スポーツ タイソム・ヒルがニューオーリンズ・セインツを離脱、9年間の貢献に感謝を表明
ニューオーリンズ・セインツで9シーズンにわたり活躍したタイソム・ヒル選手が、チームを離れることを正式に発表した。ヒル選手は水曜日に声明を出し、チームへの感謝を述べるとともに、ニューオーリンズに戻ることはないという意向を明らかにした。 「史上初の快挙」を成し遂げた類稀なる汎用性 2017年にBYU大学からドラフト外のルーキーとして加入したヒル選手は、クォーターバック(QB)、タイトエンド(TE)、フルバック、ワイドレシーバーなど、複数のポジションをこなす「スイスアーミーナイフ」のような選手として知られていた。また、スペシャルチームでも幅広く貢献した。 その多才さは統計データにも表れており、ヒル選手はスーパーボール時代において、キャリア通算でパス、ラン、レシーブのすべてで1,000ヤードを突破した史上初の選手となった。キャリア通算成績は以下の通りである。 ランニング: 2,551ヤード パス: 2,426ヤード レシーブ: 1,034ヤード また、キャリアを通じてランとレシーブで合わせて45タッチダウンを記録しており、特に2020年と2022年にはそれぞれ9つのタッチダウンをマークした。2020年と2021年のシーズンには、QBとして先発し、合計7勝2敗の成績を収めたこともある。 今後の去就と直面する課題 現在35歳のヒル選手(8月に36歳となる)は、現時点では引退を表明していない。しかし、自身の声明の中で 「将来に何が待ち受けているかについて、まだ明確な答えは出ていない」 と述べており、今後の方向性を検討している段階である。 Photo: Fox News 今後の移籍に向けては、いくつかの課題が指摘されている。直近3年間の生産性の低下に加え、昨シーズンはキャリア最低となるスクリメージからの205ヤードに留まり、タッチダウン数も1つのみであった。また、2024年12月に深刻な膝の負傷を負い、2025年シーズンは13試合への出場に留まっている。これらの要因や年齢的な側面から、以前の契約における年平均1,000万ドルの年俸水準を維持することは難しく、大幅な減額を受け入れる必要がある可能性が プロフットボールの噂 で報じられている。 チームと地域からの惜別 セインツ側は、フランチャイズのレジェンドであるドリュー・ブリーズ氏がナレーションを務めるトリビュートビデオを公開し、ヒル選手の貢献を称えた。ミッキー・ルーミスGMは声明で、ヒル選手の 「知性、類稀なる身体能力、汎用性、そして無私な精神」 がチームに多大な利益をもたらしたと称賛し、将来的にその功績を適切に祝う日が来ることを約束した。 Photo: Profootballrumors ヒル選手は、家族と共に人生を築き、長男が誕生した地であるニューオーリンズに対し、「情熱、忠誠心、そしてサポートは真に唯一無二のものだった」 と深い感謝を綴り、「Forever a Saint(永遠にセインツの一員)」 という言葉で締めくくった。 潜在的な移籍先としての可能性 今後の行方として、5シーズン共に過ごしたショーン・ペイトンヘッドコーチが率いるデンバー・ブロンコスへの合流が有力視されている。しかし、ブロンコスにはすでにアダム・プレンティ(フルバック)やエヴァン・エングラム(タイトエンド)などの選手が在籍しており、役割が限定的になる可能性も指摘されている。…