シアトル・ストーム(Seattle Storm)の少数共同オーナーであるセレステ・キートン(Celeste Keaton)氏は、インディアナ・フィーバー(Indiana Fever)のガード選手であるソフィー・カニングハム(Sophie Cunningham)氏のファンである2人の十代の少女に対し暴言を吐いたとして、WNBAから罰金およびチームの次のホームゲーム5試合への来場停止処分を科されたことが明らかになった。この一件は、フォックスニュースなどの報道により明らかになったものであり、スポーツ界で大きな波紋を呼んでいる。
WNBA処分:Storm共同オーナーがファンへの発言で罰金と試合出場停止
問題の衝突は、シアトルのクライメート・プレッジ・アリーナ(Climate Pledge Arena)で行われたストームとフィーバーの試合中に発生した。会場のコートサイドに座っていた2人の少女は、カニングハム氏の最近の発言を支持するメッセージが書かれた看板を掲げ、トランスジェンダー女性の女子スポーツ参加に反対するアパレルブランド「XX-XY Athletics」のシャツを着用していた。独立系ジャーナリストのブランディ・クルーズ(Brandi Kruse)氏がポッドキャスト番組『unDivided』などで伝えたところによると、試合中あるいは試合後にキートン氏が少女たちに近づき、「f—ing insane(クレイジーだ)」などと発言したとされる。このトラブルにより、一人のファンが涙を流す事態となった。
ストーム球団およびWNBAによる対応と謝罪
事態を重く見たWNBAは、キートン氏に対して罰金とホームゲーム5試合の出場停止処分を下した。また、シアトル・ストームのマジョリティオーナーであるギニー・ギルダー(Ginny Gilder)氏は水曜日に公式声明を発表し、共同オーナーの不適切な言動について謝罪した。nypost.comなどが報じたところによると、ギルダー氏は「私たちは、昨夜の試合に来場した2人のファンに対して、共同オーナーの1人がコメントを発したことを把握しています。これが起きたことについて謝罪します」と述べ、すべてのファンが尊重されるインクルーシブな環境づくりの重要性を強調した。
なお、キートン氏は2024年にシアトル・ストームを買収したオーナーグループの一員であり、グループにはWNBAのレジェンドであるスー・バード(Sue Bird)氏らも名を連ねている。今回の処罰は、チーム経営陣にとって異例の事態となった。
ソフィー・カニングハム選手および周囲の反応
このトラブルに関して、当事者であるインディアナ・フィーバーのソフィー・カニングハム選手は水曜日の夜遅く、自身のX(旧Twitter)アカウントを通じて見解を表明した。ヤフースポーツやその他のメディアが伝えた投稿の中で、カニングハム氏は「生物学的な女の子、生物学的な男の子、トランスジェンダーの女性、トランスジェンダーの男性。誰もが私のテーブルに歓迎されています」と述べつつ、ファンとしての信念を貫いた少女たちを称賛し、贈り物を用意していることを明かした。

一方で、カニングハム氏が女子スポーツ保護の観点からトランスジェンダーアスリートの参加に反対する立場を表明して以降、試合会場の雰囲気は緊張に包まれていた。試合前にはアリーナ外でカニングハム氏を支持する集会が開かれたほか、試合中には観客からブーイングが飛ぶ場面もあった。さらに、ストームのセンターであるステファニー・ドルソン(Stefanie Dolson)選手が「Trans rights are human rights(トランスジェンダーの権利は人間の権利である)」と記されたシャツを着用してアリーナに入場するなど、チーム内外で議論が続いている。