世界 ロシア軍がウクライナ全土にミサイルとドローンで大規模攻撃、民間人少なくとも8人が死亡
2026年7月30日、ウクライナ全土でロシア軍による大規模な弾道ミサイルとドローンの夜間攻撃が発生し、子どもを含む少なくとも8人の民間人が死亡、50人以上が負傷した。ゼレンスキー大統領はパートナー国からの防空ミサイルの深刻な不足を訴え、一方ポーランド領内にはロシア製巡航ミサイルの飛来が確認され調査が進められている。 2026年7月30日の夜から朝にかけて、ロシア軍はウクライナの複数地域に対して弾道ミサイルと無人機による大規模な一斉攻撃を行った。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が70発以上のミサイルと280機を超える攻撃用ドローンを発射し、そのうちウクライナ軍が260機以上を迎撃したと発表した。 この攻撃により、首都キーウをはじめ、南部のドニプロペトロウスク州や西方のリヴィウ、ポルタヴァなどで被害が相次ぎ、民間人少なくとも8人が犠牲となった。負傷者は50人を超えており、各地で緊急救助隊ががれきの撤去や消火活動に当たっている。 ドニプロペトロウスク州での甚大な被害と各地の状況 ウクライナの大統領のVolodymyr Zelenskyyは、そこはごく普通の家庭であったが、弾道ミサイルによって粉々に破壊されたと述べた。 Photo: Aljazeera 防空ミサイルの深刻な不足と国際社会の支援 今回の猛攻を受け、ゼレンスキー大統領は西側パートナー国からの支援遅延が被害を拡大させていると強く批判した。アメリカやパトリオット・ミサイルを保有する国々からの防空兵器の早急な供与が必要であると訴え、ウクライナ単独ではこの脅威を防ぎきれない現状を強調している。 こうした状況に対応するため、欧州連合(EU)は同日、ウクライナの防衛体制を強化するため34.7億ユーロ(39.8億ドル)を支給した。 ポーランド領内へのミサイル飛来とNATOの警戒 バランス これを受けてポーランド軍は戦闘機を緊急発進させ、レーダーから消失したミサイルの行方を追跡した。ルブリン県トルナヴァ・コロニア村近郊の農村地域でヘリコプター部隊が捜索を行い、クレーターと破散した破片を発見したと軍当局は発表している。ポーランドのドナルド・トュスク首相は現場を視察した後、緊急会合で次のように述べた。 Photo: Apnews ロシア国防省側は今回の攻撃について、ウクライナの空軍基地や兵器工場、軍事通信および物流施設を狙ったものであると主張しており、ドローン製造工場やミサイル工場、航空機修理工場などが標的であったとしている。ウクライナ側とロシア側双方の主張が対立する中、防空網の強化と市民の安全確保に向けた緊密な動向が引き続き注目されている。 Zelenskyy warns of missile defence shortage after Russian strikes kill eight in Ukraine