米国中央軍(Centcom)はX(旧Twitter)を通じ、今回の攻撃は火曜日にイランがヨルダンの米軍基地およびホルムズ海峡の船舶に対して行った攻撃に対する「強力な応答」であると発表しました。これに対し、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、この攻撃は「アメリカの子供を殺す軍隊」の侵略行為に対する報復であると主張しました。IRGCは、ヨルダンの米空軍基地と司令部を標的にしたと公表しています。
米軍による「強力な反撃」とイラン側の主張
また、IRGC海軍は、警告を無視して「安全ではない違法なルート」でホルムズ海峡を航行したとして、3隻の石油タンカーを攻撃したと発表しました。イラン側は「ホルムズ海峡の安全を乱すことは、米軍にとって大きな代償を伴うことになるだろう」と述べています。
ケシュム島およびホルムズ海峡での軍事衝突
ホルムズ海峡をめぐる緊張は、2月末の開戦以来、同海峡が事実上封鎖されている状況とも相まって深刻化しています。米国中央軍は、イランがクウェートに向けて発射した2発のミサイルが途中で落下または分解し、バーレーンに向けて発射された3発のミサイルについては、米軍およびバーレーン軍によって迎撃されたと説明しました。「イランは近隣諸国に向けて複数の弾道ミサイルを発射したが、すべて標的に命中しなかった」とCentcomは声明で述べています。
さらに米軍は、イラン側の攻撃への対応として、ケシュム島にある「イラン軍地上管制局」に対して攻撃を実施したと発表しました。この攻撃において、米軍の負傷者は報告されていません。今回の衝突は、イラン側がQeshm島南部の通信塔に対する米軍の攻撃と、ホルムズ海峡近くでのイラン製タンカーへの攻撃(エンジンルームが損傷)に対する報復として、米第5艦隊司令部や航空基地を攻撃したとイランメディアが報じたことに端を発しています。
イラク国内における米・サウジ合同攻撃の影響
今回の軍事衝突が激化した背景には、米軍による13夜連続の爆撃がありました。これに続き、火曜日には米国とサウジアラビアが合同で、イラク東部の複数のテロリスト物流拠点および武器庫を標的とした攻撃を実施しました。Centcomは、この攻撃が「過去72時間における30回以上のIRGC主導によるドローン攻撃に対する強力な対応」であると説明しています。

イラクの準軍事組織である人民動員部隊(PMF)は、この攻撃により少なくとも20人のメンバーが死亡したと発表しました。イラク大統領府は、PMF基地への爆撃を「受け入れがたい攻撃であり、イラクの主権に対する明白な侵害である」と非難しています。一方で、トランプ大統領はFox Newsに対し、この攻撃は「イラク政府と調整済みである」と語っています。
外交交渉の停滞と今後の見通し
今回の軍事衝突が再燃する直前、双方は3日間にわたり攻撃を停止し、外交的な解決に向けた協議が模索されていました。トランプ大統領はこれを非常に友好的な交渉であると述べていましたが、テヘラン側は交渉の事実そのものを否定していました。

トランプ大統領は攻撃の数時間前、ホワイトハウスで記者団に対し、我々の番が回ってきたのだから、彼らを非常に激しく攻撃するつもりだと語り、強硬な姿勢を崩していません。2月末に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来、戦争は5ヶ月以上続いており、終息の兆しは見えないまま、地域情勢は依然として極めて流動的な状態にあります。