれ永久に不可能となりました。 再発防止に向けた現場の対応 一連の事態を受け、臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地は入園時の検査を担当する職員への指導を強化する方針を打ち出しました。今後は業務技能の研修を徹底し、同様の違反行為を未然に防ぐ警備体制の構築を目指します。パンダ保護の重要性が高まる中、訪問者一人ひとりのモラルと、それを監視・管理する施設の運営能力が改めて厳しく問われることになります。

ガザ停戦1年、止まらぬ攻撃 復興停滞、仲介のトランプ氏は奇跡と自賛も食糧危機進展 世界

ガザ停戦1年、止まらぬ攻撃 復興停滞、仲介のトランプ氏は奇跡と自賛も食糧危機進展

パレスチナ自治区ガザで米政権主導の停戦が発効してから1年が経過した。しかし、イスラエル軍の撤退やハマスの武装解除は進まず、停戦は形骸化している。この1年で1400人超が死亡し、復興計画も膠着状態にある。 停戦から1年、形骸化する和平プロセス 2025年10月、米国の仲介によりイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの間で停戦が発効した。ロイター通信によると、トランプ米大統領は9月22日の国連総会一般討論演説で、この停戦について「私たちが成し遂げたことを、誰もが奇跡だと思った」と自らの外交成果を誇った。しかし、現地の実態は停戦合意から乖離している。停戦後もイスラエル軍による攻撃は断続的に続いており、ガザ保健当局の集計では、停戦後の1年間で1400人以上の死者が出ている。TBS NEWS DIGによると、停戦後も空爆などで民間人の犠牲が増え続けており、住民からは「毎日、破壊や空爆、そして命が失われ続けている」といった疲弊の声が上がっている。 武装解除と軍撤退をめぐる膠着 和平プロセスの停滞は、イスラエルとハマス双方の強硬な姿勢に起因している。内外タイムスによると、停戦交渉においてイスラエルはハマスの軍事力排除と人質奪還を主要目標とし、ハマスの武装解除を要求している。対するハマス側は武装闘争の継続とイスラエル軍の撤退を求め、互いに譲歩を拒んでいる。米主導の暫定統治機関「平和評議会」は今年7月末に武装解除を含む工程表を提示し、9月23日には24億5000万ドル規模の復興計画を発表した。しかし、軍撤退を求めるハマスと、治安確保を理由に軍事的影響力を維持するイスラエルの対立は解消の兆しを見せていない。 イスラエル国内の政治的動向と復興の壁 復興計画の進展を阻む要因の一つに、イスラエル国内の政治状況がある。10月下旬に総選挙を控えるネタニヤフ首相は、ガザでの戦闘を政権の成果として発信しており、妥協は困難な情勢だ。米メディアの分析によれば、ネタニヤフ氏は復興計画の推進に「立ちふさがっている」とされる。TBS NEWS DIGが報じたイスラエル国内の抗議デモ参加者の声からは、多くの兵士を失った戦争の意義を問う市民の苦悩が伝わる。イスラエルにとって2023年10月7日のハマスによる襲撃は、米国の「9.11」に匹敵する安全保障上の衝撃であり、再発防止への危機意識が戦闘の長期化を正当化する論理となっている。 解決困難な戦後統治の課題 ガザの未来を設計する上では、軍事的な制圧以外の難題が山積している。内外タイムスは、ハマスを弱体化させても地下トンネルや地域社会に根差したネットワークを完全に消滅させることは容易ではないと指摘する。さらに、ハマス排除後のガザを誰が統治するのかという問いに対し、イスラエルの恒久的な統治は現実的ではなく、パレスチナ自治政府による統治案も治安維持や住民の支持など多くの課題を抱えている。 写真:dメニューニュース 2023年10月7日:ハマスがイスラエルを襲撃、紛争が開始。 2025年10月:米国の仲介で停戦合意が発効。 2026年9月:平和評議会が24億5000万ドルの復興計画を発表。 長期化する紛争の展望 紛争はガザ地区にとどまらず、イランやレバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派を巻き込む地域的な対立へと拡大している。停戦合意から1年が経過した現在も、ガザでは散発的な空爆が繰り返され、インフラの再建や住民の帰還は見通せない。戦後の政治秩序をどう設計し、イスラエルと周辺国の関係を修復できるか。戦闘を停止させるだけでなく、紛争の根本原因を解決するための政治的枠組みを構築できるかが、今後の最大の課題となっている。 写真:TBS NEWS DIG

ボリビアで発見されたネコ科の新種「ティルカヨ」、遺伝子解析により独立した種と判明 世界

ボリビアで発見されたネコ科の新種「ティルカヨ」、遺伝子解析により独立した種と判明

南米ボリビアで、100年以上ぶりとなるネコ科の新種「ティルカヨ(Leopardus tilcayo)」が確認された。国際学術誌『カレント・バイオロジー』に9月17日付で発表された論文によると、遺伝子解析の結果、既存のタイガーキャットとは明確に異なる独立した種であることが判明した。 偶然の発見から始まった新種確認の道のり 今回の発見は、ある男性が森で拾った子ネコをイエネコだと思って連れ帰ったことに始まる。1年近く飼育したものの、その行動や外見が野生動物に近いと感じた飼い主が、ボリビアの野生生物保護施設に引き渡した。ボリビア・ネコ科動物研究プログラムの主任研究員パオラ・ノガレス・アスカランス氏は、このネコの独特な外見に好奇心をそそられた。鼻先は短く、耳は丸くて小さい。何より、全身を覆うヒョウのような斑点が特徴的だった。ノガレス・アスカランス氏は当初、この個体をノーザンタイガーキャットだと考えていたが、2019年にブラジルのガイドブックの写真と比較した際、斑点の大きさが明らかに異なることに気づき、調査を開始した。 遺伝子解析が明らかにした系統樹の真実 長年の調査を経て、研究チームは謎のネコのゲノムを正確に解読した。リオグランデ・ド・スル・カトリック大学のエドゥアルド・エイジリク氏らとの共同研究により、このネコが系統樹のどこに位置するかが突き止められた。論文では、地元での呼称に基づき「ティルカヨ」と命名された。朝鮮日報の報道によると、分析の結果、ティルカヨは約140万年前に他のタイガーキャット系統から枝分かれしたことが推定されている。この研究では、博物館の標本を含む南米各地のオセロット属38個体の全ゲノムを比較しており、ティルカヨが単なる亜種ではなく、独自の進化を遂げた別種であることが科学的に証明された。 写真:朝鮮日報 複雑な地形が育んだアンデスの生物多様性 ティルカヨの生息地は、ボリビアのアンデス山脈東側斜面に広がるユンガス森林生態地域だ。この地域は山と谷が複雑に連なっており、動物の移動を阻む「自然の障壁」として機能してきた可能性がある。ノガレス・アスカランス氏は、これまで単一の種と考えられてきたタイガーキャットが、実は複数の種で構成されている可能性を指摘する。2013年には2種への分離が示唆され、2024年にはクラウドタイガーキャット(L. pardinoides)が独立種として認められた。今回の研究により、タイガーキャット系統は合計5種に整理されることとなる。これまで見落とされてきた小型ネコ科動物の多様性が、最新のゲノム科学によって次々と明らかになっている。 保護活動のあり方を変える種分類の重要性 新種の発見は、現実の自然保護活動に直接的な影響を及ぼす。これまで単一の種として広範囲に分布していると考えられていた場合、絶滅の危険度は低く見積もられがちだった。しかし、5つの種に細分化されることで、それぞれの個体数や生息域を個別に評価し直す必要が生じている。小型野生ネコ科動物保護財団のジェームズ・サンダーソン氏は、種数が増えることは保護活動の緊急性を高めることにつながると指摘する。朝鮮日報は、ユンガス地域における森林伐採や開発が新種の生存を脅かしている現状を伝え、原生林の保護と連結性の維持が急務であると報じている。 研究チームが期待する今後の広がり ノガレス・アスカランス氏らは、今回のティルカヨの発見に用いた手法が、世界各地のネコ科動物の未知の多様性を解明する鍵になると期待している。サンダーソン氏は、同様の手法を適用することで、アフリカやアジアにおいても新たな小型ネコ科動物が発見される可能性は決して低くないと語る。研究チームは、今後もゲノム解析を軸とした分類学的研究を進め、マーゲイなど他のネコ科動物の分類見直しも視野に入れている。 学名:Leopardus tilcayo 主な生息地:ボリビア・ユンガス森林生態地域 推定分岐時期:約140万年前 関連する系統:タイガーキャット(オセロット属) 現時点で、ティルカヨの繁殖行動や食性といった詳細な日常の生態については、ほとんど解明されていない。ノガレス・アスカランス氏が「基本的なことを含め、わからないことだらけ」と語る通り、この新種の全容を解明するための実地調査や観察は、まさにこれから本格化する段階にある。

バンス副大統領の支持率が共和党内で首位に、2028年大統領選へ向けた「JD48」の期待と党内結束が課題 世界

バンス副大統領の支持率が共和党内で首位に、2028年大統領選へ向けた「JD48」の期待と党内結束が課題

米中間選挙を控え、共和党内では2028年大統領選を見据えた動きが加速しており、トランプ大統領の後継としてJ・D・バンス副大統領が期待を集める一方、党の結束維持が課題となっている。. バンス副大統領が描く「ポスト・トランプ」への道 2028年の次期大統領選に向け、共和党内でJ・D・バンス副大統領の存在感が増している。毎日新聞によると、政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」が7日時点で集計した共和党候補の指名争いに関する世論調査では、バンス氏の支持率が39・7%で首位となった。マルコ・ルビオ国務長官の23・4%、長男のジュニア氏の11・1%を大きく引き離している。9月にテキサス州ダラスで開かれた共和党大会では、会場から「JD48」というコールが起こるなど、第48代大統領への期待が一部支持層で高まっている。9月14日にはジム・バンクス連邦上院議員が、現職上院議員として初めてバンス氏への支持を表明した。 「MAGA」路線継承の試金石となる中間選挙 バンス氏は9月18日、アイオワ州での応援演説で「ローマは一日にして成らず。まだやるべきことはたくさんある」と述べ、有権者に忍耐を求めた。毎日新聞は、同州が過去の大統領選でトランプ氏が連勝した地域である一方、今回の中間選挙では連邦上院選や州知事選が接戦となっており、バンス氏が党内の結束を固める必要性に迫られていると報じている。バンス氏は政権ナンバー2として移民政策など「米国第一」路線を支えてきた。このため、トランプ氏の岩盤支持層である「MAGA(米国を再び偉大に)」を次期大統領候補として引き継ぐ筆頭候補と見なされている。 写真:Yahoo!ニュース トランプ大統領の支持率低迷と岩盤支持層の危機感 トランプ大統領の足元では、支持率の低下が鮮明だ。TBS NEWS DIGによると、ロイター通信の世論調査でトランプ氏の支持率は過去最低水準の32%に沈んでいる。しかし、全米の約3割とされる岩盤支持層の結束は固い。ペンシルベニア州のティム・クズマさんは「もし中間選挙に敗れれば、我々はトランプ大統領を失ってしまう」と語り、敗北がトランプ氏の政治的影響力を削ぐことへの強い危機感を示した。クズマさんは、不法移民対策やイランの核の脅威への対処をトランプ氏の「実績」として挙げ、物価高騰に対する批判はメディアによる誇張だと主張している。 中間選挙の投票率が左右する政治的未来 中間選挙はトランプ氏の直接的な信認を問う場ではないが、MAGA派を含む支持者の動向が今後の政権運営を左右する。TBS NEWS DIGの報道によれば、前回の大統領選でトランプ氏を支持した層のうち、今回の中間選挙への投票に「熱心」と答えたのは約半数にとどまり、約2割は「関心がない」と回答した。この投票率の差が、バンス氏が目指す「ポスト・トランプ」への道筋や、トランプ政権の今後の求心力に直接的な影響を及ぼす可能性がある。 写真:西日本新聞me 2028年大統領選の共和党候補支持率(RCP集計、7日時点) J・D・バンス副大統領:39.7% マルコ・ルビオ国務長官:23.4% トランプ長男ジュニア氏:11.1% 11月3日の投開票に向け、共和党内ではトランプ氏の路線をいかに維持し、接戦となっている各州の選挙戦を勝ち抜くかが焦点となる。バンス氏が今回の選挙でどれだけ党の結束を主導できるかが、2028年に向けた「JD48」という期待を確固たるものにできるかどうかの重要な試金石となる。

トランプ米大統領がノーベル平和賞の選考を非難、ICCへの制裁発表に高市首相が懸念を表明 世界

トランプ米大統領がノーベル平和賞の選考を非難、ICCへの制裁発表に高市首相が懸念を表明

トランプ米大統領は9日、今年のノーベル平和賞にナビ・ピレイ氏が選出されたことについて、自身が選ばれなかったのは「消えることのない汚点だ」とノーベル委員会を非難した。これに合わせ、米政府は国際刑事裁判所(ICC)に対する制裁を表明し、同盟国に協力を求めている。. トランプ氏がノーベル委員会を非難し「8つの戦争を終結させた」と主張 トランプ米大統領は9日、ニューヨーク州シラキュースでの中間選挙応援集会において、今年のノーベル平和賞の選考結果を批判した。Yahoo!ニュースによると、トランプ氏は受賞者のナビ・ピレイ氏について「聞いたこともない人物」と述べ、委員会による決定を「恥ずべきもの」と断じた。トランプ氏は、自身がインドとパキスタン、イスラエルとハマス、エジプトとエチオピアなどの紛争解決に関与したと強調し、「私は8つの戦争を終結させた。このうち一つでも解決していれば受賞できたはずだ」と主張。自身が平和賞に値すると繰り返し訴えた。 ICCへの制裁強化を表明し同盟国に協力を要請 トランプ政権は同日、国際刑事裁判所(ICC)に対する強力な制裁措置を発表した。ルビオ米国務長官はビデオメッセージを通じて、ICCを「無法な裁判所」と呼び、解体へ向けたキャンペーンを継続する意向を明らかにした。また、米軍の防衛に依存する同盟国に対し、制裁への協力を強く求めている。この動きは、ノーベル平和賞の受賞者がかつてICC判事を務めていたことと連動しており、米政府として国際的な司法機関への圧力を一段と強める姿勢を鮮明にした。 写真:日刊スポーツ 日本政府はICCへの支援継続の方針を維持 ICCをめぐる国際的な対立が深まる中、日本政府は独自の立場を表明した。日刊スポーツによると、高市早苗首相は自身のX(旧ツイッター)を更新し、トランプ政権によるICC制裁について「日本の立場と相いれるものではなく、深く懸念している」と記した。日本政府は、今後もトランプ政権への働きかけを続けるとともに、ICCへの支援を継続する方針を示している。主要国がICCへの圧力を強める中、日本は国際法の秩序維持を重視する姿勢を明確にした形だ。 専門家が語るノーベル平和賞の意義と国際情勢 今年のノーベル平和賞受賞者であるナビ・ピレイ氏は、国連人権高等弁務官を歴任した人権法の専門家だ。テレビ朝日系「報道ステーション」の大越健介キャスターは、9日の放送でこの受賞について言及した。大越氏は、ICCがウクライナでの戦争犯罪に関連してプーチン大統領に逮捕状を出すなど、一部の主要国から強い圧力を受けている現状に触れた。その上で、「赤根智子所長が率いるICCや、岩沢雄司所長が率いる国際司法裁判所(ICJ)にとっても、今回の受賞は背中を押してくれるものになるだろう」と指摘した。 受賞者:ナビ・ピレイ氏(元ICC判事、元国連人権高等弁務官) トランプ大統領の主張:紛争解決の功績によりノーベル平和賞を受賞すべきだった 米政府の対応:ICCへの制裁を発表し、同盟国に協力を要請 日本政府の対応:高市首相が制裁に懸念を表明し、ICCへの支援継続を表明 国際司法の行方と今後の外交的摩擦 ノーベル委員会による決定と、それに対する米政権の反発は、国際法のあり方をめぐる分断を浮き彫りにした。トランプ氏は「少数の急進的なイデオロギーを持つ者たちによって、平和賞は信頼を失った」とまで述べ、今後の賞の権威に対しても不信感をあらわにしている。一方で、日本や他の同盟国が国際裁判所への支持を継続する中で、米国の対ICC政策が同盟関係にどのような影響を及ぼすのか、国際社会の関心は当面、司法の独立性と政治的圧力の均衡に集まる見通しだ。

強面“アーティスト”の自宅から多数の女性の写真や映像が100万点を超える量が見つかった(HPより) 世界

米フィラデルフィアの住宅から100万点の映像押収、故レイモンド・ホーシュ氏の作品に行方不明者や死亡の可能性が浮上

米ペンシルベニア州フィラデルフィアの住宅から、100万点を超える女性の写真や映像が押収された。連邦捜査局(FBI)と地元警察が捜査を進める中、映像には複数の行方不明者や死亡した可能性がある女性が含まれていることが判明した。 フィラデルフィアの住宅から見つかった100万点のデータ 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアにある、古びた赤茶色のレンガ造りの3階建て住宅が捜査当局の標的となっている。この建物は、近隣住民やメディアから「恐怖の館」と呼ばれ、全米で注目を集めている。事態が急展開したのは、この住宅から膨大なデジタルデータが押収されたことによる。news-postseven.comによると、押収された写真や映像は100万点を超える規模に上るという。捜査当局はこれまでに映像に登場する50人以上の人物を特定しており、その中には行方不明となっていた女性が7人含まれていた。当局の分析では、このうち5人はすでに死亡している可能性があるとされる。 暴力的な映像と殺害への疑念 押収されたデータの内容は極めて深刻だ。性的な映像の中には暴力的なものが含まれており、窒息シーンなどが演技ではなく、実際の殺害行為である可能性が浮上している。捜査当局は、これらの映像が単なるポルノ制作物ではなく、犯罪行為の記録である疑いがあるとみて慎重に調査を続けている。この住宅の持ち主は、昨年82歳で死亡したレイモンド・ホーシュ氏である。同氏は生前、自らを「アーティスト」と称し、拘束や暴力、死、薬物などをテーマにした性的な写真や映像を撮影していた。 ウェブサイト「Eroto.com」で販売された作品 ホーシュ氏の実態は、長年運営していたウェブサイト「Eroto.com」を通じて徐々に明らかになりつつある。現在、このドメインは削除されているが、1990年代のインターネット普及期から活動が確認されていた。複数の報道によれば、同氏は1970年代から性的な写真や映像の制作を開始した。Erotoは、それらの作品を集積する巨大なオンライン・アーカイブのような役割を果たしており、少なくとも2010年代までは有料会員制サービスが継続されていた。会員は対価を支払うことで、氏が制作した過激な作品を視聴できる仕組みだった。 「アーティスト」と呼ばれた男の正体 ホーシュ氏が運営していたホームページには、氏の作品を論評する記事が複数掲載されていた。現在は作品を閲覧することはできないが、かつてのサイト上には過激な写真の一部が残されていた。同氏はポルノ映画の制作も手がけており、拘束や暴力といった過激なモチーフを「作品」として昇華させていたと主張していた。しかし、今回押収された膨大なデータと行方不明者の関連が明らかになったことで、その活動の実態は「芸術」とはかけ離れた犯罪の疑いが濃厚となっている。 押収されたデータ数:100万点以上 特定された人物:50人以上 行方不明者の含まれる数:7人 死亡の可能性がある数:5人 今後の捜査と未解明の事実 現在もFBIとフィラデルフィア警察による住宅の捜索とデータの解析は続いている。特定された50人以上の女性のうち、残りの人物の安否や、ホーシュ氏がどのようにしてこれほど大量の映像を収集し、被写体の女性たちとどのような関係にあったのかという点は依然として解明されていない。また、映像に映る暴力行為が具体的にいつ、どこで行われたものなのかについても、当局は詳細を明らかにしていない。ホーシュ氏がすでに死亡している中で、この膨大なアーカイブが物語る全貌がいつすべて解明されるのか、捜査の進展が待たれている。

イラン外相、フーシ派とサウジの対話仲介を提案 世界

イラン外相、フーシ派とサウジの対話仲介を提案

イランのアラーグチー外相がフーシ派とサウジアラビア間の対話仲介を提案 イランのアッバス・アラーグチー外相は、イランが支援するイエメンの武装組織フーシ派とサウジアラビアの対話を仲介する用意があることを表明した。この提案は、フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が激化し、多数の死傷者が出る中で行われた。…

トランプ米大統領が発表したウクライナ・ロシア間のエネルギー停戦の波紋 世界

トランプ米大統領が発表したウクライナ・ロシア間のエネルギー停戦の波紋

ドナルド・トランプ米国大統領は日曜、ウクライナとロシアが「エネルギー停戦」に即座に合意したと発表したが、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は「寝耳に水」と困惑を示しつつも詳細を待ちながら停戦支持を表明し、ロシア側からは公式な反応がない中で発表後も攻撃が続いている。.

フランスのスーパー、サイバー攻撃で冷蔵庫が誤作動し生鮮食品を廃棄 世界

フランスのスーパー、サイバー攻撃で冷蔵庫が誤作動し生鮮食品を廃棄

フランス国内の複数の大手スーパーマーケットがサイバー攻撃を受け、店舗内の冷蔵および冷凍システムが不正に操作され、生鮮食品や冷凍食品が大量に廃棄される被害が発生した。攻撃者は遠隔から冷蔵システムの制御ソフトウェアを悪用し、夜間に温度を最大50度まで上昇させたと報じられている。これにより冷蔵・冷凍のコールドチェーンが途絶え、健康上のリスクを避けるために食品が廃棄…

ネパール・ゴルカ地区で地すべりと鉄砲水、数万人が避難し橋やインフラが流出 世界

ネパール・ゴルカ地区で地すべりと鉄砲水、数万人が避難し橋やインフラが流出

2026年10月11日未明、ネパールのゴルカ地区チュンヌブリ村で起きた地すべりによりブディ・ガンダキ川の支流が一時せき止められ、突発的なフラッシュ・フラッド(鉄砲水)が発生しました。数万人の住民や観光客が避難を余儀なくされ、複数の橋や水力発電インフラが流出するなどの甚大な被害が出ています。…

北朝鮮が複数の弾道ミサイルを発射、韓国軍と日本政府が警戒を強化 世界

北朝鮮が複数の弾道ミサイルを発射、韓国軍と日本政府が警戒を強化

北朝鮮は月曜日、東部の海上に向けて複数の弾道ミサイルを発射したと、Al JazeeraおよびCBS Newsが報じた。韓国軍の合同参謀本部(JCS)によると、ミサイルは平壌周辺から発射され、そのうち1発は900キロメートル以上飛行したという。発射された総数は直ちには特定されなかった。…