7月27日の夜、シアトル・センターで開催されていた食の祭典「バイト・オブ・シアトル」の会場で銃撃戦が発生しました。この事件により3名が死亡、2歳の幼児を含む少なくとも4名が負傷する事態となりました。現場で逮捕された15歳の少年は、銃器付加刑を伴う第1級暴行罪および18歳未満による銃器の不法所持の罪で起訴されました。キング郡検察当局は、この少年を成人として裁判にかけるよう求めています。
15歳少年の起訴と銃撃事件の経緯
警察の調べによると、現場からは合計3丁の銃器が回収されましたが、そのうち発砲が確認されたのは2丁のみです。また、現場に残された薬莢の分析から、銃撃戦には計4丁の武器が関与していた可能性が高いとされています。警察は、少年の他にも少なくとも1名が銃撃戦に関与していたと見ており、現在も捜査を続けています。
弾道分析が示す「ゴーストガン」の関与
警察が提出した起訴状の補足資料によると、逮捕された少年は、部品から組み立てられた追跡不可能な「ゴーストガン」を人混みに向けて繰り返し発射したとされています。しかし、現場で死亡した2名の傍観者から回収された銃弾を予備的に分析した結果、少年の銃から発射されたものではないことが確認されました。
キング郡検察当局の広報担当者であるケイシー・マクナーズニー氏は、現時点で誰がどの弾を撃ったのかを特定することは困難であると述べました。このため、起訴状では具体的な被害者名ではなく、ジョン・ドゥーに対する暴行罪として起訴されています。
犠牲者と進行中の捜査
キング郡検視局は、この銃撃戦の犠牲者として、カルロス・イズラエル・サンチェス・ビジャルバさん(44)とアシュリー・ホワイトヘッドさん(56)の死亡を確認しました。また、銃撃戦に関与したと見られる19歳のジュニア・シー・ニコ・セモさんも現場で現場で死亡しました。
シアトル警察のショーン・バーンズ本部長は、事件の背景にギャングの関与がある可能性を示唆しており、警察は引き続き他の関与者の特定を急いでいます。マクナーズニー氏は、殺人罪での起訴が行われていない理由について次のように説明しています。
キング郡検察局のケイシー・マクナーズニー氏は、なぜ今殺人罪で起訴しないのかという問いに対し、警察の捜査が現在も続いているため、警察側がこの事件を殺人事件として送致していないと説明し、もし追加の容疑に関する情報が提出されれば、検察官は直ちにその内容を検討すると述べました。
今後の裁判手続きと争点
検察側は少年の成人裁判への移行を求めていますが、このプロセスには裁判官の判断を含め、数ヶ月を要する見込みです。成人として有罪判決が下された場合、銃器付加刑を含めて8年から10年の懲役刑が科される可能性があります。一方、少年裁判所での審理となった場合、量刑は2年から2年半程度になると見られています。

少年の公選弁護人であるホン・トラン氏は、成人裁判への移行に反対する姿勢を示しています。現場の証言や弾道分析など、複数の証拠が交錯する中、事件の全容解明にはさらなる時間が必要となる見通しです。法執行機関は、本件に関して 第1級暴行罪の起訴 を行い、成人裁判への移行手続き を進めつつ、残る銃撃犯の捜索を継続しています。