コスプレ撮影スタジオの料金は、大きく分けて二つの方式があります。部屋を時間単位で借り切る「貸切型」と、1人1枚のチケットで共有のセットを使う「シェア型」です。貸切型は利用時間と曜日で料金が決まり、人数が多いほど1人あたりの負担が軽くなります。シェア型は1人ごとの料金なので、少人数や1人で撮りたいときに向いています。どちらを選ぶにしても、予約の前に確かめておきたいのは、料金表の条件、使えるセット、更衣室、持ち込みのルール、そしてキャンセル料です。ここでは実在するスタジオの公式ページを、料金やルールがどう書かれているかの例として紹介します。特定のスタジオをすすめるものではありません。
料金表は「時間」「曜日」「人数」の三つで読みます
貸切型の料金は、1時間あたりの単価で書かれていることもあれば、2時間、3時間といった時間数ごとの定額で書かれていることもあります。大阪のハコスタジオにあるLANスタジオの料金ページは後者の例で、個人利用の通常プランは次のように平日と土日祝で分かれています(税込)。
| 利用時間 | 平日 | 土日祝 |
|---|---|---|
| 2時間 | 11,000円 | 設定なし |
| 3時間 | 13,000円 | 15,000円 |
| 6時間 | 19,000円 | 24,000円 |
| 10時間 | 27,000円 | 36,000円 |
この表からは、いくつかの読み方がわかります。まず、最短の予約時間は平日が2時間、土日祝が3時間で、曜日によって違います。延長料金は平日が1時間2,000円、土日祝が1時間3,000円です。利用できる人数は通常プランで8名までで、注意事項のページには、上限を超えない限り人数によって料金は変わらないと書かれています。つまり同じ3時間でも、2人で使うか8人で使うかで1人あたりの金額は大きく変わります。一方で、平日には2名以下や3名向けの少人数プランもあり、2名以下なら3時間8,000円です。商用撮影は個人とは別の料金表になっています。料金表を見るときは、自分たちの人数と曜日、撮りたい時間に当てはまる行を探し、延長したときの金額も合わせて計算しておくと予算が立てやすくなります。
シェア型の例として、東京のハコスタジアム池袋のチケット案内を見ると、チケット1枚で1人が入場でき、平日の6時間チケットは前売り2,780円、当日3,200円、30分チケットは500円と案内されています。前売りと当日で料金が違う点、時間を過ぎると延長料金がかかる点は、貸切型と同じように確認が必要です。
セット、更衣室、持ち込みのルールを確かめます
スタジオ選びでは、撮りたい作品の雰囲気に合うセットがあるかどうかが大きな決め手になります。よく見かけるのは、畳や障子のある和室、黒板や机を並べた教室、そして白ホリです。白ホリは白いホリゾントの略で、壁と床のつなぎ目を曲面にして、背景が一面の白に見えるようにした撮影用の空間です。同じスタジオの中でも部屋ごとにセットが違い、季節によって入れ替わることもあるので、予約する部屋の写真と説明を確認しましょう。
コスプレで使えるかどうかも大切です。スタジオによっては撮影目的やジャンルに制限があるため、公式ページでコスプレ利用の可否をはっきり確かめてから申し込むと安心です。更衣室については、ハコスタジアム池袋の規約では、着替えとメイクは更衣室だけで行い、休憩スペースやトイレでの着替えは禁止、更衣室やトイレの付近での撮影も禁止です。コスプレをしたままの入場、退場、一時退場も認められておらず、着替えも利用時間内に済ませる必要があります。貸切型では、更衣室が別にあるのか、撮影する部屋の中で着替えるのかをスタジオごとに確認しておきましょう。
持ち込みのルールは細かく決められていることが多い項目です。ハコスタジアム池袋では、長さ2メートルを超える長物、燃料や引火物などが持ち込み禁止で、レフ板やソフトボックス、アンブレラは開いた状態で125センチ以下と決められています。ヘアスプレーや血のりは指定の場所以外では使えず、白ホリに入る前には靴の裏を拭くよう求められています。ハコスタジオの注意事項では、工具での組み立てが必要な大がかりな道具や、乾いていない血のりや塗料がついた衣装の持ち込みが禁止され、飲食は決められた場所だけ、飲酒は禁止です。セットや備品を壊したり落ちない汚れをつけたりした場合は、補修費などを請求されると書かれています。照明機材、大きな小道具、飲み物を持っていくつもりなら、事前に規約と照らし合わせておきましょう。
キャンセル料は予約する前に読んでおきます
撮影の予定は、衣装の完成や参加者の体調で変わりやすいものです。キャンセル料の規定は、予約ボタンを押す前に必ず読んでおきましょう。ハコスタジオの注意事項では、平日の利用は2日前が利用料金の50%、前日が70%、当日が100%です。土日祝の利用は7日前から4日前が50%、3日前が70%、2日前から当日は100%で、土日祝のほうが早い段階から料金が発生します。予約時間の変更や短縮、日程やスタジオの変更もキャンセルとして扱われ、連絡は専用のフォームから行い、20時を過ぎた連絡は翌日扱いになります。
シェア型のハコスタジアム池袋では、購入後の変更や現金での払い戻しはできず、予定が変わった場合はチケットをstacaポイントとして返却する仕組みが案内されています。延長料金については、規約に15分ごとに500円と書かれています。
このように、同じコスプレスタジオでも、料金の方式、使える時間帯、持ち込みの細かな条件、キャンセルの扱いはそれぞれ違います。気になるスタジオが見つかったら、料金ページだけでなく、注意事項や利用規約のページまで目を通してから予約するのが確実です。東京と大阪のスタジオは撮影スタジオの一覧で探せます。
