シンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド、シェマール・スチュワート選手が2026年7月29日、トレーニングキャンプ初日の練習中に左脚を負傷し、カートでフィールドから運び出された。医療チームによる画像検査が実施されたものの、現時点では負傷の重症度は公表されていない。
キャンプ初日に起きた左脚の負傷と負傷退場
シンシナティ・ベンガルズのトレーニングキャンプ初日、ディフェンシブエンドのシェマール・スチュワート選手が練習中に負傷し、チームの医療スタッフに付き添われてフィールドを去った。2026年7月29日、ベンガルズのコーチであるザック・テイラー氏がペイコア・スタジアムで行われた記者会見でトレーニングキャンプの幕開けを告げた同日、このアクシデントが発生した。チームの最初の11対11のセッションおよびパスプレーでのパスラッシュの最中に、スチュワート選手の左脚は不自然に突っ張り、左膝が過伸展(ハイパーエクステンド)した状態でマットやフィールドに倒れ込んだ。WCPOのケレブ・ノエ氏が投稿した動画には、スチュワート選手の左脚が崩れ落ちる様子が捉えられていた。
シンシナティ・エンクワイアラー紙のケルシー・コンウェイ氏が直接現場からX(旧Twitter)などで報じたところによると、スチュワート選手は負傷後に足を引きずりながらフィールドを離れようとしたが、自力で体重を支えることが全くできなかった。ベンガルズの医療スタッフがフィールド上で短時間の診察を行った後、カートが呼び寄せられ、スチュワート選手はロッカールームへと搬送された。練習後には、松葉杖をつき、左膝に保護用のブレイス(装具)を装着した姿が目撃されている。ベンガルズ側は画像検査の結果を待っている段階であり、負傷の詳細や正確な重症度、予後についてはまだ発表していない。また、この突然の重傷は、ベンガルズのディフェンス陣や再編成されたディフェンシブラインのキャンプ開始直後に冷や水を浴びせる形となった。
シェマール・スチュワート選手の経歴と昨季の負傷履歴
シェマール・スチュワート選手は、2025年のNFLドラフトで1巡目全体17位指名を受けてシンシナティ・ベンガルズに入団した。しかし、ルーキーイヤーとなった2025シーズンは波乱の多いものとなった。昨年のトレーニングキャンプ開始時には、ルーキー契約が未締結であったため当初は参加できず、ルーキーミニキャンプやオフシーズンの練習にも練習免除の署名を行っていなかったために不参加だった。その後、レギュラーシーズンでは8試合に出場し5先発を記録したが、故障に泣かされることになった。

2025シーズン中には複数の負傷を経験している。シーズン序盤のジャクソンビル・ジャガーズ戦(Week 2)の第4クォーターにおいて、当時チームメイトだったローガン・ウィルソン選手に巻き込まれる形で右足首を負傷した。さらに同年11月には膝の負傷を悪化させ、リザーブ/インジュアード・リスト(負傷者リスト)に登録されたため、ルーキーシーズンだけで合計9試合を欠場する結果となった。限られた出場試合数の中ではあったが、ルーキーイヤーには8試合の出場で1サック、2つのロスタックル、4度のQBヒットを記録している。特に2025年12月28日にペイコア・スタジアムで行われたNFL第17週のアリゾナ・カージナルス戦(37-14でベンガルズが勝利)の第3クォーターには、サックを記録してセレブレーションを行うなど奮闘していた。
プレシーズンとロースターへの影響
ボイ・マフェ選手とキャッシュ・ハウエル選手
このオフの補強や陣容再編により、ベンガルズのディフェンシブラインに対する期待値は高まっていたが、今回のスチュワート選手の負傷はその楽観ムードに水を差す形となった。スチュワート選手自身にとっても、昨季の不本意なシーズンを乗り越えてデプチャート(選手層)での自身の役割を確固たるものにするために、今回の重要なトレーニングキャンプで十分なレップス(反復練習)を積むことが期待されていただけに、非常に痛手となる事態である。チーム側としては、ボイ・マフェ選手の獲得や、今年のドラフトでキャッシュ・ハウエル選手を指名したほか、マイレス・マーフィー選手がローテーションに控えているものの、もしスチュワート選手が長期離脱となれば、ディフェンシブエンド陣の重要なピースを再び欠く深刻な事態に直面することになる。