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秦野市が放獣したクマが3日で戻り登山道封鎖 日本

秦野市が放獣したクマが3日で戻り登山道封鎖

神奈川県秦野市は10月20日、市街地近くの弘法山公園で捕獲したツキノワグマを丹沢山地の奥地に放獣しました。しかし23日夜、発信器の反応から同個体が公園近くの善波峠に戻っていることが確認され、市は登山道を封鎖する事態となりました。全国でクマ被害が相次ぐ中、この「放獣」という判断を巡り、住民や専門家の間で議論が分かれています。 秦野市が実施した放獣判断の経緯 神奈川県秦野市は、弘法山公園に出没したクマを捕獲後、県のルールに基づき奥山へ放獣しました。テレビ朝日系(ANN)の報道によると、市はクマのフンを分析し、主食がドングリであることを確認しています。この結果から「有害性は低い」と判断し、希少な動物であることから県と調整の上、クマに恐怖心を学習させた状態で、人と生息域が重ならない丹沢山地の奥地へ帰す措置をとりました。この判断が公表された当初、SNS上では「素晴らしい」「正しい措置だ」といった称賛の声が上がっていたとJ-CASTニュースが報じています。 再出没による公園封鎖と警戒態勢 放獣からわずか3日後の10月23日夜、発信器のデータにより、同じクマが再び市街地に近い善波峠付近に現れたことが判明しました。これを受け、秦野市は安全確保を最優先として、弘法山公園へ続く登山道を直ちに封鎖しました。テレビ朝日系(ANN)によると、市は現在、現場周辺で警戒を強めるとともにパトロールを実施し、市民に注意を呼びかけています。放獣した場所から出没地までは直線距離で約10キロ離れていましたが、クマは短期間で元の場所へ戻ったことになります。 放獣という選択肢への科学的視点 専門家の見解では、放獣は科学的な根拠に基づく選択肢の一つであり、県のルールを逸脱した判断ではありません。しかし、環境省の資料が指摘するように、放獣されたクマが元の場所へ戻る割合の高さは以前から課題とされてきました。今回、わずか数日で元の場所に戻った事実は、そのリスクを改めて浮き彫りにしています。人身被害が全国で相次ぐ現在の状況下では、希少種保護という大義名分以上に、住民が抱く現実的な不安への対応が自治体には求められています。 自治体に問われる結果への責任 今回の対応で見えたのは、政策判断における「タテマエ」と現場の実態との乖離です。もし放獣という選択肢をとるのであれば、再出没した場合に即座に捕殺へ切り替えるといった具体的な基準を、事前に住民へ示しておくべきだったとの指摘があります。実際に公園封鎖という事態を招いた際、現場の職員や住民が負う負担は決して小さくありません。自治体には保護か駆除かという二元論ではなく、その判断が裏目に出た場合の結果まで含めた責任ある設計が求められています。 今後の対応について、市は警戒を継続しつつ、クマの行動を注視していく方針です。再出没した個体の処遇や、今後のクマ対策の基準をどのように再構築していくのかが、地域住民の安全に直結する重要な焦点となります。

辺野古沖船舶転覆事故:遺族がヘリ基地反対協議会との面談と県議会傍聴を振り返る 日本

辺野古沖船舶転覆事故:遺族がヘリ基地反対協議会との面談と県議会傍聴を振り返る

10月18日、遺族側は那覇市内でヘリ基地反対協議会と面談し、事故から7カ月が経過した現在も組織としての検証が進んでいない事実を確認した。ノートの報道によると、面談を1時間で切り上げた遺族は、徹底的な調査と社会への公表を強く求めたという。 ヘリ基地反対協議会との面談で浮き彫りになった組織的検証の欠如 10月18日の日曜日、那覇市内のホテルの会議室において、ヘリ基地反対協議会との面談が実施された。協議会側からは共同代表の2人と代理人の弁護士2人が出席し、遺族側からは本人と代理人の弁護士が参加した。なお、妻は少しでも気になる発言があれば感情を抑えられなくなる自己判断から同席を避けており、結果として賢明な判断だったと振り返っている。面談の冒頭、遺族側は謝罪を受ける場ではなく、事故から7カ月の間に協議会が進めてきた検証結果の説明を聞く場であると明確に伝えた。しかし、学校との関わりや過去の乗船プログラムの経緯、今年の状況について質問を重ねたところ、組織としての検証はほとんど進んでいないという事実が明らかになった。 1時間で打ち切られた面談と求められる社会的責任 約1時間を経過した時点で、用意していた質問を続けることをやめ、面談を自ら切り上げた。何も知らなかったと主張することと、調べて事実を洗い出して伝えることは全く別次元の行為である。知らなかったのだから調べなくてよいという理屈は成り立たない。謝罪した上で何もせず、批判が通り過ぎるのを待ってほとぼりが冷めたら元どおりになるような対応は、決して許されないと遺族側は考えている。自分たちで調査を行い、問題を徹底的に洗い出して社会に対して公表する姿勢を示さない限り、問い続けなければならない。面談の終わりに共同代表の1人から事故に組織として向き合い直すという言葉があったものの、必要なのは内輪の反省ではなく、どれほどの検証を行いそれをどう社会に形として示すかという結果である。 県議会特別委員会で交わされた前向きな安全確保の議論 10月19日の月曜日、午前10時に沖縄県議会の辺野古沖船舶転覆事故に関する調査特別委員会を傍聴した。この委員会は7月に全会一致で設置されたものであり、当初は調査自体の必要性を疑う質問や県の対応を擁護する答弁が並ぶ後ろ向きな議論を想像していた。しかし実際の傍聴で見えてきたのは、なぜ事故が起きたのか、沖縄が今後安心・安全な修学旅行の受け入れ先としてどう変わっていくのかという前向きな議論だった。事故に真摯に向き合おうとする姿勢が見え、委員会が議論の場として機能していく手応えが得られたことは今回の訪問の大きな収穫となった。一方で、やりとりの中で把握している情報と若干異なる数字が交わされる場面もあり、持っている情報をしかるべき形で伝えていく必要性が浮き彫りになった。 辺野古沖 船転覆事故から2カ月「船のスピード上がっていた」(2026年5月16日) 旅行業界全体に求められる修学旅行の安全見直しと協力体制 今回の研修旅行を受託していたのは東武トップツアーズだったが、一社の事案として他の旅行会社が傍観すべきではない。日本の課外学習や修学旅行の安全、そしてそのあり方を見直す機会として旅行業界全体が捉えるべきである。行政への情報提供や協力を惜しまない姿勢が業界全体に求められている。なお、今回の議会傍聴に際しては、議会の関係者から静かに傍聴できるように細やかな配慮を受けたことに対して感謝の意が示されている。こうした関係者の支えや議会での前向きな議論が、今後の安全確保に向けた確実な一歩となることが期待されている。 都道府県警察の犯罪被害者支援室による手厚い連携サポート 3日間の訪問全体を通じて、沖縄県警察の犯罪被害者支援室が全面的に支えた。現地での移動、県庁への入退出をめぐる知事公室側との細かな調整、辺野古での報道陣への対応など、不安に感じる手配を代理人と共にすべて先回りして整えてくれた。事故後から地元の警察や京都府警察からも支援が続いており、地元の警察では妻がカウンセリングを受けている。脅迫を受けた件について刑事課に相談した際も内容はカウンセラーと共有され、丁寧に様子を聞き取ってもらえた。京都府警察は保護者説明会に安全に参加できる体制を毎回構築している。さらに、地元の警察、京都府警察、沖縄県警察の間でこれまでの経緯や悩みごとがすでに共有されており、同じ説明を何度も繰り返す必要がなかった。都道府県をまたいだ被害者支援の連携がしっかりと機能していることが実感された。 動き始めた検証とこれからの安全な修学旅行への道のり 捜査は現在も進んでおり、行政に対しては要望を直接手渡すことができた。議会における検証が進む様子が確認できる一方で、当事者団体には調査と公表を引き続き求めていく姿勢が崩されていない。動き始めたものとまだ止まっているものの両方がはっきりと見えた3日間であった。全国から沖縄を訪れる子どもたちがたくさんの思い出を持って無事に家へ帰るという当たり前の日常を取り戻すために、できる限りの行動を続けていく方針である。都道府県警察にある犯罪被害者支援室のような仕組みが存在することも、突然当事者となった遺族にとって知るべき重要な情報として伝えられている。 関連情報: 辺野古ボート転覆事故から7カ月:運航団体と学校の対応に遺族が不信感

ベースボールチャンネル 日本

巨人ドラフト1位の横浜高・織田翔希、米国挑戦と松井秀喜新監督の間で揺れる進路

10月22日のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受けた横浜高の織田翔希投手は、指名後も米国挑戦の意思を変えていない。巨人・松井秀喜新監督の就任や同校の仲間である池田聖摩選手の3位指名が話題を呼ぶ中、18歳の右腕を巡る交渉の現在地を整理する。 最速157キロを誇る織田翔希の米国挑戦 横浜高の織田翔希は、最速157キロの球威を持つ高校球界屈指の右腕として注目を集めてきた。米球団と契約した場合の契約金は300万~500万ドル(約4億700万~7億8500万円)規模になるとの見積もりも報じられており、NPBの新人契約金(最高標準額1億円、出来高払い最大5000万円)とは大きな差がある。10月25日には、横浜高の村田浩明監督が国際アマチュアFAなどの登録申請はすでに受理されており、米国時間の週明けには反映される見通しであると説明した。巨人との面談時期はまだ決まっておらず、18歳の目はあくまでメジャーリーグに向いたままである。 池田聖摩の3位指名に寄せられた憶測 巨人は今回のドラフト3位で、織田と同じ横浜高の池田聖摩内野手を指名した。X(旧ツイッター)上では、巨人が入団交渉を有利に進めるため、チームメートである池田を指名したのではないかという憶測や「頼む池田くん!織田を説得してくれ!」といった投稿が飛び交った。ただ、池田自身も2025年のセンバツで全国制覇を経験し、今年はU-18日本代表に選出された実力者である。投手として最速152キロを記録した強肩の遊撃手であり、3位指名自体は妥当な評価といえる。慣れ親しんだ仲間とプロで一緒にプレーできる環境が織田の心にどう響くのか、その影響が注目されている。 松井秀喜新監督の就任とメジャーへの道 翌10月23日には、日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏の巨人新監督就任が発表された。松井氏は1992年のドラフトで4球団から1位指名を受け、長嶋茂雄監督が引き当てた巨人で10年間プレーした後、2003年にヤンキースへ移籍して2009年のワールドシリーズMVPに輝いた実績を持つ。巨人を経由してメジャーへ渡る道をこれほど実感を伴って語れる人物はほかにいない。松井新監督は就任会見で織田の指名を事前に知らなかったと説明しつつ、その後のテレビ出演では球団を挙げて織田の心が動くようなプランを示していく考えを語っている。 巨人が直面する交渉のハードルと今後の見通し 34年前、長嶋監督が松井氏を引き当てた巨人は、今度はアメリカ志望の18歳を迎え入れることができるのか。NPB入りを前提としていた松井氏の時代とは異なり、織田は最初から海外での勝負を強く望んでいる。巨人は球団を挙げての誠意あるアプローチを模索しているが、金銭面や本人の強い意志という高いハードルが存在する。面談の具体的な日程もまだ定まっておらず、米国時間の週明けにはMLBの登録申請が反映される見通しの中、巨人がどのように織田翔希の心を動かすのか、今後の動向が注視されている。 関連情報: 横浜高の最速157キロ右腕・織田翔希が米国挑戦を決断、NPB経由せずメジャー目指す意向固める · 巨人・松井秀喜新監督が就任会見で「常勝巨人」に向けた若手育成への決意を語りドラフト1位の織田翔希投手に期待を示す

テレビ朝日系(ANN) 日本

塩原温泉郷の湯守田中屋で男女2人が温泉を無断持ち帰り

2026年10月26日放送の「グッド!モーニング」およびYahoo!ニュース等の報道によると、栃木県那須塩原市の塩原温泉郷にある老舗旅館「湯守 田中屋」の敷地内で、男女2人が無断でポリタンク6個・計約120リットルの温泉を持ち帰っていたことが分かりました。若旦那がX(旧Twitter)で苦言を呈し、波紋が広がっています。 塩原温泉郷の老舗旅館で起きた無断持ち帰りトラブル 約1200年の歴史を持つ関東有数の温泉地・塩原温泉郷では、肌寒さが増して温泉を求める観光客が増加しています。そんな中、同温泉郷にある老舗旅館「湯守 田中屋」の若旦那である田中佑治さんが自身のXアカウントを更新し、温泉の無断持ち帰りに苦言を呈したとYahoo!ニュースなどが報じました。 田中さんは投稿で、「温泉をお持ち帰りされる方へ。あいさつもなしに勝手にくんでいくのは違うと思います。100歩、いや、1000歩譲っても最初と最後のあいさつは必要だと思います。一言って大切です」と訴えています。この旅館には敷地内に温泉をくむことができる蛇口があり、宿泊客などに人気を集めています。 ポリタンク6個で約120リットルを持ち去った手口 テレビ朝日の取材に対し、田中さんは当時の状況を詳しく語っています。日帰り入浴の客かと思って声をかけたところ、相手はトランクからポリタンクを出そうとしていたということです。「どうなさいました?」と尋ねたところ、「温泉をいただきに」と答え、あいさつや断りを入れる様子は一切なかったといいます。 そのまま何も言わずに温泉をくみ続け、約30分後に車に乗り込んで立ち去っていったと田中さんは振り返っています。この日、男女2人が持ち帰った量はポリタンク6個分で、合わせて約120リットルに及んだとされています。 地元旅館関係者や住民から上がる困惑と怒りの声 このトラブルに対し、同じ地区の旅館関係者である「上会津屋」の君島正憲さんは、「何にしても黙って敷地に入られるのもそうですし、温泉にしても常に湧き出ているものですけど、黙って持っていかれるものは確かに面白くはない気はします。やっぱり一声欲しいですよね」と語り、事態への違和感を述べています。 また、地元住民からも「めっちゃ大切な観光資源だと思うので、そういうのはやめてほしいなと心から思っています」と、貴重な観光資源が無断で持ち去られることへの強い懸念が示されています。 管理コストと最低限のモラルを求める旅館側の対応 温泉の維持には多大な労力と費用がかかっていると、旅館側は切実な思いを吐露しています。地下からポンプアップするための費用や、温泉が出るまでの年間を通じた管理体制があるからこそ温泉が供給されていると田中さんは説明しています。 dメニューニュースなどの報道によると、塩原温泉郷では無料で温泉を持って帰ることができる温泉宿が数多くある一方で、こうした持ち帰りのマナーを巡って困惑の声が上がっているのが現状です。 写真:dメニューニュース 今後の対策と貼り紙設置による警告 無断持ち帰りの再発を防ぐため、「湯守 田中屋」では新たに貼り紙を設置することを決めました。「温泉をくんでいく方へ。最初と最後は必ずあいさつをして下さい。無断でお持ち帰りになるのはおやめください。発見次第、次回からお断りさせていただきます」と明記し、最低限のモラルを持った行動を呼びかけています。 観光地における資源の利用マナーが問われる中、利用者と地域の信頼関係をどのように保っていくのか、今後の動向が注目されます。 塩原温泉 湯守田中屋公式チャンネル野天風呂【仙郷湯】源泉かけ流しの宿

JAXAがH3ロケットで火星衛星探査機を打ち上げ、2031年の地球帰還を予定 日本

JAXAがH3ロケットで火星衛星探査機を打ち上げ、2031年の地球帰還を予定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星の衛星フォボスから砂を持ち帰る探査機を日本の主力ロケット「H3」で打ち上げ、地球帰還は2031年を予定している。. H3ロケットで挑む世界初の火星圏物質回収 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星の衛星フォボスから砂を持ち帰る探査機を日本の主力ロケット「H3」で打ち上げた。地球への帰還は2031年になる予定である。約5年に及ぶ計画を世界初の成功につなげることが期待されている。火星本体については米国などがすでに探査車を送り込んでいるが、火星やその衛星がある火星圏で採った物質を地球で調べた例はこれまでにない。 フォボス探査で迫る太陽系の成り立ちと生命の謎 フォボスから砂を回収できれば、太陽系の成り立ちや生命が存在しうる環境の謎に迫ることができる。米航空宇宙局(NASA)や欧州の機関も加わる今回の計画には、国際的な期待が集中している。チームを率いる日本の責任は極めて重い。探査機は2027年夏に火星を回る軌道に入り、フォボスの観測や着陸をめざす計画だ。その後、2030年に火星圏を離れて地球に向かう。 「はやぶさ」の技術を継承したコスト抑制戦略 かつて小惑星の砂を地球に持ち帰った日本の探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」の技術は大きな強みとなっている。火星本体は重力が大きく、採取した物質を火星の外に持ち出すには巨額のコストを伴う。JAXAの予算はNASAに遠く及ばない。火星から飛んできた物質が積もるかもしれない衛星を目標に定め、莫大な費用をかけずに謎をひもとく戦略は賢明といえる。 重力が小さい衛星への着陸という高い技術的ハードル 打ち上げは計画の始まりに過ぎない。日本の技術をもってしても、重力が小さい衛星での着陸や砂の採取は極めて難しい挑戦である。それでも挑む意義は非常に大きい。探査は人類の好奇心を満たすだけにとどまらず、火星圏との行き来を通じて、人類の火星滞在を見据えた準備の意味合いも持っている。 月面活動から火星有人探査へ向かう宇宙開発の転換点 技術の進歩は速い。フォボスの探査計画を終える頃には、米国や中国の宇宙飛行士が月面に降り立ち、活動を始めているはずだ。その先には火星の有人探査が控えており、宇宙開発は歴史の転換点を迎えている。日本には火星衛星探査でみせる存在感や世界からの信頼を次の宇宙開発の舞台でも生かしてもらい、宇宙先進国の一角を占める国として月面活動のルールづくりなどで先導役を務めることが求められる。 5年の長期挑に挑む人材育成と国家の針路 日本が相応の役割を果たすには、国家としての針路を明確に示す必要がある。国の方向性は宇宙産業を発展させる原動力にもなる。計画の構想から約10年の試行錯誤を乗り越えてここまでたどり着いたチームの取り組みは称賛に値する。今後は5年にわたって困難に挑み続ける姿勢を通じて、将来の宇宙開発を支える人材を育む手腕も問われることになる。 関連情報: JAXA、火星衛星フォボスからのサンプル採取を目指すMMX探査機をH3ロケットで打ち上げ · JAXAの火星衛星探査計画MMX、H3ロケットで打ち上げへ

ゲオの約3000円のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンを試した結果 日本

ゲオの約3000円のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンを試した結果

ゲオストアは2026年10月26日、約3000円で購入できる「イヤーカフ完全ワイヤレスイヤホン(GRHI-OWS D95 BK)」を発売した。耳の穴を塞がない“ながら聴き”に対応しながら、通常は高価格帯になりがちなイヤーカフ型を低価格で提供し、オープンイヤー初心者を取り込んでいるとアスキーおよび週刊アスキーが報じている。 ゲオが発売した3000円台のイヤーカフ型イヤホン アスキーおよび週刊アスキーの報道によると、ゲオストアは2026年10月26日に「イヤーカフ完全ワイヤレスイヤホン(GRHI-OWS D95 BK)」を公開した。同製品は、アスキー各編集者が個人的に推奨するガジェットを紹介するレビュー企画「私的My推しガジェット」の第168回として取り上げられている。価格は3297円という手頃な設定になっており、従来の有名メーカー品が1万円から3万円程度で販売されている市場において、価格面でのハードルを大きく下げた形となっている。 耳を塞がない構造がもたらす装着感と実用性 このイヤホンは、アクセサリーのイヤーカフのように耳の軟骨に挟んで装着する新しいタイプである。アスキーのレビューでは、耳の穴を完全に塞がないため、音楽やポッドキャストを聴きながらでも周囲の音や家族の話し声がしっかりと聞き取れる点が強調されている。長時間の使用で耳の穴が痛くなる悩みや、周囲の音が聞こえない不安感を解消するデザインとなっており、約3000円という価格でありながら軽快で便利な使い心地を実現していることが伝えられている。 オープンイヤー初心者を狙った低価格路線のねらい イヤーカフ型イヤホンは近年流行しているものの、自分に合うかどうか分からない段階で高額な製品を購入することにためらいを感じるユーザーは少なくない。週刊アスキーの報道でも、有名メーカー品を購入して失敗することを恐れる層にとって、今回のゲオ限定モデルが手頃な「救世主」としての役割を果たしていることが示されている。半信半疑で試した編集者からも実用面で高い評価を得ており、低価格な選択肢が市場のすそ野を広げている。 今後も続く低価格オーディオ機器の展開と市場への影響 約3000円という価格設定で登場したゲオのイヤーカフ完全ワイヤレスイヤホンは、これまで高価だったジャンルへの参入障壁を引き下げた。今後は、こうしたプチプラのオープンイヤー型ガジェットが他社からも追随して展開されるのか、あるいは低価格帯と高価格帯の間でどのような機能差が打ち出されていくのかが注目されるポイントとなる。 写真:weekly.ascii.jp

モーリタニアのタコ漁広めた日本人男性の名を冠した漁業調査船が完成、日本から供与へ 日本

モーリタニアのタコ漁広めた日本人男性の名を冠した漁業調査船が完成、日本から供与へ

日本の政府開発援助(ODA)によりモーリタニア向けに建造された最新の漁業調査船が今月完成し、29日に新潟市の造船所で進水式と命名式が行われる。同国の主要産業であるタコ漁の礎を築いた日本人男性にちなんだ船名が付けられる予定で、両国の絆の証しとして水産業の発展に活用されると読売新聞が報じた。 モーリタニアで進水する最新鋭の漁業調査船 新潟市の造船所で今月完成した漁業調査船は、国際協力機構(JICA)を通じてモーリタニアに供与されるものである。現地の既存船が老朽化していることに伴う対応で、水産資源の調査や海洋環境の観測に必要な最新の機能が備わっている。新潟での進水式と命名式は10月29日に執り行われ、来年春にも同国へ引き渡される見通しだ。式典には、現地で長年漁業指導にあたった中村正明さんが出席する予定となっている。 日本式タコつぼ漁を伝授した中村正明さんの軌跡 国土の大半がサハラ砂漠で魚介類を食べる習慣があまりなかったモーリタニアにおいて、日本式のタコつぼ漁を広げたのは中村正明さんである。中村さんは1978年から1985年にかけ、国際協力事業団(現在のJICA)の専門家として現地に赴いた。資源豊かな漁場に目をつけ、自ら沖に出て漁を教え続けたという。当時、タコは見た目から忌避されており、漁師たちは誰も触ろうとしなかったが、地道な指導によってその後ろ姿を漁師たちが追うようになったと振り返っている。 タコがもたらすモーリタニア経済の現在地 かつて誰も触ろうとしなかったタコは、現在では同国に年数億ドルの収入をもたらす主要産業へと成長した。モーリタニア産タコは日本が輸入する全体量の約4割を占め、日本のスーパーなどの店頭に多く並んでいる。JICAによると、タコ漁が盛んな現地の村では、中村さんへの敬意から子どもに「ナカムラ」や「マサアキ」と名付ける親が存在するという。また、同国の駐日大使が着任のたびに東京都内の中村さんの自宅を訪ねるなど、深い結びつきが続いている。 国際協力の本質を語る中村さんの思い 大統領から授与された勲章を眺めながら、中村さんは読売新聞の取材に対して現地での活動を振り返った。「現地の人々のためと思って取り組んだことが認められてうれしい」と語り、「国際協力とは相手国の食いぶちを考えることだ」という信念を示している。長年にわたる地道な技術移転が、結果として両国の経済的な結びつきや強固な外交的信頼関係の土台を作り上げた。 両国の絆を乗せて来春にもモーリタニアへ 新潟市での命名式と進水式を経て、この漁業調査船は来年春にもモーリタニアへ供与される。現地の老朽船に代わる新たな調査船として、水産資源の持続的な管理と海洋環境の観測を支える役割を担うことになる。中村さんの名前が付けられる予定の船は、かつて日本から伝えられた技術が現地に根付いた歴史を乗せ、両国の新たな協力関係の象徴として海へ乗り出す。

FNNプライムオンライン 日本

福岡県、アジア獣医師会連合オフィスへ約1億円の公金支出と判明

福岡県議会で強大な影響力を持ってきた蔵内勇夫前議長の辞職に伴い、県が推し進めてきた「ワンヘルス」政策を巡る公金支出の不透明な実態が浮き彫りになった。Yahoo!ニュースなどの報道で、アジア獣医師会連合の福岡オフィスに対し、県が約1億円にのぼる経費を負担していたことが明らかになっている。 アジア獣医師会連合オフィスに約1億円の公金支出 福岡市中央区の複合施設「アクロス福岡」内には、アジア獣医師会連合のワンヘルス福岡オフィスが設置されている。2023年8月の開設以来、福岡県は事務所の賃料や光熱費などを全額負担してきた。さらに、研修名目で県職員を派遣し続けている。 Yahoo!ニュースの報道によると、2026年6月までの賃料や光熱費などの総額は約6500万円に達する。加えて、2026年8月までに派遣した職員の給与総額は約4300万円であり、両者を合わせると約1億円もの公金が投じられてきた計算になる。職員の人数は2026年9月以降に1人へと削減されたものの、巨額の支出構造が長期化していた。 写真:fnn.jp 日本獣医師会からの要望と県の全額負担の経緯 2026年9月に開かれた県議会の決算特別委員会では、『無所属の会』の新開崇司県議がこの問題を取り上げた。新開県議は、日本獣医師会からアクロス福岡が事務所の設置候補として指定されたのかどうか、また賃料や管理費の全額負担が求められたのかを質問した。 これに対し、ワンヘルス総合推進担当課長は、日本獣医師会との間でさまざまな協議が行われ、その中で事務所の設置候補地や賃料についての意見があったことを認めた。蔵内前議長は日本獣医師会の会長を務めており、業界団体側の意向がそのまま県の財政負担に反映された形となっている。 相次ぐ優遇指摘と高額な海外視察の実態 テレビ西日本の報道によれば、事務所を巡る公金支出の問題はこれにとどまらない。2025年まで蔵内氏が会長を務めていた任意団体「九州の自立を考える会」に対し、県は議会棟1階の1室を年間使用料約56万9000円余りで貸し出しており、著しい優遇だとの指摘が相次いでいる。 さらに、2025年8月に実施された中国視察では、議会に諮らない「議長専決」によって蔵内氏が決断を下した。移動日を除く3日間のうち2日間は、県議会側に参加要請の来ていない中国獣医師会大会や日中韓の覚書調印式に充てられ、蔵内氏は日本獣医師会会長として出席していた。この視察では蔵内氏の2泊分の宿泊費を除き、総額約390万円の活動経費が県の公費でまかなわれていた。 服部誠太郎知事が表明した支援見直しの行方 一連の公金支出や強権的な運営手法に対し、県政界では厳しい目が向けられている。突然の辞職から約2カ月が経過した現在も、蔵内前議長は会見の日程すら決まっておらず、公の場での十分な説明責任を果たしていない。 こうした状況を受け、服部誠太郎知事は2026年9月の決算特別委員会で対応に言及した。服部知事は、ワンヘルスセンターの分野横断的な研究における連携の橋渡し役としての期待感を語る一方で、開設から3年が経過した現状を踏まえ、「県とともに誘致を行って頂いた各団体の皆さまのご意見も伺ったうえで、支援の見直しを検討して参ります」と述べた。巨額の税金が投入されてきたこれまでの支援体制が、今後どのように修正されるのかが注目されている。

元組対4課の刑事・平野晃也が明かすナチュラルの実態と情報漏洩元警部補の現在 日本

元組対4課の刑事・平野晃也が明かすナチュラルの実態と情報漏洩元警部補の現在

元警視庁警部の平野晃也氏がFRIDAYデジタルなどの取材に応じ、反社会的勢力や匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の実態について実名で告白した。暴力団対策課の元警部補による捜査情報漏洩事件の背景や、違法スカウトグループ「ナチュラル」をめぐる内情が明らかになっている。 元警部補による情報漏洩とナチュラルの実態 FRIDAYデジタルなどの報道によると、警視庁暴力団対策課の元警部補である神保大輔受刑者は、’23年から’25年春ごろまで違法スカウトグループ「ナチュラル」の捜査を担当していた。しかし、私生活のトラブルで捜査から外された後、捜査用カメラの場所や摘発情報をナチュラル側に漏洩させたとして、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で昨年11月に逮捕された。今年3月には懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の有罪判決が下されている。元警視庁警部の平野晃也氏によれば、有罪判決の直後、人気アニメのキャラクターをアイコンに用いた神保受刑者本人からインスタグラムを通じて連絡があり、その後不動産系の顧問やナチュラルの幹部に就任したという情報が浮上したという。組織を模しながらも納税を行わず源泉徴収票を持たないメンバーたちが、自前で不動産会社を設立して住居を確保している実態が指摘されている。 写真:dメニューニュース 三多摩の半グレとコカインをめぐる隠語 dメニューニュースなどが報じたところによると、警視庁は今年1月、住吉会の2次団体である幸平一家の対策本部を設置し、闇バイト強盗や詐欺、違法スカウトなどに関与するトクリュウと六本木や西麻布のラウンジやキャバクラをマークしてきた。現場のキャストの間では、「アフターでチャリンコ、漕ぎに行こう」という隠語が使われていた。ここで言うチャリンコとはコカインを指し、キャバ嬢たちが酔いざましとして摂取し、意識をはっきりさせて大量のお酒を飲むために利用していたとされる。そうした「チャリンコパーティ」のスポンサーである客の用心棒として帯同していたのが、数年前から六本木界隈で目立ちはじめた三多摩の半グレたちである。彼らに薬物を流していたのは幸平一家の下部組織のX組であると伝えられている。 キャバ嬢逮捕時のハンドサインが意味するもの dメニューニュースの報道では、麻薬取締法違反容疑などで逮捕されたトップキャバ嬢の田沢梨乃被告(27)が、送検時に報道陣のカメラに向けて見せたハンドサインについても言及されている。自宅でコカイン0.4グラムや複数の袋を所持していたとされる田沢被告は、後部座席で右手の親指、人差し指、中指を使ってアルファベットの「C」に似た形を作ってみせた。さまざまな憶測を呼んだこのポーズについて、元警視庁警部の平野晃也氏は、かつて取り調べを行ったラッパーのKENNY-Gから直接聞いた話を明かしている。その答えは北多摩、南多摩、西多摩からなる「三多摩」地域を示す「3」のサインであり、福生などを拠点とするグループ側の人間であることをアピールしたギャングサインであったという。 暴力団の規律と今後の捜査のゆくえ 平野晃也氏の告白では、現役時代に接触した暴力団組員たちの動向や組織のあり方についても触れられている。二代目竹中組の安東美樹組長は自ら食費を切り詰めて質素に生活しており、その姿を見ている組員たちも派手な行動を控え、詐欺や薬物に手を出さないことで組織の規律が保たれているという。こうした姿勢は土建業などカタギの社長層からも支持を集めている。元捜査員がトクリュウの幹部に転身する前代未聞の不祥事が発覚した一方で、暴力団と半グレ、そしてトクリュウが絡み合う裏社会の構造に対して、警察当局による徹底した取り締まりと解明が続けられている。

スポニチアネックス 日本

大相撲の十両・炎鵬が結婚会見、美希夫人との馴れ初めやプロポーズ秘話・サポートに感謝を語る

大相撲の十両・炎鵬が26日、福岡国際センターで11月8日に初日を控える九州場所を前に、太宰府市の伊勢ケ浜部屋で会見を開き、結婚を報告した。会見には美希夫人も同席し、令和8年8月8日に婚姻届を提出したことや、ケガによる休場期間を支えられた馴れ初めが明かされた。 九州場所を前に太宰府市の伊勢ケ浜部屋で会見を実施 大相撲の十両・炎鵬は32歳で、伊勢ケ浜部屋に所属している。九州場所を控えた26日、太宰府市の部屋で報道陣向けの会見を開き、自身の結婚を正式に報告した。スポーツニッポン新聞社などの報道によると、会見には美希夫人も同席し、夫婦揃って公の場に姿を見せた。記念撮影では2人で手を合わせてハートマークをつくるなど、終始和やかな雰囲気が見られた。結婚の事実自体は、伊勢ケ浜部屋の後援会公式Xが20日にすでに発表しており、近日中に会見を開く予定であることが予告されていた。 令和8年8月8日の婚姻届提出とプロポーズの舞台裏 婚姻届の提出日は、末広がりで縁起が良いとされる令和8年8月8日だった。提出に訪れた役所は「凄い人だった」といい、整理券が配られるほどの混雑だったと炎鵬は苦笑いを交えて振り返った。プロポーズの言葉は簡潔に「お願いします」だったという。最初はタイミングが合わずに戸惑われ、断られたものの、「強引に力づくで押し切った。決まり手は押し出し」と、相撲の決まり手に例えて笑いを誘った。美希夫人は提出当時を振り返り、「とてもうれしいです」と笑顔で語っている。 ケガによる休場中の支えと新妻の食事サポート 炎鵬は美希夫人との出会いを「かなり前」としつつ、第一印象は「一目惚れ」だったと明かした。ケガによる長期の休場が続き、「明日のことも考えられない、真っ暗な日々の中、光を照らしてくれた」と、大きな精神的支えになったと語る。美希夫人は「彼が一生懸命頑張っているのを陰ながら応援しておりました」と控えめに述べた。食事面では添加物を使わない工夫を凝らし、毎日の食卓にはとんでもない量のご飯とおかずが並んだ。炎鵬は「長い時は2、3時間も夜ご飯を食べている」と明かし、前で見守る妻の手前残すわけにはいかなかった結果、「なかなか太れず困っていた」という体も大きくなったと感謝を述べた。 関取復帰と今後の相撲道への決意 「関取に戻らないと結婚できないんで、戻ったときに結婚を凄く考えました」と、炎鵬は復帰を契機に結婚を決意した理由を説明した。スポニチ Sponichi Annexの報道によると、「一生かけて幸せにしたい。一日でも長く土俵に上がり続ける。奥さんに迷惑をかけないように、より一層頑張らないといけない」と強い決意を口にしている。また、「ケガをする前の自分を知らない。もう一度土俵に立って相撲を取っている姿を見せたかった」とも語り、支えてくれる妻のためにも土俵での奮起を誓った。後援会公式Xを通じて発表されたコメントでも、「一家の主としての責任も胸に刻み、より一層相撲道に精進してまいります」と決意を示している。 写真:スポニチ Sponichi Annex 11月8日初日の九州場所へ向けた展望 結婚という人生の大きな節目を迎え、炎鵬はまもなく迎える本番へと向かう。九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎える予定であり、新妻の万全な食事サポートと精神的な支えを受けて大きな体を維持しながら土俵に上がる。ケガを乗り越えて再び関取の座に戻ってきた32歳の土俵人生は、新たな家族を得たことでさらなる転換点を迎えた。公私ともに充実した状態で迎える今場所、どのような相撲を見せるのか注目が集まっている。 🥇大の里、完全復活!1年ぶりの優勝に地元大歓声…九州場所で7度目の賜杯へ🔥#大の里 #大相撲 #相撲 #横綱大の里 #秋巡業 #九州場所…

瀬戸内海の養殖カキ大量死で広島・岡山が対策導入も原因は特定されず、今季再び広島県内で死滅の情報 日本

瀬戸内海の養殖カキ大量死で広島・岡山が対策導入も原因は特定されず、今季再び広島県内で死滅の情報

昨季に養殖カキの大量死で大きな被害を受けた瀬戸内海各地で、漁業者や自治体が対策を急いでいる。広島、岡山両県はリスクを通知するアラート制度を導入し、環境改善に向けた海底耕耘も進める。しかし原因は特定されておらず、今月に入り広島県内で再び死滅の情報が入るなど、先行きは不透明なまま11月の水揚げ解禁を迎える。 広島・岡山両県が導入したアラート制度 瀬戸内海でのカキ大量死を受け、広島県は今年から水温や海中の酸素量に基づき、リスクを「注意」「警戒」「厳戒」の3段階で評価して通知するアラート制度を開始した。読売新聞によると、岡山県も今年から海水温や塩分濃度が基準値に達した際に通知する制度を運用している。各地の産地では、環境変化に強い品種への切り替えや、いかだの位置調整など、生育環境を最適化するための試行錯誤が続いている。兵庫県姫路市の漁協では、プランクトンの観測を行い、カキをつるす深さを調整する取り組みも行われている。 海底の環境改善に向けたカキ殻散布 9月29日、広島県東広島市の沖合では、地元漁協の養殖業者10社が参加し、環境改善作業が行われた。2隻の漁船が砕いたカキ殻を散布しながら、海底を耕す「耕運具」を海中に沈めて曳航した。カキ殻には、水質悪化の原因となる硫化水素を吸着する効果があるとされ、海底を耕すことでプランクトンを舞い上げ、酸素を行き渡らせる狙いがある。東広島市などによると、この作業回数は昨年の1回から今年は7~10月の計6回に増やされた。 瀬戸内海が抱える生産量の8割という重責 農林水産省の統計によると、2024年の都道府県別生産量では、広島が63.6%で全国1位となり、宮城、岡山、兵庫、岩手が続く。瀬戸内海沿岸の産地だけで全国生産の約8割を占めており、この海域での被害は日本国内のカキ供給全体に直結する。昨年の大量死では、一部地域で7~9割が死滅する甚大な被害が発生した。農水省が今年5月に公表した速報値では、広島県の昨年7~12月の生産量は前年同期比で半減し、岡山県に至っては約5分の1にまで激減している。 特定されない原因と続く不安な状況 水産庁などは大量死の原因について、高水温に加え、海中の酸素濃度低下や栄養不足といった複合的な要因が絡んでいる可能性を指摘するが、いまだ特定には至っていない。広島県水産課は、県内38の漁協に対する聞き取り調査を9月中旬から週1回実施している。9月中に目立った報告はなかったが、今月に入り呉市や東広島市の中部海域から「6、7割のカキが死んだ」との情報が寄せられた。東広島市の「島村水産」島村広司社長は、「最悪の場合も考えながらやっていくしかない」と現状を語る。 出荷解禁を11月2日以降に延期 広島県の漁協などで作る「広島かき生産対策協議会」は、養殖カキの出荷解禁日を例年より約1か月遅い11月2日以降に設定した。この決定は、今夏も続いた猛暑の影響に加え、昨年の大量死後に仕込んだカキの生育に時間を要している状況を考慮したものだ。同協議会の米田輝隆会長は、「開始日を遅らせることで、身入りの良いしっかりとした状態のカキを出荷したい」と述べた。県担当者は現在の環境データに異常はないとしつつも、今後の漁場の変化を注視する構えだ。 今季の生産量について、漁業関係者の間では減少を避けられないとの懸念が広がっている。水揚げを待たなければ実態が見通せない状況下で、産地は厳しい見極めを迫られている。

福田康夫元首相が死去 90歳、憲政史上初の親子首相 日本

福田康夫元首相が死去 90歳、憲政史上初の親子首相

第91代首相を務めた福田康夫氏が死去した。90歳だった。憲政史上初となる親子二代での首相就任を果たし、小泉内閣では官房長官として日米関係を支えた。退陣後は公文書管理法の制定に尽力するなど、政策面で足跡を残した。毎日新聞と産経ニュースが報じた。 憲政史上初の親子首相として歩んだ軌跡 福田康夫氏は1936年7月、後に首相を務めた福田赳夫氏の長男として東京に生まれた。早稲田大学政治経済学部を卒業後、丸善石油に17年7カ月勤務した経歴を持つ。1976年に赳夫氏の秘書となり、首相秘書官を経て1990年の衆院選で初当選した。産経ニュースによると、2007年9月には憲政史上初となる親子での首相就任を果たした。2012年の衆院選には出馬せず、7期で政界を引退している。長男には自民党衆院議員の福田達夫氏がいる。 官房長官として支えた小泉内閣の要 2000年から2004年にかけて、森喜朗、小泉純一郎両内閣で官房長官を務めた。在任日数は1289日に及び、後に菅義偉元首相が更新するまで歴代最長記録だった。特に小泉内閣では「影の外相」と評され、日米蜜月関係を裏方として支えた。産経ニュースは、米中枢同時テロ後のテロ対策特別措置法や、イラク復興支援を目的とした特措法の策定を、福田氏が官邸の要として事実上指揮したと報じている。 「ねじれ国会」と政権運営の苦闘 2007年9月、安倍晋三氏の辞任に伴う自民党総裁選で麻生太郎氏を破り、第91代首相に就任した。毎日新聞によると、参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」のもとで苦しい政権運営を強いられた。事態打開を目指し、民主党の小沢一郎代表との党首会談で大連立を打診したが、民主党内の反対により頓挫した。日銀総裁の国会同意人事を巡る与野党の対立で総裁が空席となるなど、難局が続いた。 外交への注力と公文書管理法への功績 外交では2008年の北海道洞爺湖サミットを取り仕切り、中国の胡錦濤国家主席とも緊密な関係を築いた。内政面では、中国製冷凍ギョーザ中毒事件を機に消費者庁創設を推進したほか、「消えた年金記録」問題の教訓から公文書管理法の制定に取り組んだ。同法は退任後の2009年に全会一致で成立している。 「あなたとは違うんです」と退陣の背景 首相在任1年を目前にした2008年9月1日夜、福田氏は緊急会見で退陣を表明した。毎日新聞によれば、会見で「首相の会見が人ごとのように聞こえる」との質問に対し、「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うんです」と発言した。この言葉は当時の流行語大賞に選ばれている。退陣に際し、福田氏は「新しい布陣の下に政策の実現を図っていかなければならない」と述べ、わずか365日の在任期間で幕を下ろした。 葬儀の予定と今後の見通し 自民党の発表によれば、通夜と葬儀は近親者のみの密葬として執り行われる。産経ニュースは、後日改めて本葬が催される予定であると伝えた。政界引退後は外交を中心に活動を続けていた福田氏の死去により、戦後政治の一時代を築いた指導者がまた一人、その生涯を閉じることとなる。今後は関係者によって本葬の日程などが調整される見通しだ。 写真:産経ニュース 福田康夫元首相が死去 昨年、戦争体験や政治への思いを語る

辺野古ゲート前テントでカジマヤー 「ふさわしい場所だ」 玉城前知事は祝電 日本

辺野古ゲート前テントでカジマヤー 「ふさわしい場所だ」 玉城前知事は祝電

沖縄県名護市辺原の米軍キャンプ・シュワブゲート前に設置されたテントで21日、基地建設反対運動に長年携わってきた女性活動家の数え97歳の長寿祝い「カジマヤー」が開かれた。沖縄八重山日報が報じた。会場には約200人が集まり、テントの違法性を巡る議論が続く中での開催となった。 辺野古のゲート前テントで数え97歳のカジマヤーを開催 沖縄戦体験者であり、1997年ごろから辺野古基地建設反対の座り込み運動に加わってきた女性活動家の長寿祝いが21日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で開かれた。沖縄八重山日報の報道によると、会場のテントには「オール沖縄会議」の共同代表や赤嶺政賢元衆院議員ら約200人が参加し、玉城デニー前知事も祝電を寄せた。女性は初期から運動を続け、反対運動の象徴的な存在となっている。 女性活動家が沖縄戦の歴史と本土への思いを訴える 式典のあいさつで女性は、「私のために大きなお祝いをありがとうございます」と謝意を述べた上で、80年前の戦争について言及した。「80年前のひどい戦争をさせたのは、ヤマトンチュである。沖縄を戦争に巻き込んだことは絶対に許されるものではない」と訴え、「戦争をやってはいけないと、みんなで拳をあげてください。そうしないと、うちなんちゅがまた犬死にしてしまう」と強い口調で呼び掛けた。 オール沖縄側はテントの正当性を強調し知事の発言に対抗 テントを巡っては、古謝玄太知事が17日の地元区長らとの意見交換で「法に触れていると思う」と述べたばかりだった。これに対し、オール沖縄会議共同代表の稲嶺進氏は「いちばんふさわしい場所だ」との認識を示し、女性の頑張りは生きていくために必要な頑張りだと感謝を述べた。赤嶺氏も女性を「辺野古の闘いに欠かせない宝物」と称賛し、知事の指摘とは対照的にテントの存在意義を強調した。 設置から10年を迎えるテントと周辺の住民感情 現在のゲート前テントは2014年に設置されたもので、当初のゲート側歩道から撤去と再設置を繰り返し、現在は国道を挟んだ向かい側の歩道に位置している。現場の参加者は、抗議活動に参加する人たちが休憩する日陰や、全国から集まる人たちの居場所として大事な場所だと主張している。名護市議会には撤去を求める陳情が繰り返し寄せられているが、住民側の受け止め方や国への不満も根強く残る現状がある。 通常通り行われた土砂搬入口での座り込み抗議 長寿祝いが開かれた同日も、辺野古基地建設に伴う埋め立て工事の土砂搬入口では通常通りの座り込みが実施された。午前9時から始まった抗議活動には約30人が参加し、「違法工事だ。協力するな」と声を上げて現場で声を張り上げた。テントの合法性を巡る行政側の視線と、長年活動を続ける市民側の姿勢が交錯する中、工事と抗議活動は平行線をたどっている。 写真:沖縄八重山日報 【辺野古基地問題】平日1時間、土日休み ←"座り込み"とは言いませんw #ひろゆき #ひろゆき切り抜き #辺野古 #米軍基地 #座り込み

NTTレゾナントテクノロジーは、クラウド実機検証サービス「Remote TestKit」において、Apple初の折りたたみ端末「iPhone Duo」の提供を新たに開始したと、PR 日本

NTTレゾナントテクノロジーは、クラウド実機検証サービス「Remote TestKit」において、Apple初の折りたたみ端末「iPhone Duo」の提供を新たに開始したと、PR

NTTレゾナントテクノロジーは、クラウド実機検証サービス「Remote TestKit」において、Apple初の折りたたみ端末「iPhone Duo」の提供を新たに開始したと、PR TIMESが報じた。手元に端末がなくても、ブラウザ上で開閉両方の画面を確認できる環境を提供する。 iPhone Duoの検証に対応したRemote TestKitの概要 NTTレゾナントテクノロジー株式会社が提供するクラウド実機検証サービス「Remote TestKit」は、国内最大級の1,200台以上のスマートフォンやタブレットをクラウド上で提供している。同サービスではすでに複数の折りたたみ端末を取り扱っており、新たにApple初の折りたたみ端末「iPhone Duo」が追加された。利用者は検証端末を購入・維持管理することなく、ブラウザからアクセスするだけで最新環境に接続できる仕組みとなっている。古いOSやニッチなデバイスへの対応も行われている。 開閉状態のレイアウト崩れを確認できる検証環境 「Remote TestKit」上で「iPhone Duo」を利用すると、開いた状態と閉じた状態の両方の画面を実機のまま確認できる。開閉状態によって画面サイズが異なる端末において、レイアウトが崩れていないか、表示内容が途切れていないかなどを手元に実機がなくても検証することが可能である。同サービスでは「Galaxy Z Fold8」や「Galaxy Z Flip8」、「Pixel 11 Pro Fold」などの折りたたみ端末もすでに提供されており、同様の手法でブラウザ上で操作しながら検証を行える。 現在提供されているiPhone…

9月に日本国際貿易促進協会会長として訪中し、何立峰副首相や王毅外相と会談した内容について話す岩屋毅前外相=国会で(中村千春撮影) 日本

岩屋前外相、高市首相に「台湾有事」発言の補足答弁促す

高市首相の台湾侵攻発言から1年「中国との対話再開を呼びかける」岩屋毅前外相 Tokyo, October 25, 2026 - 日中関係が急激に冷えてきたのは、早苗政権の台湾の「存立危機」発言から1年前のことだ。岩屋毅前外相が中国に「対話を再開する」ことを要求した。その背後にある動機と、日中関係の今後の展開については、どのようになるかが注目されてきた。 早苗政権の台湾発言 日中関係を急激に悪化させた 2025年11月7日、衆院予算委員会で早苗首相は「中国による台湾侵攻が戦艦を伴う場合、存立危機事態となる」と述べ、その後集団的自衛権に基づく武力行使の可能性を示した。東京新聞の取材に対し、岩屋毅前外相は「首相の発言は従来の政府見解を変えるものではない」と強調した。中国は内政干渉と受け止め、民間交流の縮小やレアアース輸出規制の強化を実施した。この発言は日中関係の急激な冷却を招いた。 岩屋氏の中国訪問 王毅外相の要請 2026年9月、岩屋氏は日本国際貿易促進協会会長として訪中国し、王毅外相と会談。王氏は「日中関係の正常化」を訴え、早苗首相の発言の「撤回」を要請した。岩屋氏は「政治的ハードルが非常に高い」と伝えたが、中国側は対話の必要性を繰り返し強調。時事ドットコムの報道によると、中国は日本企業の中国市場への依存度を考慮し、交流の一部再開を検討する姿勢を示している。 【中国・王毅外相】岩屋前外相と会談 高市首相の“台湾有事”答弁について「是正が必要」 日中関係の現状と経済的動機 時事ドットコムの分析によると、2026年夏以降、日本の国会議員団の訪中が相次いだ。中国は経済減速を懸念し、日本企業の直接投資を呼びかけている。ただし、閣僚級の訪中は実現しておらず、高市政権への圧力を緩めていない。柯隆東京財団主席研究員は「かつての日中友好は蜃気楼だった」と指摘し、価値観の違いが関係改善を妨げると述べた。 今後の対応と課題 岩屋氏は「国会で補足答弁があれば、国民の理解を得られる」と首相に呼びかけた。しかし、中国は高市政権の存続が前提となるため、首脳会談の実現は見通せない。時事ドットコムは「習政権は『ポスト高市』への関係改善を狙っている」と分析。日中両国は経済的依存と政治的対立のバランスを取る必要があり、今後の動向が注目される。 写真:時事ドットコム 読者への問いかけ 日中関係の改善には、経済的依存と政治的対立の両面をどうバランスさせるのか。読者の皆さんは、どのような姿勢が最も現実的だと考えるだろうか。…

陸上自衛隊が長射程「25式地対艦誘導弾」の展開訓練を初公開 有事の標的化を懸念する声も 日本

陸上自衛隊が長射程「25式地対艦誘導弾」の展開訓練を初公開 有事の標的化を懸念する声も

陸上自衛隊は25日、長崎・佐賀県境の大野原演習場で、長射程の「25式地対艦誘導弾」の展開訓練を初めて報道陣に公開した。政府が反撃能力の柱と位置付ける同兵器の運用手順を確認する狙いがあるが、周辺住民からは有事の際の標的化を懸念する声が上がっている。 長射程ミサイル「25式」の展開訓練を初公開 陸上自衛隊は25日午前9時31分、長崎・佐賀県境の陸自大野原演習場において、25式地対艦誘導弾の発射機を車両から立ち上げる訓練を行った。読売新聞によると、この訓練は自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード27」の一環として実施された。今年3月に陸自健軍駐屯地(熊本市)へ配備された同ミサイルが、駐屯地外で訓練を行うのは今回が初めてとなる。 25式地対艦誘導弾は、侵攻する艦艇や敵のミサイル発射拠点を攻撃する「スタンド・オフ・ミサイル」の一種である。読売新聞は、その推定射程を1000キロ超と報じており、中国沿岸部や北朝鮮まで到達する能力を持つ。今回の訓練では実弾射撃は行われなかったものの、日米が収集した情報を基に艦艇の位置を特定する「ターゲティング」の手順が確認された。 日米一体の運用体制と「敵基地攻撃」の構想 防衛省は、今回の訓練が抑止力向上に寄与するとの見解を示している。読売新聞の取材に対し、防衛省幹部は「日米が連携して反撃能力を持つミサイルの演習ができたことは、周辺国への抑止力につながる」と強調した。また、しんぶん赤旗の報道によれば、自衛隊担当者は日米が情報を持ち寄り、どの対象を標的とするかを選定する「連携」の重要性に言及しており、敵基地攻撃体制の構築が日米一体で進められている実態が浮き彫りとなっている。 JBpressは、今回の「キーン・ソード27」が過去最大規模であり、米陸軍が第一列島線で長距離ミサイルを展開する新たな役割を担っていると分析した。米陸軍は10月7日に公表した指針「How the Army Fights」に基づき、中国を念頭に置いた太平洋地域での多領域作戦を重視している。この戦略において、自衛隊の長射程ミサイル運用は、米軍の作戦と統合される重要なピースと位置付けられている。 長射程ミサイル「25式地対艦誘導弾」の展開を初公開 #敵基地攻撃能力 #ミサイル #陸自 #自衛隊 配備反対の声と高まる標的化への懸念 政府の計画に対しては、地元住民から強い不安の声が上がっている。健軍駐屯地周辺の自治会協議会会長である城戸健次さんは、読売新聞の取材に「(有事の際に)健軍が標的にならないか」と懸念を表明した。また、しんぶん赤旗によると、今回の訓練は各地で市民の反対がある中で強行されたと指摘されている。 沖縄県の動きも対照的だ。防衛省は当初、今回の訓練先として沖縄・先島諸島への展開も検討していたが、最終的に取りやめた。石垣市の中山義隆市長は中国との地理的な近さを理由に、スタンド・オフ・ミサイルの配備や訓練に対して否定的な立場を崩しておらず、22日の取材でも「石垣で訓練する必要はない」と明言している。 実効性向上を急ぐ政府と問われる丁寧な説明 政府は反撃能力の実効性を高めるため、今後も装備の拡充を急ぐ方針だ。防衛省は今年度中に25式地対艦誘導弾を健軍駐屯地へ追加配備し、2027年度には富士駐屯地(静岡県)にも配備する計画である。さらに、迎撃されにくい「25式高速滑空弾」を北海道と宮崎県の駐屯地に置くほか、護衛艦や戦闘機からの発射能力も27年度から運用を開始する予定だ。 今後の課題について、慶応大学の神保謙教授(安全保障論)は以下のように指摘している。 写真:日本共産党…

受験生の約75%が睡眠不足、ムーンムーンの調査で判明した塾やスマホ利用など現代特有の要因と保護者の意識変化 日本

受験生の約75%が睡眠不足、ムーンムーンの調査で判明した塾やスマホ利用など現代特有の要因と保護者の意識変化

受験生の約75%が1日7時間未満の睡眠で過ごしていることが、快眠グッズ運営サイト「快眠ランド」の調査で判明しました。保護者世代の古い価値観「4当5落」が薄れる一方で、塾やスマホ利用といった現代特有の要因が、子どもの慢性的な睡眠不足を招いています。 受験生の4分の3が慢性的な睡眠不足 本格的な受験シーズンを迎える中、中学生・高校生の睡眠実態は深刻です。快眠ランドを運営するムーンムーン株式会社が全国の保護者181名を対象に行った調査によると、平日の平均睡眠時間が「7時間未満」の受験生は全体の約75%に達しました。内訳を見ると「6〜7時間未満」が37.0%と最も多く、「5〜6時間未満」が32.6%、「5時間未満」が5.0%と続きます。推奨される睡眠時間を下回る生徒が多数派を占めており、慢性的な睡眠不足のまま試験勉強に励んでいる現状が浮き彫りとなりました。 「勉強」と「スマホ」が睡眠を奪う二極化 睡眠時間が短くなる要因は、かつての受験戦争時代とは異なる様相を見せています。保護者へのアンケートで、睡眠不足の理由として最も多く挙げられたのは「塾や予備校からの帰宅が遅い」と「スマホやSNS」で、ともに19.5%でした。これに「自宅での受験勉強」(18.9%)、「ゲームや動画」(13.2%)が続きます。学習のための時間が確保できないだけでなく、デジタルデバイスへの接触が睡眠を削る大きな要因となっていることが分かります。 日中のパフォーマンス低下に保護者も懸念 睡眠不足の影響は、日中の子どもの様子にも如実に表れています。調査で「日中の様子で気になること」を尋ねたところ、最多は「朝なかなか起きられない」で22.4%にのぼりました。次いで「集中力が続かない様子」(14.3%)、「イライラしやすい」(12.4%)が上位を占めています。保護者側も睡眠不足が学習効率や精神面に悪影響を与えていることを認識しており、睡眠の質とパフォーマンスの低下に不安を感じている実態がうかがえます。 「4当5落」は過去の遺物へ かつて受験生の合言葉とされた「4時間睡眠なら合格、5時間なら不合格」という「4当5落」の価値観は、すでに過去のものとなりつつあります。今回の調査でこの言葉を「知らない」と答えた保護者は50.3%にのぼり、「知っているが古い言葉だと思っている」という回答(32.6%)を合わせると、現代の保護者層の大部分がこの考えを支持していません。また、「睡眠を削ってでも勉強時間を確保したほうがよい」という問いに対しては、否定派が48.1%と肯定派(26.5%)を大きく上回りました。 睡眠7時間未満の受験生:約75% 睡眠時間を削る理由(上位):塾・予備校の帰宅が遅い(19.5%)、スマホ・SNS(19.5%) 保護者の意識:睡眠を削る勉強への否定派が48.1% 「六当五落」へのアップデートが求められる 保護者の意識は「睡眠を削るべきではない」という方向に変化していますが、現場の受験生が十分な睡眠を確保できていないというジレンマは解消されていません。快眠ランドを運営する竹田浩一氏は、睡眠を「削るもの」ではなく「記憶を整理し定着させるための武器」と捉え直すべきだと指摘します。今後は、睡眠時間を確保した上で学習効率を高める「六当五落(6時間以上眠れば合格、5時間未満は不合格)」という考え方へ常識を更新し、デジタルデバイスの利用時間を含めた生活のタイムマネジメントを徹底することが、合格への現実的な近道となりそうです。