サウスカロライナ州の共和党上院予備選で、現職のダーライン・グラハム上院議員が決選投票に進むことが確定しました。8月11日に行われた予備選の結果、指名を争う対立候補としてラルフ・ノーマン下院議員が浮上しています。勝者は11月の本選で民主党のアニー・アンドリュース候補と対戦します。
ダーライン・グラハム議員の指名争いと決選投票の行方
Sen. Darline Graham and Rep. Ralph Norman advance to
決選投票の対戦相手となるラルフ・ノーマン下院議員は、シャーロット郊外の選挙区を地盤とし、強固な支持基盤を持っています。ノーマン氏は2017年から下院議員を務めており、保守派の「フリーダム・コーカス」で副議長を務めた経歴を持ちます。彼が推進する政策には、トランプ氏が支援する「セーブ・アメリカ法(Save America Act)」への支持が含まれており、これには州の有権者登録時に市民権証明を義務付け、州の有権者名簿を連邦政府の監視下に置く連邦要件の導入が含まれています。さらにノーマン氏は、移民税関捜査局(ICE)に協力しない都市に対する住宅関連の連邦資金を剥奪する法案も推進しています。
ダーライン・グラハム議員は、兄である故リンジー・グラハム上院議員が7月11日に急逝した後、ヘンリー・マクマスター知事によって後任として任命されました。リンジー・グラハム議員は、キャピトル・ヒルの自宅で「心停止」の通報を受け、緊急対応がなされたものの死去しました。生前、彼は11月の選挙で5期目を目指し、6月の予備選を勝ち抜いていました。
Darline Graham to face Ralph Norman in South Carolina
62歳のダーライン・グラハム議員は、サウスカロライナ州選出の女性として初めて上院議員を務めています。彼女はこれまで公職に就いた経験がなく、その経歴の短さが一部の有権者の懸念を招いていると報じられています。しかし、グラハム議員は自身の経験について、「私は州の機関を運営し、苦境にあった機関を国家的なモデルへと変革しました。それはテーブルにもたらす素晴らしい経験だと思います」と語っています。また、短期間の在任中にはロシアに対する制裁法案の可決や、司法長官トッド・ブランシュの承認投票で決定的な一票を投じたことを実績として強調しています。

ドナルド・トランプ前大統領は、リンジー・グラハム議員の死去から1週間も経たない7月17日、SNS「トゥルース・ソーシャル」を通じてダーライン・グラハム氏への「完全かつ全面的な支持」を表明しました。しかし、トランプ氏の支持が必ずしも票に直結するとは限らないとの見方も出ています。レキシントン在住の共和党員ボブ・ハウエル氏はNBCニュースに対し、「彼女が弟を亡くしたことには同情するが、ただ議席を譲るべきだとは思わない」と述べ、トランプ氏の支持についても「トランプ大統領は好きだが、それが私の投票行動を左右するとは限らない」と語りました。
Primary Election Wisconsin Minnesota South Carolina Democrats Hong Flanagan
今回の予備選には、ノーマン氏のほか、ラッセル・フライ下院議員、マーク・サンフォード元知事ら10名が立候補していました。トラファルガー・グループによる直近の調査では、ノーマン氏、フライ氏、サンフォード氏の支持率が1ポイント差以内にひしめく激戦が予想されていました。8月25日に行われる決選投票の勝者は、6月に民主党の予備選を勝ち抜いた小児科医のアニー・アンドリュース氏と11月の本選で対決することになります。
なお、サウスカロライナ州では1998年のフリッツ・ホリングス氏の再選以来、民主党が上院議員選挙で勝利したことはありません。そのため、今回の共和党予備選の勝者は、11月の本選で圧倒的に有利な立場にあると目されています。