カロライナ・パンサーズのルーキーQBヘインズ・キング(Haynes King)が、オハイオ州キャントンで開催されたNFLプレシーズン開幕戦の「ホール・オブ・フェイム・ゲーム」で鮮烈なデビューを飾った。キングは試合終了間際に5ヤードのタッチダウンランを決め、アリゾナ・カージナルスに33-30で競り勝つサヨナラ勝ちを演出した。
殿堂入りレジェンドが見守る中での快挙
この試合は、プロフットボール殿堂博物館に隣接するトム・ベンソン・ホール・オブ・フェイム・スタジアムで行われ、殿堂入り式典の週末に合わせて多くのレジェンドたちが集結していた。2026年の殿堂入りクラスには、ドリュー・ブリーズやラリー・フィッツジェラルド、ルーク・キュークリーらが名を連ねている。
ドラフト外のフリーエージェントとしてチームに加わった25歳のキングにとって、この舞台は格別だった。キングは試合後、「夢が叶った」と語り、試合前に目の前を歩く殿堂入り選手たちの姿に驚いたことや、彼らの前で自分の才能を披露できたことへの喜びを明かした。
攻撃を牽引したスタッツと勝負強さ
第2クォーターにケニー・ピケットに代わって登板したキングは、その後6回のシリーズのうち5回で得点ドライブを主導した。最終的な成績はパス成功率21/34、180ヤード、2タッチダウン。サックとターンオーバーはゼロに抑え、地上戦でも39ヤードを稼ぎ出した。
デイブ・カナレス監督は、キングを「素晴らしいアスリートであり、勝つ方法を見つける選手だ」と高く評価し、プレーを維持し続けた姿勢を称賛した。
ライバルとの再戦とチームの現状
この試合では、カージナルスのルーキーQBカーソン・ベック(Carson Beck)との対決も注目を集めた。ベックは15/19、188ヤード、1タッチダウンと好成績を収めたが、キングは彼を相手に勝利を収めた。これは2024年にジョージア・テックのQBとしてジョージア大学のQBだったベックに、8回のオーバータイム末に敗れた記憶を塗り替える形となった。
パンサーズ側では、スターターを温存した中で控え選手たちがアピールに成功している。RBのA.J.ディロンは1ヤードのタッチダウンを記録し、ゾノヴァン・“バム”・ナイトは12キャリーで60ヤードをマークした。また、WRのジャシーム・リードは2レセプションで30ヤードを記録し、ジョン・メッチー3世(John Metchie III)は3レセプション38ヤードでチーム最多のレシーブヤードを記録した。
今後の展望と評価
ジョージア・テック時代にACC年間最優秀選手に選ばれながらも、パス能力よりラン能力が高く評価されていたためドラフト外となったキングだが、今回の試合ではポケット内での冷静さと足を使ったプレーの両面で高い完成度を見せた。

一部の分析では、このパフォーマンスにより、キングが53人のロースター枠に入る可能性が高まったとされており、練習生(プラクティス・スクワッド)に留めることは困難であるとの見方が出ている。また、チームメイトであるブライス・ヤングが試合中、キングの最大の応援団として振る舞っていた様子も報じられている。
試合結果まとめ

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| スコア | パンサーズ 33 – 30 カージナルス |
| キングのパス成績 | 21/34, 180ヤード, 2TD, 0 INT |
| キングのラン成績 | 39ヤード, 1TD(サヨナラ分) |
| 決勝プレー | 試合終了間際の5ヤードTDラン |