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Metaの新AIエージェント「Muse」を試した検証と現状の課題 日本

Metaの新AIエージェント「Muse」を試した検証と現状の課題

Metaの新AIエージェント「Muse」は、ゆるキャラ風のアバター「Jolly」の起用によって警戒感を和らげ、米国のiOS App Store無料アプリ部門で首位を走っている。AI開発に巨額の資金を投じるMetaに対し、OpenAIも類似のエージェント「dots」を投入して競争が激化している。 Epic Gamesの開発方針転換とAIエージェントの現在地 小説から画像生成までAIの活用が進む中、Epic Gamesは新作ゲームの開発を「AIファースト」に切り替え、手書きコードを全面的に禁じる方針を導入した。日常の雑用をAIがすべて引き受ける未来を想像させる一方で、AIエージェントを100%稼働させるには銀行口座やクレジットカード情報の入力が不可欠となる。今年はHugging Faceにおけるセキュリティインシデントも発生しており、利用者はセキュリティ面での懸念を抱えている。 こうしたユーザーの警戒心に配慮したMetaは、新AIエージェント「Muse」のインターフェースに「Jolly」という名称のゆるキャラ風のアバターを採用した。親しみやすいデザインによって利用者の心理的ハードルを下げ、利用実績として「忘却の彼方だったAmazonクーポンが730ドルぶん見つかった」といった報告も相次いでいる。Metaが今年AI開発に投じた資金は1億4500万ドル(約229億6400万円)に上り、マーク・ザッカーバーグCEOは9月下旬の年次開発者会議Meta Connectで「われわれの開発の中心はMuseだ」と強調した。その発表から1週間足らずで、OpenAIもMuseに酷似したAIエージェント「dots」をリリースしている。 レストラン予約機能の検証と現実のプロセス 無料版のMuseを用いた検証では、手動でのコントロールを残すため個人用のGmailとGoogleカレンダーのみを接続対象に設定した。無料版のため1週間で使用できるトークン数には制限が設けられており、月額20ドル(約3200円)のプランや100ドルの有料版とは異なる仕様となっている。設定画面でエージェントに名前を付ける仕様となっており、選択肢にはBaxterやJewel、Museが用意されていた。 最初に試みたのは、マンハッタンのミッドタウンにおける「6PM・2名で安めのレストラン」の予約手配である。エージェントが提示した候補の中から地中海料理の店を選び、予約とカレンダー保存を指示したところ、即座に実行されて受信トレイに確定メールが届いた。しかし、ノートPCでメニューを確認したところ予算を大きく超過していることが判明し、返答に時間を要するMuseとのやり取りに見切りをつけた結果、行きつけの店に予約なしで向かう方が確実であるという結論に至った。 搭乗券の返金リクエストと自動化の限界 続いて実行したのが、大幅な遅延により終電を逃してLyftの利用を余儀なくされた航空便の返金申請である。レシートとフライト情報のスクリーンショットをアップロードしたところ、Museは丁寧で説得力のあるメールの下書きを作成した。しかし、メールでのリクエスト申請自体が航空会社のシステムで受理されない仕様であったため、作成された文章を人力で公式サイトのフォームに手動でコピペし直す必要が生じた。下書きの作成ツールとしては有用であったものの、最終的な送信手続きは人間が手動で行う結果となった。 年末年始の旅行予約におけるエラーと外部ブロック 最も期待されていた帰省旅行の予約手配においても、期待通りの結果は得られなかった。インフレが進行する中で早期の予約と節約を目指し、Metaが強みとしてアピールする旅行予約機能を試したが、Expedia上の往復便の価格比較と最適ルートの選定に20分を要した。処理の途中でやり取りが脱線し、何度もスクロールバックしてフライト情報を確認する手間が発生したほか、Expediaのサイトへ接続する段階でエラーが生じた。 さらに、ユナイテッド航空がボットからのアクセスを禁じているため、溜まっていたマイルの適用状況を確認することができなかった。AmazonがMuseをブロックしたニュースに続き、同様の方針を採用する企業が存在することが確認された。CAPTCHA認証をクリアしてブラウザの制御を人力に切り替えたものの、ユナイテッドのサイト側は手入力によるログイン情報すら受け付けなかったため、最終的にアプリを閉じて手動で予約を進めることになった。 AIエージェントが生活の中心になるまでの課題 3つのタスクを試した段階では、Museはまだ万能なアシスタントとは言い難い印象を残している。より多くの個人情報を渡し、接続するアプリの範囲を広げて長期間運用すれば利便性は向上するとみられるが、AIが日常生活の中心に定着するには依然として多くのハードルが存在する。どれほどアバターを可愛らしく設計しても、人間が新しいシステムを信用して慣れ親しむまでには相応の時間がかかる。手作業でスケジュールを調整したり絵を描いたりしていた2020年代を振り返る日が訪れるとしても、それが10年先になるのか20年先になるのかは不透明であり、企業側にとっては大きな投資を伴う挑戦が続いている。

米陸軍のMQ-1C後継機計画、GA-ASIとシールドAIらが競合へ 世界

米陸軍のMQ-1C後継機計画、GA-ASIとシールドAIらが競合へ

伝統的な大手防衛企業が米軍の主要調達プログラムを独占してきた構図が崩れつつある中、米陸軍が計画する無人機「グレイイーグル」の後継機選定や米空軍の次期機体開発を巡り、防衛スタートアップが急速に食い込んでいる。 防衛スタートアップが挑む米陸軍のMQ-1C後継機計画 伝統的な大手防衛企業はこれまで米軍の主要調達プログラムを独占してきたが、現在では防衛スタートアップが急速に食い込みつつある。ゼネラル・アトミクス・エアロノートカル・システムズ(GA-ASI)が開発したMQ-9AおよびMQ-1Cの後継機を巡り、複数の新興企業が挑戦する構図となっている。シールドAIのアーマー・ハリス氏はDefense Oneの取材に対し、自社製プラットフォーム「X-BAT」について「陸軍のMQ-1C後継機、もしくは他のプログラムにとって非常に有力な候補になり得ると考えている」と述べた。 X-BATはAH-64とほぼ同じ重量であり、同氏は陸軍と多くの取り組みを進める中で「X-BAT運用に必要な後方支援規模がAH-64と非常に似ている」と示してきたという。空軍の対地攻撃任務に合致する特性を持つ一方、垂直離着陸能力が陸軍航空隊の運用形態と一致し、空軍と陸軍の間の論争に火をつけるような兆候も今のところ見られないとハリス氏は言及している。 米陸軍AUSAで明かされたVSTOL機導入計画の行方 米陸軍は12日に開幕したAUSAの場で、グレイイーグル(MQ-1C)の後継機に関する提案依頼書(RFP)をまもなく発行する予定であると明かし、強い注目を集めている。米陸軍のフィリップ・ベイカー少将は、グループ4+クラスのVSTOL機導入計画について、偵察、監視、目標捕捉任務を担う長時間滞空型の多用途機配備を目的にしていると説明した。防衛産業界から多くのフィードバックを得て現在精査を進めており、それを踏まえてRFPの手続きを進める方針を示している。 ベイカー少将は、このVSTOL機において本当に重要なのはプラットフォームではなくアーキテクチャだと指摘している。ハードウェア、ソフトウェア、センサー、通信ネットワーク、他システムとの連携能力を一つのシステムとしてどう作動させるかというシステム全体の設計構造がより重要視されており、トレンドを反映してハードウェア定義型からソフトウェア定義型へ移行する流れにある。 シールドAIとGA-ASIおよび競合企業の参戦構図 Aviation Weekの報道によれば、シールドAIはAUSAでX-Batを提案すると明かしており、GA-ASIもSTOL能力を備えたグレイイーグルの派生型であるモハベを提案すると見られている。さらにアンドゥリルが7月に発表したティルトローター式無人機であるサンダーの名前も挙げられている。GA-ASIが提案する見込みのモハベはハンファエアロスペースとの共同開発製品であり、両社は9月16日に韓国で戦場を想定したシナリオ下でのモハベ運用テストを完了した。 もしMQ-1C後継機にモハベが採用されれば、米陸軍の大型無人機調達にハンファエアロスペースが参入する格好となる。MQ-1C後継機は今のところシールドAIのX-BatとGA-ASIのモハベで争われる様相を呈している。また、米空軍が進めているMQ-9Aの後継機(MMA)についても、GA-ASI、アンドゥリル、シールドAI、ケイオス、グリッド・エアロ、オットー・エアロスペース、スウォーム・エアロの7社で競合が行われており、新興企業の台頭が鮮明になっている。 主要調達プログラムにおける独占構図の崩壊と再編 防衛市場では伝統的な大手企業の優位性が揺らいでいる。特にアンドゥリルは、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンを退けて米空軍のCCA第一弾調達にGA-ASIと共に選ばれ、ロッキード・マーティンとの競争に勝利して米陸軍の次世代戦場指揮システム開発契約(最大18億ドル)を受注した。さらに低コスト迎撃ミサイルでもアンドゥリルのスティールフィンとロッキード・マーティンのPAC-3 ACEが競合する可能性がある。 低コスト巡航ミサイル、極超音速ミサイル、大型無人潜水艦、自律型ミッションソフトウェアといった分野でも防衛スタートアップは大手防衛企業を圧倒しつつある。主要調達プログラムにおける独占の構図が崩れ始めている現状を受け、ウォール街からは伝統的な主要防衛企業が10年後までにバラバラに分社化されて再編されるのではないかという予想まで登場しており、今後の防衛市場における支配力は大きく変化していく見通しだ。 関連情報: シールドAIが無人戦闘機「X-BAT」プロトタイプを数週間以内に完成へ、米陸軍MQ-1C後継機にも関心 · 米海軍が235億円を追加援助し開発資金630億円に到達したシールドAIの垂直離着陸無人戦闘機「X-BAT」

いい湯らてい、レジオネラ菌基準超過49件で休館 三条市長が陳謝 日本

いい湯らてい、レジオネラ菌基準超過49件で休館 三条市長が陳謝

新潟県三条市の八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」で、基準値の最大200倍となるレジオネラ菌が検出されながら、必要な浴槽の利用停止が行われていなかったことが分かった。市は15日に臨時記者会見を開き、記録で確認できる基準超過が6年間で計49件に上ると発表し、管理監督責任を認めて陳謝した。 三条市が臨時会見で発表した基準超過の全貌 新潟県三条市は15日午前10時から市役所で臨時記者会見を開き、日帰り温泉施設「いい湯らてい」におけるレジオネラ菌の検出と対応の不備について詳細を明らかにした。会見には滝沢亮市長と米持克広経済部長が出席した。同施設を設置する市と、指定管理者である株式会社下田郷開発の双方が管理責任を問われている。下田郷開発の代表取締役は歴代市長が務めており、滝沢市長は双方の立場から謝罪した。発端となったのは9月上旬に施設を利用した県内住民のレジオネラ症発症であり、三条保健所が9月17日に立ち入り検査と採水を行っていた。 保健所検査で基準の200倍の菌が検出された経緯 三条保健所が9月24日に判明させた検査結果によると、「和楽の湯」のジャグジー・寝湯の配管系統から100ミリリットル当たり2000CFUのレジオネラ菌が検出された。水質基準は100ミリリットル当たり10CFU未満であり、検出値はその200倍に相当する。CFUは生きている菌の数を示す単位である。施設側は結果が判明した24日夜に温浴施設の利用を休止し、翌25日から全館休館に入った。市は、施設利用とレジオネラ症発症の因果関係は確認されておらず、この人以外の健康被害の報告は受けていないと説明している。 過去6年間で確認された49件に及ぶ基準超過 保健所が9月25日に過去の検査資料を確認した際、同19日に基準超過が判明していながら該当浴槽の利用を止めていなかったことが指摘された。これを契機に市が過去の記録を調査した結果、2019年から2026年までの間に6つの配管系統で計49件の基準超過があったことが判明した。年別の内訳は20年が1件、21年が3件、22年が7件、23年が20件、24年が14件、25年が0件、26年が4件となっている。6系統すべてで少なくとも1回は基準を超えており、特定の浴槽に限られた問題ではなかった。 日常の清掃や消毒作業における長年の不備 基準超過時の対応に加え、日常の衛生管理でも3つの重大な不備が確認された。循環ろ過装置と循環配管の消毒洗浄は県条例で2週間に1回以上と定められているが、今年4月から下田郷開発の担当課長の判断で3週間に1回に減らされていた。さらに、髪の毛などを取り除く集毛器の毎日の清掃が週1回程度しか行われておらず、貯湯槽の湯温が60度未満であったにもかかわらず塩素濃度を測定していなかった。集毛器の清掃と貯湯槽の塩素濃度管理の不備は、少なくとも2018年以前から続いていたことが聞き取りで分かっている。 組織的な把握の欠如と今後の再開に向けた対応 指定管理者は水質基準自体は認識していたものの、基準超過時に浴槽の利用を停止しなければならないことを組織として把握していなかった。対応マニュアルはなく、市も毎年度の事業実施報告を求めていたものの、具体的な報告義務を定めておらず確認を怠っていた。休館後は全ての配管系統の再検査を行い、10月9日までに菌が検出されないことを確認している。しかし、滝沢市長は再開時期について明言せず、原因究明と再発防止の管理体制が確実に機能することを確認してから判断する方針を示している。 「いい湯らてい」でロゴデザインリニューアル記念イベント

警察官を装い裸の画像を要求する「ニセ警察詐欺」が急増、愛知県警が注意喚起 日本

警察官を装い裸の画像を要求する「ニセ警察詐欺」が急増、愛知県警が注意喚起

警察官をかたる人物が「身体検査」と称して女性に裸の画像を送信させる「ニセ警察詐欺」が相次いでいます。警察庁によると、昨年全国で247件の被害が確認されており、愛知県警は「警察が電話で身体検査を要求することは絶対にない」として注意を呼びかけています。 愛知県内で昨年22件の被害を記録 警察官になりすまして女性から裸の画像を送信させる詐欺の手口が、愛知県内で深刻化しています。愛知県警への取材によると、判明分だけで昨年1年間に未遂を含めて22件の被害が発生しました。今年も同様の被害が確認されており、県警は警戒を強めています。被害者は20代から30代が全体の8割を占めており、若年層が狙われやすい傾向が浮き彫りになっています。 大阪府警をかたる手口の具体例 今年発生した事例では、県内に住む20代の女性のスマートフォンに、大阪府警の警察官を名乗る人物から突然電話がかかってきました。犯行グループは「詐欺グループにあなたの彼氏が関与している」と持ちかけ、偽物の警察手帳を見せることで女性を信用させました。その後、女性は生年月日や住所などの個人情報を伝えてしまい、さらに「容疑を晴らすために身体検査をする必要がある」と指示され、自ら撮影した裸の画像をLINEで送信させられました。女性は後に不安を感じて家族に相談し、詐欺被害に気づいています。 「セクストーション」による脅迫の構図 SNSなどを通じて性的な画像や動画を送らせ、金品を要求する行為は「セクストーション(性的脅迫)」と呼ばれます。犯行グループはビデオ通話を利用し、「犯人の体には入れ墨がある。あなたが犯人ではないなら服を脱いで証明しろ」などと強要する手口が一般的です。一度撮影に応じると、「録音・録画をしている」「全国にばらまく」と脅し、金銭を要求します。警察庁のデータによると、全国では昨年、未遂や相談を含めて247件の被害が報告されています。 摘発された詐欺拠点の関与 県警が昨年摘発したカンボジアを拠点とする詐欺事件においても、同様の卑劣な手口が確認されています。捜査関係者によると、詐欺グループのかけ子の一部は、女性とのビデオ通話中に「生体認証を行う」などと嘘の説明をして、服を脱ぐよう強要していました。その様子を録画し、脅迫材料として悪用していた実態が明らかになっています。 警察は電話で身体検査を求めない 警察による捜査の過程で、電話を通じて裸の写真を要求したり、身体検査を行ったりすることは一切ありません。県警の幹部は「一度撮影させられてしまうと、画像や映像が拡散される危険性が極めて高い」と警鐘を鳴らしています。被害に遭わないためには、警察官を名乗る不審な電話があった場合、即座に電話を切り、最寄りの警察署や相談窓口へ確認することが重要です。 今後も犯行グループは、警察官という権威を悪用した手口でターゲットを絞り込み続けるとみられます。警察当局は、個人情報を安易に伝えないことや、ビデオ通話での要求には一切応じないよう強く注意を促しており、引き続き啓発活動を継続する方針です。

6年ぶり定員割れ脱却の大阪府立八尾翠翔高、改革を導いた「変化」の鍵 日本

6年ぶり定員割れ脱却の大阪府立八尾翠翔高、改革を導いた「変化」の鍵

大阪府立八尾翠翔高校が、6年ぶりに定員割れを解消した。私立高校の無償化や少子化で府立高の定員割れが深刻化する中、同校は生徒の表情や学校の評判を重視する改革で信頼を回復した。毎日新聞が報じた。 定員割れが続く府立高校の現状 私立高校の授業料無償化や少子化の進展により、大阪府内の公立高校では定員割れが相次いでいる。大阪府教育委員会によると、今春の一般選抜入試では全日制などの昼間部を置く140校のうち、約半数にあたる67校で定員割れが発生した。さらに、3年以上連続で定員割れが続いている学校は昨年から10校増え、計32校に上る。府には改善が見込めない学校を再編や統廃合の検討対象とする条例があり、各校は厳しい経営環境に置かれている。 過去最低の倍率から6年ぶりの脱却へ 八尾市にある府立八尾翠翔高校は、2002年に八尾東高校と八尾南高校が統合して誕生した。かつては2020年入試で1.08倍の倍率を記録していたが、2021年には0.85倍と定員割れに転じた。その後も状況は好転せず、2023年には過去最低となる0.68倍まで低迷した。この苦境の中、改革を主導したのが2023年春に校長へ就任した気賀聡氏である。気賀校長は統合前の八尾東高校で教鞭を執った経験を持ち、八尾翠翔高校でも指導にあたった経緯がある。 校内の雰囲気に潜んでいた「諦め」 気賀校長が着任直後に感じたのは、生徒たちの表情に漂う諦めのような空気だった。インターネット上の掲示板には「自由がなくて、選んで損した」「指導が厳しい」といった学校の評判を否定する書き込みが並んでいた。地元の中学校から入学する生徒数も減少傾向にあり、学校のブランド力低下が数字に表れていた。気賀校長は、かつて伝統とされていた規律正しい生活指導や、学習力を高めるための厳格な方針が、現在の生徒や保護者のニーズと乖離しているのではないかと分析した。 身近な財産を見直す改革の鍵 改革の重要性について、気賀校長は「常に変化を意識することが大事」と語る。学校の再建に向けた取り組みの詳細は、生徒会長の林莉音さんと共にインタビューで語られた。同校がどのようにして地域からの信頼を取り戻し、6年ぶりの定員割れ脱却という結果を導き出したのか。その背景には、かつて「指導」として押し付けていた方針を根本から見直し、生徒一人ひとりの声や学校の環境という「身近な財産」を再評価する姿勢があった。 2020年入試:倍率1.08倍 2021年入試:倍率0.85倍 2023年入試:倍率0.68倍(過去最低) 今後の教育環境を見据えて 定員割れを解消したとはいえ、少子化という大きな波は依然として公立高校の存続を脅かしている。大阪府の条例に基づき、学校の再編計画は今後も継続的に検討される見通しだ。八尾翠翔高校が示した改革の軌跡は、厳しい教育環境において公立学校がどのような道筋で生き残りを図るべきか、一つの事例として注目されている。学校側は、生徒が主体的に学び、通いたいと思える環境作りを今後も維持できるか、その真価が問われることになる。

トランプ氏、英動物園のトラ襲撃動画を投稿し批判殺到 男性死亡の惨事めぐり 世界

トランプ氏、英動物園のトラ襲撃動画を投稿し批判殺到 男性死亡の惨事めぐり

10月10日、英国ヨークシャー野生動物公園で男性がトラの飼育エリアに侵入し、襲われて死亡した件について、AFPBB Newsによると、ドナルド・トランプ米大統領は13日、その襲撃の様子を捉えた動画を自身のSNSに投稿し、批判を浴びている。. 英野生動物公園で発生したトラによる死亡事故 10月10日、イングランド北部ドンカスター近郊にあるヨークシャー野生動物公園で、トラによる死亡事故が発生し、警察によると午後1時35分に男性が飼育エリアに侵入したとの通報があり、警察や救急隊が出動した。英BBCは死亡した男性をウィリアム・チャップマンさんと特定し、現場には救急車2台と救急ヘリコプター、医師が派遣され懸命な救命措置が行われたが、男性はその場で死亡が確認された。. SNSで拡散された襲撃動画とトランプ氏の投稿 事件発生後、飼育エリア内での襲撃の様子を捉えた41秒間の動画がSNS上で拡散された。これに対し、ドナルド・トランプ米大統領は13日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」にこの動画を投稿し、「自然をなめるな!」とのコメントを添えた。さらに、この動画はホワイトハウスのXアカウント「ラピッド・レスポンス47」でも共有された。AFPBB Newsによると、この投稿に対し、ユーザーからは「病的だ」といった批判や、支持者からも困惑の声が上がるなど、SNS上で波紋を広げている。警察は、ネット上に出回っている襲撃映像の共有を控えるよう呼びかけている。 目撃者が語る現場の緊迫した状況 ニューズウィーク日本版が伝える目撃者の証言によると、トラが突然頭を動かし、飼育エリア内の一点を見つめたことで、そこに男性がいることが発覚した。男性は四つん這いになったり、祈るようなしぐさを見せたりしていたという。周囲の来園者は「死んだふりをしろ」と叫び、男性自身もトラに向かって「大人しくしろ」と呼びかけていた。園の職員らも音響式の威嚇装置を使用してトラを男性から引き離そうと試みたが、救うことはできなかった。男性がなぜ単独で危険なエリアに侵入したのか、その経緯は現時点で明らかになっていない。 園側の対応と今後の調査方針 ヨークシャー野生動物公園の「ランド・オブ・ザ・タイガーズ」エリアには、来園者用の全長300メートルの高架式遊歩道が設置されており、通常は安全にアムールトラを観察できる環境が整っている。今回の事件を受け、同園は営業を一時中止した。園側は、男性を襲ったトラのアルタイについては「けがはなく、殺処分もしない」との方針を示している。警察は引き続き、男性が飼育エリアに侵入した経緯について捜査を進めている。また、動物園の営業許可を所管する当局も、施設内の安全管理体制に関する調査を開始した。 発生日時:10月10日 午後1時35分(通報) 現場:英国ヨークシャー野生動物公園 被害者:ウィリアム・チャップマンさん 関与した動物:アムールトラ(シベリアトラ)の「アルタイ」 絶滅の危機にひんしているアムールトラは、野生では約500頭しか生息していないと推定されている。今回の惨事を受け、警察による現場調査と当局による安全基準の再確認が今後も続く見通しだ。 トランプ氏が投稿したAI動画が話題に!トラとプロレスごっこで仲良くなる展開

CNN.co.jp 世界

トルコ沖の沈没船、遺物調査で約4700年前と判明し世界最古の可能性

トルコ南部沿岸のケコバ島付近、水深約30メートルの海底で発見された沈没船が、考古学者らの調査により約4700年前のものであることが判明し、世界で最も古い沈没船である可能性が高いとされています。この発見は、当時の交易ルートや海上生活を解明する貴重な手掛かりとなります。. 世界最古の沈没船を特定した潜水調査 トルコ文化観光省が14日に発表した声明によると、この沈没船はトルコ南部のケコバ島沖、水深約30メートルの海底で発見されました。発掘調査を指揮したアンタルヤのアクデニズ大学、ハカン・オニズ教授によれば、この船が最初に見つかったのは4年前のことです。当初、研究チームは沈没船から回収されたアンフォラ(古代の貯蔵容器)について、比較的新しい時代のものと推測していました。しかし、オニズ教授がエジプトのギザのピラミッド付近で出土したアンフォラに関する論文を読み、沈没船の遺物との類似性に気づいたことで、再調査の機運が高まりました。 アンフォラが明かす4700年前の交易網 船内からは、当時の交易品であった多数のアンフォラが回収されました。トルコのエルソイ文化観光相は、これらの粘土を分析した結果、ヨルダン渓谷の工房で製造された可能性が高いと指摘しています。この事実は、当時の船がエジプトやトロイ、クレタ島といった広範囲の地域を結び、海上ネットワークを形成していたことを裏付けています。研究者らは、この船がレバント沿岸を出発し、トロイやクレタ島へ向かう途中で難破したと推測しています。アンフォラは主にワインやオリーブオイルの運搬に使用されていましたが、一部には特殊な刻印と二つの穴が見つかりました。 船上で乳製品を製造していた可能性 回収されたアンフォラの中には、チーズやバターの製造に使われた可能性を示唆するものがありました。研究者らは、当時の船乗りたちが航海にヤギを連れ込み、その乳から乳製品を作っていたのではないかと分析しています。この発見は、数千年前の航海における乗組員の日常生活を具体的に描き出すものです。 発掘調査を指揮したハカン・オニズ教授は、アンフォラだけでなく、現場で発見された錨(いかり)やその他の遺物も同じ時代のものであることが分かったと述べています。 専門家による年代特定と確信の根拠 調査の信頼性を高めるため、研究チームはアンフォラ研究の第一人者であるオーストラリアの考古学者、カリン・ソワダ氏を現場に招きました。遺物の詳細な調査を経て、ソワダ氏と研究チームは年代について合意に達しました。これら遺物の年代が4400年から4700年前のものであるという結論は、ギザのピラミッドの建設時期とも重なります。一連の検証作業により、研究者らはこの沈没船が「世界最古」であるという大まかな確信を得るに至りました。 海に眠る古代史のさらなる解明へ 今回確認された沈没船は、青銅器時代の海上交易を解明するための新たな知見を提供し続けています。トルコ文化観光省は、この発見が当時の船乗りたちの日常生活や、地域間の経済的な結びつきを理解する上で非常に重要であるとの認識を示しました。今後も現場での詳細な遺物調査が続けられる予定であり、古代の海運ルートに関する歴史的な空白を埋める成果が期待されています。

旧香川県立体育館の解体再開に丹下憲孝氏が抗議の声明 香川県は耐震鑑定結果を待たず15日以降の工事再開を計画 日本

旧香川県立体育館の解体再開に丹下憲孝氏が抗議の声明 香川県は耐震鑑定結果を待たず15日以降の工事再開を計画

高松市の旧香川県立体育館を巡り、耐震性能を調べるための工事中断期間が14日で終了する。香川県は鑑定結果を待たずに15日以降の解体再開を計画しており、設計者・丹下健三氏の長男である丹下憲孝氏は、検証を待つよう改めて抗議の声明を出した。 中断期間終了で工事再開へ 世界的建築家・丹下健三氏が設計し、将来の国重要文化財候補とも目される旧香川県立体育館(高松市)の解体工事が、再び動き出そうとしている。毎日新聞によると、解体差し止めを求める住民訴訟の過程で、高松地裁の訴訟指揮により耐震性能の現地調査を行うため1カ月間の中断措置がとられていたが、その期限が10月14日に到来した。香川県は鑑定結果を待たず、15日にも工事を再開する意向を示している。 丹下憲孝氏が検証の必要性を訴え 設計者の長男で、TANGE建築都市設計を率いる丹下憲孝氏は、工事再開を前に改めて抗議の声明を発表した。KSBニュースなどの報道によれば、同氏は2012年に県が委託した耐震診断が「解体の口実」として利用されている現状に対し、「大きな憤りと強い遺憾の意」を表明している。憲孝氏は、約15年の歳月を経て建築技術や検証手法が進化していると指摘。今回の現地調査で得られたデータを最新技術で分析することこそが、すべての関係者が納得し得る道であると主張した。 写真:KSBニュース 裁判所による鑑定は数カ月先 高松地裁の指揮下で行われた現地調査では、コンクリート強度や地盤のボーリング調査などが実施された。KSBニュースによると、地裁が選定した専門家がこれらのデータを解析し、鑑定結果を出すまでには今後2~3カ月を要する見通しだ。しかし、香川県は鑑定を待たずに作業を進める方針を崩していない。県が工事を再開した場合、アスベスト除去などの追加工事を経て解体が進行するため、検証結果が出る前に建物本体が失われる懸念が強まっている。 解体の根拠を巡る住民との対立 今回の解体計画は、2012年にTANGE建築都市設計が実施した耐震診断の結果を主要な根拠としている。しかし、同社代表の丹下憲孝氏は、当時の診断報告書について「現状の課題を示すものであり、直ちに倒壊するや補強不可能といった意味ではない」と反論してきた。Yahoo!ニュースによると、住民側は結果が出るまで工事を中断するよう県議会へ請願を提出しており、15日の文教厚生委員会および16日の本会議で採決が行われる予定となっている。 写真:Yahoo!ニュース 失われる近代建築の価値と記憶 旧香川県立体育館は1964年に完成し、日本最初期のつり屋根構造を採用した建築物として知られる。同じく1964年に完成した国立代々木競技場(国重要文化財)と並び、近代建築の宝と評価する声も多い。憲孝氏は声明の中で、父・健三氏の葬儀で弟子の一人である磯崎新氏が寄せた弔辞に触れ、「建築が消えている」と嘆く師の言葉を引用した。取り返しのつかない事態に陥る前に「今こそ立ち止まるべきだ」と訴える同氏に対し、香川県がどのような判断を下すのかが焦点となっている。

CNN.co.jp 世界

トランプ大統領、ハサン死刑囚の銃殺刑ライブ配信に慎重 車椅子生活を知り再考か

ドナルド・トランプ米大統領は、ニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑をライブ配信する計画について、側近らと協議を続けている。当初、処刑の公開に前向きだった大統領だが、同死刑囚が下半身不随であることを把握し、公開に慎重な姿勢を見せていると報じられた。. 大統領と側近の間で続く処刑公開の協議 ニダル・ハサン死刑囚の銃殺刑をインターネットで生配信する案をめぐり、ホワイトハウス内では現在も協議が続いている。Yahoo!ニュースによると、事情に詳しい関係者2人は、トランプ大統領が当初、この死刑囚が2009年の事件で警察に撃たれ、車椅子生活を送っていることを知らなかったと証言している。ピート・ヘグセス国防長官が先週、自身のX(旧ツイッター)で処刑のライブ配信予定を公表した際、大統領はその発表のタイミングを事前に認識しておらず、対応に苦慮していたという。 処刑の公開をめぐるトランプ氏の判断 トランプ大統領は10日、記者団に対し「公開しないか、公開するかという二つの考え方がある」と述べ、自身の判断で最終決定を下す意向を示した。銃殺刑の執行自体には賛成の立場を崩していないものの、公開の是非については慎重な姿勢を見せている。大統領は、処刑の様子が敵国やテロ組織によってプロパガンダに利用され、ハサン死刑囚が「殉教者」として偶像化されるリスクを懸念しているという。イメージ戦略を重視する大統領にとって、公開がもたらす政治的影響は無視できない要素となっている。 米国における公開処刑の歴史的背景 今回の論争をめぐり、過去の事例と比較する動きもある。dメニューニュースによると、1936年8月14日にケンタッキー州オーエンズボロで執行された絞首刑は、米国最後の大規模な公開処刑として知られている。当時、約2万人の見物人が集まり、周辺には露店も出るなど「見世物」化した様子が全国紙で報じられ、大きな批判を呼んだ。この事件がきっかけとなり、ケンタッキー州では公開での執行を廃止する法律が1938年に成立した。歴史研究者のマイケル・トロッティ氏は、かつて国家が処刑を公開した目的について、犯罪の代償を社会に示し、人々の行動を制御する心理的効果を狙ったものだと分析している。 犯罪抑止と処刑の見世物化という論理 ピート・ヘグセス国防長官が処刑の生配信を計画した背景には、犯罪行為には重大な結果が伴うことを人々に理解させるという意図がある。この論理は、公開処刑を犯罪抑止や威嚇の手段として利用する一部の国々の司法制度と重なる側面がある。しかし、1936年の事例が示したように、国家による刑罰と大衆の好奇心との間に一線を引くことは、米国の司法の歴史において重要な転換点であった。現在の米国において、死の「見世物化」が社会的に容認されるのか、あるいは再び歴史的な境界線が引かれるのかが問われている。 写真:dメニューニュース 残された決定と今後の見通し 銃殺刑の執行計画は、依然として流動的な状況にある。トランプ大統領は、軍側の意向を理解しつつも、自らの権限で最終的な判断を下すと明言している。ハサン死刑囚が車椅子を使用しているという事実を知ったことで、公開に賛成する気持ちが薄れたとする関係者の証言もあり、計画がこのまま実行されるか、あるいは方針が転換されるのかは不透明だ。処刑のあり方をめぐるこの議論は、現代の司法執行と世論の関わりを浮き彫りにしている。最終的な結論がいつ下されるのか、現時点で当局からの具体的な日程は示されていない。 トランプ大統領が公表したUFO文書の思惑とは⁉

ソニー、4ch接続・32bit float録音対応のワイヤレスマイク「ECM-W5」を11月20日発売 日本

ソニー、4ch接続・32bit float録音対応のワイヤレスマイク「ECM-W5」を11月20日発売

ソニーは、最大4chのワイヤレス接続と32bit float録音に対応したワイヤレスマイク「ECM-W5」を11月20日に発売する。トランスミッター2台とレシーバー、充電ケースのセットで価格は59,400円。予約受付は10月21日10時から開始される。 最大4ch接続を実現したワイヤレスマイク「ECM-W5」の概要 ソニーは、ケーブルレスでの運用を追求したワイヤレスマイク「ECM-W5」を11月20日に発売する。セット内容はトランスミッター2台、レシーバー、充電ケースなどで、価格は59,400円。同日にトランスミッター単体の「ECM-W5T」(18,700円)と、レシーバー単体の「ECM-W5R」(29,150円)も発売される。AV Watchによると、このシステムはレシーバーが最大4つのトランスミッターとワイヤレス接続できる点が特徴だ。ソニー製カメラのMIシューとデジタル接続することで、完全なケーブルレス環境での運用が可能となる。 32bit float対応で録音トラブルを軽減 音声収録の信頼性を高める機能として、32bit float録音に対応した。現場で細かな音量調整を行わなくても、後編集でトラブルに対応できる。トランスミッターには64GBの内蔵ストレージが搭載されており、単体での記録も可能だ。音声はトランスミッター内部、カメラ内映像、カメラ内独立WAVファイルの最大3系統で保存できる。32bit float録音時には、録音音量の変化に合わせて自動調整する「Auto」と、-12から+12の範囲で調整可能な「Manual」を選択できるほか、ノイズカットやローカット機能も備える。 通信安定性とバイノーラル録音への対応 独自の無線技術を採用し、見通し環境で最大500mの長距離伝送を実現した。最適化された無線設計により、既存モデルの「ECM-W3」と比較して屋外や広い会場で約3倍の通信安定性を確保したとされている。また、レシーバーは「ECM-W」シリーズとして初めてAMOLEDディスプレイを搭載した。さらに、Bluetooth接続したヘッドフォンでのモニタリングや、ワイヤレスヘッドフォン「WF-1000XM6」との組み合わせによるバイノーラル録音にも対応する。バイノーラル録音は、発売後の「WF-1000XM6」のソフトウェアアップデートで利用可能になる予定だ。 撮影現場での利便性を高める機能と運用 レシーバーとトランスミッターはクリップやマグネットで装着でき、縦型のデザインはハンドヘルドでの使用にも適している。トランスミッターは控えめな外観で、目立たせたくないシーンにも自然に溶け込む。撮影の効率化を図るタイムコード同期機能も搭載された。なお、発売時点でUSB接続によるタイムコード同期に対応するのはFX5のみとなる。充電ケースは「必要なものをすべて同梱したオールインワンパッケージ」であり、ケースから取り出すだけで電源が入り、すぐに使用できる仕様だ。. セット価格:59,400円(11月20日発売) 予約開始:10月21日10時 通信距離:最大500m(見通し環境) 記録方式:32bit float対応、64GB内蔵ストレージ 連続使用時間:11時間(トランスミッター) 今後の展開として、ソニーはプロフェッショナルな映像制作の現場から、ライブ配信まで幅広い用途での活用を見込んでいる。特に、混雑した電波環境下での音切れ抑制や低遅延伝送といった性能向上は、リアルタイム性が求められる撮影現場での運用をより円滑にするものと期待される。

韓米の戦時作戦統制権移管に向けたFOC検証に米国が難色、SCMを12月に延期検討 世界

韓米の戦時作戦統制権移管に向けたFOC検証に米国が難色、SCMを12月に延期検討

韓国政府が年内に目標としていた戦時作戦統制権移管に向けた「完全運用能力(FOC)」の検証について、米国側が難色を示していることが13日までに分かった。北朝鮮のロシア派兵による実戦経験の蓄積を受け、安全保障環境の変化を重く見る米側の慎重姿勢が鮮明となっている。 FOC検証の年内完了に黄色信号 戦時作戦統制権の韓国軍への早期移管を目指す韓国政府にとって、大きな障壁が生じている。朝鮮日報(chosunonline.com)によると、韓米が統制権移管の条件として設定した3段階の検証プロセスのうち、第2段階にあたる「完全運用能力(FOC)」の検証完了について、米国側が難色を示している。この検証が年内に完了できなければ、早ければ来年にも移管を実現させるという韓国政府の構想は、計画の修正を余儀なくされる可能性が高い。 韓米定例安保協議(SCM)の先送り検討 韓国政府は、FOC検証の完了に向けた時間を確保するため、例年11月に開催される韓米定例安保協議(SCM)を12月に延期する案を推進している。通常、この会議は韓米両軍のトップが主宰する韓米軍事委員会(MCM)の直後に開かれるが、今年は日程調整を急ぐ方針だ。保守系最大野党「国民の力」の韓起鎬議員は、「大統領任期内という政治的日程に固執し、韓国の防衛体制を弱める拙速な移管が進められている」と懸念を表明した。また、別の外交消息筋は、青瓦台(大統領府)が米国側への説得に外交力を集中させ過ぎる現状に警鐘を鳴らしている。 写真:AFPBB News 変化する朝鮮半島の安全保障環境 在韓米軍のザビエル・ブランソン司令官は14日(米東部時間)、ワシントンでのセミナーにおいて、作戦統制権移管の条件が変化したことを明言した。連合ニュースによると、ブランソン氏は「新聞に目を通すだけでも条件が変わったことが分かる」と述べ、北朝鮮による弾道ミサイル発射やロシアへの派兵といった情勢の変化を重視する姿勢を示した。同氏は、移管に向けた「計画変更」の必要性に言及し、単なる時期の調整ではなく、中核的な任務を完璧に遂行する能力が不可欠であると強調している。 分散型訓練への転換と北朝鮮の脅威 ブランソン司令官は、北朝鮮がウクライナ戦争を通じて実戦経験を積んでいる現状を警戒している。AFPBB Newsおよび中央日報(日本語版)によると、同氏は毎年2回の大規模な指揮所演習から脱却し、朝鮮半島全域を活用した「分散型訓練」への転換を提唱した。これは、北朝鮮側から標的となるリスクを低減し、現代戦の教訓を反映させる狙いがある。韓国軍合同参謀本部はこれに対し、連合防衛態勢を維持するため、より実戦的かつ効率的な演習方法について米側と緊密に協議していると説明した。 写真:dメニューニュース 今後の移管プロセスと不透明な見通し 韓国政府は政治的決定としての統制権移管を急ぐ構えだが、米軍当局は主要能力の確保を最優先する姿勢を崩していない。ブランソン司令官は、自身が移管時期を決定する権限はないとしつつも、大統領や国防長官に対し、条件を満たさない状態で移管を実行した場合のリスクを説明する考えを示した。今後、12月の開催を目指すSCMにおいて、FOC検証の扱いと移管目標時期を巡る両国の調整が焦点となる。北朝鮮の軍事動向が刻々と変化する中、移管の条件充足をめぐる韓米間の綱引きは当面続く見通しだ。

Windows 10月更新で1400件超の脆弱性を修正、Windows 11 26H2へのアップデートを推奨 日本

Windows 10月更新で1400件超の脆弱性を修正、Windows 11 26H2へのアップデートを推奨

Microsoftは10月13日、Windows向けの月例更新プログラムを公開し、約1410件のセキュリティ脆弱性を修正して記録を更新しました。また、Windows 11 24H2のHomeおよびProエディションにとってはこれが最後の更新となるため、最新バージョンへの移行が求められています。. 10月の更新プログラムで1400件超の脆弱性を修正 Microsoftは10月の更新プログラムにおいて、1400件を超えるセキュリティ上の脆弱性を修正しました。集計対象により数は前後しますが、その総数はおおむね1410件に達しています。パッチ管理サービスを提供するAction1のアドバイザリーによると、この中には「緊急(Critical)」レベルの脆弱性が80件含まれています。ZDNET Japanが報じた内容によれば、今回の更新は記録的な規模であり、システム全体の堅牢性を高める重要な措置です。セキュリティリスクを最小限に抑えるため、ユーザーは速やかな適用が推奨されます。 ゼロデイ脆弱性2件が確認され悪用も発生 今回の更新では、すでに悪用が確認されているゼロデイ脆弱性が2件含まれています。そのうち「CVE-2026-96951」は、Windows Shellの脆弱性を利用して攻撃者がセキュリティ保護を回避するもので、実際の攻撃で既に悪用されています。もう1件の「CVE-2026-108398」は、修正プログラムの公開前に情報が流出した.NET Frameworkの脆弱性です。攻撃者はこの不備を突き、セキュリティ対策を回避する可能性があります。これらの脆弱性はシステムへの侵入経路となるため、早急なパッチ適用が不可欠です。 Windows 11 24H2のサポート終了と移行の必要性 今回のリリースは、Windows 11 24H2のHomeおよびProエディションにとって最後の公式更新プログラムとなります。Windowsの各バージョンは通常24カ月でサポート期間が終了し、以降はセキュリティ更新や不具合修正が一切提供されません。PCを安全に使い続けるためには、最新のWindowsバージョンへのアップデートが必要です。Windows Updateを確認すると、Windows 11 26H2が利用可能である旨の通知が表示されます。リンクをクリックし、速やかにダウンロードとインストールを進めてください。 エクスプローラーとBluetooth機能の操作性改善 セキュリティ修正に加えて、標準機能の利便性向上も図られています。エクスプローラーでは、ダウンロードしたファイルのプレビュー表示が容易になり、セクションの展開・折りたたみの状態が保持されるようになりました。これにより、作業を中断した箇所から効率的に再開できます。また、クラウド上のファイルサムネイルも詳細ウィンドウで確実に表示されるよう改善されました。さらにBluetooth接続においても、デバイスの接続状態がより正確かつ安定して表示されるようになり、周辺機器の動作が改善されています。 Copilotキーのカスタマイズと今後の展望…

スーダン内戦で5万9000人死亡、利権を巡り地域大国やロシアが介入 世界

スーダン内戦で5万9000人死亡、利権を巡り地域大国やロシアが介入

アフリカ・スーダンで続く内戦が、10月に発生から3年半を迎えた。国連が「世界最悪の人道危機の一つ」と指摘する一方で、国際社会の関心は低いままだ。国軍と準軍事組織の権力闘争は、地域大国やロシアの介入により混迷を極めている。 内戦の火種となった二人の権力者の対立 スーダン内戦の発端は、軍事組織を束ねる二人の実力者による主導権争いだった。毎日新聞によると、国軍トップのブルハン氏と、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」を率いるダガロ氏は、かつて2019年のクーデターで共闘し、バシル独裁政権を打倒した経緯がある。その後、両者は民主化勢力を抑え込み権力を握ったが、民政移管プロセスにおける「国軍とRSFの統合」を巡り対立が激化した。2023年4月、首都ハルツームでの市街戦を皮切りに、紛争は国土全域を巻き込む大規模な内戦へと発展した。 広がる支配地域と金鉱山の利権 中東の衛星テレビ局アルジャジーラの報道では、現在の支配状況は二分されている。国軍は首都ハルツームのほか、北・東・中部の大部分を勢力下に置く。対するRSFは、ダルフール地方のほぼ全域を含む西部の多くを掌握した。RSFはダルフール地方にある金鉱山の利権も握っており、これが軍事資金の源泉となっているとみられる。最近では、両陣営の支配地域が接する南コルドファン州で戦闘が激化しており、国軍側が攻勢を強める動きを見せている。 1000万人以上が家を追われる深刻な人道危機 内戦の長期化は、市民生活に壊滅的な打撃を与えている。米国の調査団体「ACLED」などの集計によると、過去3年半の紛争で少なくとも5万9000人が死亡し、1000万人以上が住居を追われた。国連機関などで構成される連合体「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」は、今年5月時点で人口の4割以上に相当する約1950万人が深刻な飢餓に直面していると警鐘を鳴らした。さらに、今年だけで約82万5000人の5歳以下の子どもが、重度の急性栄養不良に苦しむとの予測も出されている。 ノーベル平和賞の候補に挙がるも受賞に至らず スーダンの人道危機は国際社会の優先順位において、ウクライナや中東の紛争と比較して低い位置に置かれている。毎日新聞によれば、過去2年のノーベル平和賞ではスーダンの人道支援団体が有力候補に挙がっていたが、いずれも受賞には至らなかった。国際的な注目度が低い「忘れられた戦争」とされる中で、トランプ米大統領の関心も薄いと報じられている。一方で、ロシアや地域大国はそれぞれの利権を狙って介入を強めており、現地の状況はさらに複雑化している。 混迷を極める紛争の行方 スーダン内戦の長期化には、豊富な資源を背景とした地域諸国の思惑が複雑に絡み合っている。ロシアは戦況に応じて支援先を乗り換えるなど、代理戦争の構図が鮮明になっている。血塗られた内戦の歴史を抱える同国において、今後どのような形で和平の糸口が見いだされるのか。国際社会の関与が薄いまま、利権に群がる国々の介入によって混迷が続くのか、事態の収拾に向けた具体的な道筋は見えていない。 写真:trecome.info

ロシア連邦保安局が北海道新聞記者をスパイ容疑で拘束、モスクワへ移送し12月まで勾留決定 日本

ロシア連邦保安局が北海道新聞記者をスパイ容疑で拘束、モスクワへ移送し12月まで勾留決定

ロシア連邦保安局(FSB)は、サハリン州で北海道新聞の男性記者をスパイ容疑で拘束したと発表しました。記者はモスクワへ移送され、裁判所は12月までの2カ月間の勾留を決定。ロシア側は「ジャーナリストの範囲を逸脱した」と主張しており、日本政府は速やかな情報提供と公平な扱いを求めています。 ロシア当局による男性記者の拘束と移送の全貌 ロシア連邦保安局(FSB)が提供し、国営放送で公開された映像には、全身黒装束の当局者がホテルの部屋に突入する様子が記録されています。サハリン(樺太)で拘束されたのは、北海道新聞ユジノサハリンスク支局に駐在していた男性記者です。映像では、男らが居室の男性を床にうつぶせに制圧し、日本のパスポートを大写しにする場面や、取り調べや移送中に手錠をはめられたままの姿が強調されています。産経新聞によると、ロシア側はこの映像を公開することで、見せしめとしての効果を狙ったとみられます。記者はその後モスクワへ移送され、裁判所によって2カ月間の勾留が決定されました。有罪判決が下された場合、最長で20年の禁錮刑を科される可能性があります。 写真:日テレNEWS NNN 「スパイ容疑」の根拠とロシア側の主張 ロシア当局は、この記者が「クリール諸島」(千島列島と北方領土のロシア側呼称)の住民から、ウクライナ侵略に関連する動員や志願兵数などの機密情報を収集していたと主張しています。日本テレビ(日テレNEWS NNN)の解説によると、ロシア当局は、記者の活動が「ジャーナリストの範囲を大きく逸脱していた」と断じ、「日本の情報機関からの指示で動いていた」とも言及しています。一方で、こうした当局の主張に対し、通常取材の範囲内ではないかとの見方も出ています。ロシア政治に詳しい廣瀬陽子教授は、同局の取材に対し、拷問などの手段を用いて「政府の指示で情報収集した」と言わされる可能性を指摘しており、ロシア側が自国のストーリーに沿った圧力をかけてくる懸念も示されています。 繰り返される日本メディア関係者の拘束 ロシアによるメディア関係者への強硬姿勢は、今回が初めてではありません。産経新聞のまとめでは、2019年にウラジオストクで共同通信の記者が拘束され、5時間後に解放されたのち翌日出国した事例が挙げられています。また、昨年末には日本メディアに協力していたハバロフスク在住のロシア人男性が国家反逆容疑で拘束されましたが、親族らによると現在も消息不明のままです。さらに、ロシアは他国のジャーナリストに対しても同様の手法を用いています。2024年7月には米紙ウォールストリート・ジャーナルの記者がスパイ罪で懲役16年の判決を受けましたが、翌月の大規模な身柄交換を経て米国に帰国しました。 2019年:ウラジオストクで共同通信記者が拘束(5時間後に解放) 2024年7月:米紙ウォールストリート・ジャーナル記者が懲役16年の判決 2024年10月:北海道新聞の記者がサハリンで拘束、12月までの勾留決定 緊迫する日露関係と今後の見通し 日本政府はロシア側に対し、情報提供や人道的配慮、公正な取り扱いを強く申し入れています。14日には外務省が駐日ロシア大使を呼び出し、一方的な発信に強く抗議しました。しかし、日露関係は現在、北方領土問題やプーチン大統領の択捉島訪問、日本による対露制裁などを背景に、かなりの緊張状態にあります。日テレNEWS NNNの解説によれば、日本がエネルギー輸入をロシアに頼っている側面もあり、対抗措置が取りにくい状況も指摘されています。今後、記者の拘束が長期化する可能性は否定できません。ジャーナリストを人質にとるようなロシアのやり方に対し、日本政府が国際社会と連携し、いかにして即時解放を求めていくのか、その交渉力が問われています。

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ギャラップの調査で米国の飲酒習慣がある成人の割合が54%に低下、1939年の調査開始以来で過去最低を記録

米国民の飲酒習慣が歴史的な転換点を迎えている。世論調査会社ギャラップが8月20日に公表したデータによると、アルコールを日常的に摂取する成人の割合は54%となり、1939年の調査開始以来で最低を記録した。かつて70%を超えた飲酒率はなぜ急落したのか。健康意識の変化と医学的な警告が背景にある。 飲酒率54%で過去最低を記録 米国の飲酒実態は、長年にわたる右肩下がりの傾向を強めている。ギャラップ社の調査によると、18歳以上の成人のうち「普段からアルコールを飲んでいる」と回答した人は54%だった。2020年に60%を割り込んで以降、2024年には58%、そして直近の1年間でさらに54%まで減少したことが確認された。1975年当時には70%を超えていた飲酒率は、半世紀を経て大きく様変わりしたことになる。Yahoo!ニュースが伝えたところによれば、かつて「TGIF!(ありがたや、金曜日)」の掛け声とともにビジネスパーソンがバーにあふれた光景は、もはや過去のものとなりつつある。 写真:wedge.ismedia.jp 互助組織AAの会員数にも減少の波 アルコール依存症への対策として世界的に知られる国際的互助組織「Alcoholics Anonymous(AA)」の動向も、この傾向を裏付けている。かつて全米で120万人、世界全体で250万人の会員を擁した巨大組織の勢力は、近年縮小傾向にある。2021年段階での会員数は196万人にまで減少しており、特に若年層メンバーの離脱が顕著であるという。かつてヘミングウェーやエドワード・ケネディ元上院議員、ベティ・フォード氏といった著名人が苦悩を公言し、社会問題として深く根を張っていたアルコール依存症の構図そのものが、米国社会で変化し始めている。 「少量の飲酒も危険」とする医学的エビデンス 飲酒人口の減少には、健康に関する認識の歴史的なシフトが深く関わっている。Wedge(ウェッジ)の報道によると、米国人の過半数(51~53%)が現在、「たとえ少量でも健康を害する」と認識しており、この割合は2001年調査時の27%から倍増した。この意識変革の背景には、近年の医学的研究報告がある。調査対象者の86%が、飲酒ががんや心臓病、精神不安のリスクを高めるというニュースに接したと回答している。世界保健機関(WHO)や米国立がん研究所などが発表した研究は、従来の「適度な飲酒は健康にプラス」という通念を覆すものとして重視されている。 WHO報告:アルコールはアスベストやたばこと同様の「グループ1」発がん性物質と分類。 連邦政府調査:12歳以上の「アルコール依存症患者」の割合は、2021年の10.6%から2025年には8.9%へ減少。 「百薬の長」神話の崩壊と今後の見通し 飲酒を控える動きは、公衆衛生当局の姿勢とも合致している。2025年1月には米公衆衛生長官が飲酒とがん発症の相関関係について通達を出したほか、疾病予防管理センター(CDC)も「いかなる量の飲酒もがんリスクを高める」と明言した。一部では肥満症治療薬「セマグルチド」の服用と飲酒量減少の関連を指摘する声もあるが、常用者が限定的であることから、専門家の間でも決定的な要因とは断定されていない。かつてワインを健康増進の手段として捉えていた米国社会は、科学的なリスク評価を優先する社会へと移行した。今後もこの健康志向が続く限り、アルコール市場の縮小と飲酒習慣の変容は、さらに定着していくものと見られる。

箕面市「アルカディア」への不正アクセス、愛知県内14市で計約15万件超の個人情報流出の恐れ 日本

箕面市「アルカディア」への不正アクセス、愛知県内14市で計約15万件超の個人情報流出の恐れ

大阪府箕面市の「アルカディア」が提供する防災情報配信サービスで不正アクセスが発生し、全国の自治体で個人情報が漏えいした可能性があることが14日までに判明した。愛知県内を中心に少なくとも14市で市民や職員のメールアドレスなどが流出した恐れがあり、各自治体が対応に追われている。 愛知県内14市で広がる個人情報漏えいの影響 愛知県内の自治体を中心に、アルカディアのサービスを利用する各市で被害が相次いでいる。一宮市では「あんしん・防災ねっと」などの登録者アドレス2万1503件に加え、町会長や市職員の個人情報を含め最大2万4744件が流出した可能性がある。津島市では「防災ほっとメール」の登録者5622人分や職員の情報、あま市では計6419件のメールアドレスや固定電話番号が漏えいした恐れがある。小牧市では「認知症見守りネットワーク」の登録者774件、春日井市では「Net119緊急通報システム」の登録者約90人の情報が流出した可能性があると発表された。 西三河地方でも5市で情報流出の疑い 西三河地方の自治体でも被害が確認されている。岡崎市では、防災メールや学校情報メール、消防指令用配信サービスなど三つのシステムから最大計6万9千件の個人情報が流出した可能性がある。碧南市では防災メールや部活動支援事業の登録者情報など、高浜市では約5600件、西尾市では「スピーキャン・ライデン」を通じて市民や職員の情報計約3500件が流出した恐れがある。知立市でも防災メールと徘徊高齢者捜索システムの利用者情報が漏えいした可能性がある。各自治体は公式サイトで注意喚起を行い、不審な連絡には応じないよう呼びかけている。 豊川市と田原市でも被害が判明 県内各地でシステム停止などの対応が広がっている。豊川市は14日、サービスに登録された市民や職員のメールアドレスなど計3万6328件の個人情報が漏えいした可能性があると発表し、該当サービスを緊急停止した。田原市でもメールアドレス約1万3千件が漏えいした恐れがあるとして注意を促した。一方で、豊橋市の「豊橋ほっとメール」については、不正アクセスの対象サーバーではなかったため運用が継続されており、現時点で漏えいは確認されていないという。 自治体による対応と今後の見通し 被害が確認された各自治体は、登録者に対して不審なメールや電話への警戒を強めている。小牧市の天野正基市長は「業者に早急な調査と原因究明を求めるとともに、市も事実確認と被害最小化、再発防止に取り組んでいく」とコメントした。津島市危機管理課の担当者も「運営会社による調査結果を踏まえ、適切に対応していく」としている。多くの自治体では登録者への注意喚起を継続しており、今後、運営会社であるアルカディアによる詳細な調査結果が待たれる状況だ。 今回の事態を受け、各市はメール配信の停止やアプリ・公式LINEによる代替情報発信などの緊急措置を講じている。自治体の防災サービスを狙った今回の不正アクセスは、広範囲にわたる個人情報の流出リスクを浮き彫りにした。