ロサンゼルス・クリッパーズと所属するカワイ・レナードを巡り、新たなスポンサー契約に関する疑惑が浮上した。ポッドキャスト番組「Pablo Torre Finds Out」の最新の報道によると、クリッパーズの本拠地イントゥイット・ドームの巨大映像装置を製造したスコアボードメーカーのダクトロニクスが、レナードと数百万ドル規模のスポンサー契約を結んでいたとされる。
カワイ・レナードとスコアボード製造大手ダクトロニクスをめぐる新たな疑惑
この契約では、レナードが目立った仕事を一切行っていないにもかかわらず多額の報酬が支払われていたと指摘されており、関係者の間ではNBAのチーム人件費上限(サラリーキャップ)を回避するための偽りの契約であったという見方が示されている。番組の取材に対し、イントゥイット・ドームの契約関係者や元クリッパーズ高官を含む複数の情報源が、この取引の背景にはクリッパーズ側からの資金迂回があったとの旨を証言した。

継続中のNBA調査とトレードへの影響
レナードとクリッパーズ、そしてオーナーのスティーヴ・バルマーを巡っては、すでに経営破綻したサステナビリティ企業「アスピレーション」との間で同様の「ノーショー(仕事の伴わない)」スポンサー契約疑惑が浮上しており、約1年間にわたり調査を受けている。アスピレーションの共同創業者であるジョー・サンバーグは、今年6月に電信詐欺の罪で懲役14年の判決を言い渡されている。
こうした状況を受け、NBAは独立系法律事務所のThe New York Timesを通じて調査を進めている。この調査の影響により、レナードをトロント・ラプターズへ送る予定だったトレードは、選手自身や契約に対する制裁リスクを懸念した両チームの判断によって一時停止されている状態にある。
ダクトロニクス社および関係機関の対応
ダクトロニクス側の広報を担当する危機管理会社のスポークスパーソンは、レナードとの契約について「私の理解では、ダクトロニクスは現在カワイと契約を結んでいない」と述べた上で、「Wachtellの調査やその他諸々の状況を考慮すると、会社として何を語るべきか、あるいは語れるのか分からない」とコメントしている。
クリッパーズ側は一貫して不正行為を否定しており、バスケットボール運営部門プレジデントのローレンス・フランクは今年2月に「我々は正しい側にいる」と主張していた。しかし、次々と新たな疑惑が明るみに出たことで、コミッショナーのアダム・シルバーを含むNBA首脳陣やフランチャイズの今後に対する視線は一段と厳しさを増している。