米国女子代表のレジェンドであるメーガン・ラピノーが、トランスジェンダー女性のスポーツ競技参加に反対する発言を行ったインディアナ・フィーバーのガード、ソフィー・カニンガムを批判した。ラピノーは自身のポッドキャスト「Why Are You Like This?」の中で、カニンガムの行動と主張の矛盾について言及し、公的なプラットフォームを持つことへの責任を問うた。
カニンガムによるトランスジェンダー女性への反対表明
インディアナ・フィーバーのソフィー・カニンガムは、ESPNのプロフィール記事の中で、トランスジェンダー女性の女子スポーツへの参加に反対する意向を明らかにした。カニンガムは、ロッカールームにいる少女たち、あるいは生物学的な男性と対戦すべきではないスポーツ界の少女たちを守りたいと述べた。その後、彼女はインタビューにおいて、自身の発言は常識であるとして主張を重ね、「私は言ったことをそのまま受け止めている」と述べ、子供たち、特にこのカテゴリーに関わる少女たちを守ることが非常に重要であるとの信念を強調した。
さらにカニンガムは、Instagramに自身の写真を投稿し、キャプションにI said what I said
(私は言ったことを言っただけ)と添えてこの姿勢を再確認した。また、ミネソタ・リンクスとの試合に訪れていた反トランス活動家のライリー・ゲインズと共に写真撮影を行った。
ラピノーによる批判と「責任」の追及
ラピノーはポッドキャストにて、カニンガムを個人的には知らないとしつつも、彼女がライリー・ゲインズと写真を撮ったことで、その動機について必要なことはすべて分かったと述べた。ラピノーによれば、ゲインズはトランスジェンダーの人々を公的生活から排除することを人生の使命としており、ヘリテージ財団と直接的なつながりがあるという。
ラピノーは、ヘリテージ財団が「Project 2025」および「2026」の著者であり、タイトルナイン(Title IX)の撤廃を示唆する報告書を公開していると指摘した。タイトルナインは、ラピノー自身やカニンガムのようなアスリートがスポーツで競技することを可能にした法律である。ラピノーは、カニンガムがトランスジェンダーの人々を愛し、タイトルナインを支持すると主張しながら、そのような人物と親交を持つ矛盾を指摘し、大きなプラットフォームを持つことへの責任(accountability)が極めて重要であると批判した。また、エリートスポーツにおいては長年機能してきた効果的なポリシーが存在すると述べ、カニンガムらの主張を信じて少女たちを守っていると考える人々に対し、正気か(are you serious?)と問いかけた。
周囲の反応と競技への影響
カニンガムの発言を巡っては、全米規模で議論が巻き起こっている。シアトル、ポートランド、ミネソタで行われたフィーバーのアウェイ戦では、彼女の立場を支持する人々が集結し、シカゴのユナイテッド・センターでも同様の集会が予定されている。一方で、ミネソタ・リンクスのシェリル・リーヴ監督は、トランスジェンダーの若者やアスリートを支持し、排除は答えではないとして、包括的なアプローチの重要性を訴えた。リーヴ監督は、フィーバー対リンクスの試合前に「Trans Kids Belong」と書かれたシャツを着用していた。
リンクス戦では、カニンガムが試合に出場した際やボールに触れた際に、観客からブーイングを受けた。しかし、カニンガムはリーヴ監督とコート上で直接意見を交わしたことについて、互いに尊重し合えたとして肯定的に捉えている。
カニンガムの現状と今後の焦点
議論が広がる中、カニンガムは記者会見で、トランスジェンダー選手に関する議論が気散除(distraction)になっていると述べ、バスケットボールに集中したい意向を示した。彼女はWNBAのメディアがバスケットボール以外の話題を扱いすぎていると批判し、メインのことをメインに据え続ける必要があると語った。
インディアナ・フィーバーは直近6試合で5勝を挙げており、カニンガムはチームのロッカールームの状態は良好であるとした上で、ラスベガス・エーシズ戦への準備に注力するとしている。
対立する視点のまとめ
| 人物 | 主な主張・立場 |
|---|---|
| ソフィー・カニンガム | 生物学的な男性から少女たちを守るため、トランスジェンダー女性の参加に反対。 |
| メーガン・ラピノー | タイトルナインの重要性を説き、反トランス活動家との連携を批判。 |
| シェリル・リーヴ | 人権問題としてトランスジェンダーの子供たちのスポーツへのアクセスを支持。 |