カリフォルニア州ビッグベア湖で世界的に知られたハクトウワシのジャッキーが、14歳で死亡しました。カリフォルニア州魚類野生生物局(CDFW)によると、ジャッキーは8月9日の深夜に息を引き取りました。死後の原因究明のため、サンディエゴ動物園ワイルドライフ・アライアンスの獣医病理学者による包括的な検死(ネクロプシー)が実施される予定です。
救助から死亡までの経緯と治療内容
ジャッキーは2026年7月18日、ビッグベア湖の北岸で2羽の若いワシとの縄張り争いの後、飛べない状態で発見され、救助されました。その後、オハイ Raptor Centerに搬送され、集中治療室で24時間体制の監視と治療を受けていました。
初期診断では、痩身状態で脱水症状にあり、深刻な貧血、低血清タンパク質、および腎臓と肺の異常が確認されました。治療として、酸素療法、栄養サポート、点滴などの処置が行われました。また、7月22日にはベーカーズフィールドにあるCALM Zooのアンバサダーワシであるスピリットから、深刻な貧血を安定させるための輸血を受けました。
治療の過程で、赤血球の割合を示すパッキングセルボリューム(PCV)の値が変動し、一時は集中治療室を出るなど回復の兆しが見えましたが、8月3日にはPCVが13%まで低下し、貧血が悪化したことが報告されました。また、8月3日から5日にかけて実施されたCTスキャンと生検により、翼と腎臓に血栓があることが判明していました。
遺骨の取り扱いと連邦法への準拠
検死の完了後、ジャッキーの遺体はコロラド州にある国立ワシリポジトリ(National Eagle Repository)へ輸送されます。CDFWによれば、これは連邦法を遵守した措置です。この施設は米国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)の法執行局によって運営されており、以下のような役割を担っています。

- 全米の連邦政府認定部族の登録メンバーに対し、宗教的、文化的、儀式的な目的でワシの遺体、部位、羽を評価・保管し、配布すること。
- ハクトウワシおよびイヌワシの保全と理解を促進する教育プログラムの提供。
ライブカメラを運営する非営利団体「Friends of Big Bear Valley (FOBBV)」は、遺体の取り扱いに関する決定権は持っていないと述べています。
世界的な人気と保全への貢献
2012年にビッグベアバレーで記録された初めてのハクトウワシの雛として誕生したジャッキーは、その後、世界的なインターネットスターとなりました。FOBBVが2015年に設置した巣のライブカメラを通じて、数百万人の視聴者が彼女の生活を追い、2026年までにSNSのフォロワー数は100万人を超えました。

ジャッキーは、2018年からパートナーとなったオスであるシャドウと共に、多くの雛を育て上げました。2026年にはルナとサンディという2羽の雛を育てましたが、これが彼女にとって最後の育児となりました。
パートナーであるシャドウの今後
8年間にわたりペアを組んでいたシャドウの今後については不透明です。FOBBVのジェニー・ヴォイサード氏は、現在エリアに多くの訪問ワシが来ており、シャドウがこの地に留まるかどうかは予測が難しいと述べています。また、営巣シーズンは通常、晩秋から始まるため、新しいパートナーを見つける可能性についても言及しています。