オハイオ州第7選挙区選出の共和党マックス・ミラー下院議員は、家庭内暴力の告発を受けながらも、11月の選挙戦から撤退しない意向を固めた。州の候補者交代期限が過ぎたため、共和党はミラー氏を公認候補として維持するか、候補者不在で選挙に臨むかの二択を迫られている。
候補者交代期限の経過と共和党の苦境
2026年8月10日現在、オハイオ州の共和党にとって、マックス・ミラー下院議員をめぐる状況は極めて困難なものとなっている。州法に基づき、候補者の交代を申請できる期限は選挙の86日前に設定されており、日曜日に当たる今年は、実質的な最終日が月曜日となっていた。しかし、郡の共和党委員会には2日前の通知義務があるため、すでに交代手続きを完了することは不可能である。
告発の内容と下院倫理委員会の調査
ミラー氏に対しては、元妻でありオハイオ州選出のバーニー・モレノ上院議員の娘であるエミリー・モレノ氏をはじめ、複数の女性から虐待の告発がなされている。エミリー・モレノ氏は、ミラー氏から頭部に銃を突きつけられたことや、熱湯をかけられたこと、さらには2歳の娘の鎖骨を骨折させられたことなどを主張している。
こうした深刻な事態を受け、下院倫理委員会はミラー氏に対する調査を開始した。委員会の声明によると、調査対象には家庭内暴力や違法薬物の使用疑惑が含まれている。ミラー氏自身も、これらの疑惑を否定するために調査を要請したと述べているが、過去には元ホワイトハウス広報官のステファニー・グリシャム氏からも虐待を告発されており、ミラー氏は一貫してすべての疑惑を否定している。
バーニー・モレノ上院議員との対立
公職に就くための基本的な品格の基準があるならば、マックス・ミラーはそれを満たしていない。 バーニー・モレノ上院議員(オハイオ州選出)

モレノ氏は、ミラー氏が自身の娘や孫娘にとって危険な存在であると強調し、辞任を強く求めている。これに対しミラー氏は、モレノ氏の批判は政治的な動機によるものであり、事実無根の「中傷」であると反論している。
ドナルド・トランプ氏の反応と今後の選挙戦
ドナルド・トランプ前大統領は、ミラー氏との電話会談で「厳しい選挙戦になる」と警告し、勝利が困難である可能性を示唆したと報じられている。トランプ氏は公の場では「彼(ミラー氏)のことはよく知っているし、良い人物だと思っている」と述べるにとどめ、家族間の問題として解決を促す姿勢を見せている。
