2026年7月29日、今年で8回目の満月となる「バックムーン」が世界各地の夜空に昇り、夏の美しい景観を照らし出したと フォーブス が報じた。この満月は、夏至以降では最初のものであり、夕暮れの空で東の地平線から昇る姿が各地で観測された。
2026年7月29日の満月「バックムーン」の世界的な観測
アメリカやイギリスをはじめ、トルコ、カナダ、オーストラリアなど世界中から観測・撮影が行われた。アテネのポセイドン神殿やニューヨークのワンワールドトレードセンター、トロント、アンカラ城など、各地の象徴的な建造物や自然の風景とともに捉えられた。また、ヨーロッパの一部地域では、熱波に伴う山火事の煙によって満月が深紅に染まって見えた場所もあったと 空間 が伝えている。

「バックムーン」の由来と天体現象の仕組み
7月の満月が「バックムーン」と呼ばれるのは、この時期にオスの鹿(バック)が新しい角を急速に生やし始めることに由来する。この伝統的な名称は、先住民族やヨーロッパからの移民などの間で世代を超えて使われてきた歴史がある。

また、王立グリーンランド天文台などでは、夏の嵐が多いことから「サンダームーン」とも呼ばれているほか、ケルトの伝統では「ハーブムーン」、アングロサクソンの間では牧草の収穫時期にちなんで「ヘイムーン」とも称されている。
視覚的な特徴として、地平線近くにある満月は地球の大気中の窒素や酸素分子を通ることで、青色などの波長の短い光が散乱し、人間の目には赤やオレンジ色の光が届きやすくなるため、印象的な暖色に輝いて見える。さらに、地平線付近にあることで月が実際より大きく見える「月の錯覚」も観測された。
今後の天体ショーと皆既日食への期待
7月のバックムーンの観測に続き、2026年8月は非常に注目度の高い天体イベントが控えている。同年8月12日には、新月が地球と太陽の間に正確に入り込むことで皆既日食が発生する予定である。
この皆既日食は、グリーンランド、アイスランド、スペインなどの一部地域で観測される見込みであり、ヨーロッパ本土では1999年以来となる皆既日食として大きな期待が寄せられている。また、イギリスなどでは太陽の一部が隠れる部分日食が観測される予定である。
さらに、8月12日にはペルセウス座流星群のピークも重なり、暗い夜空では1時間あたり約50個の流星が見られる可能性があると フォーブス が報じている。他にも、南デルタ流星群やヤギ座α流星群などの活動も重なっており、夏空の観測シーズンはさらに盛り上がりを見せると ディスカバーマガジン.com や ミラー.co.jp が伝えている。