日本語版
最新ニュース
日本

東大・佐藤伸一教授、収賄事件の初公判で起訴内容を認める

東京大学大学院医学系研究科の佐藤伸一教授が収賄罪に問われた事件の初公判が2024年9月25日午後、東京地裁で開かれ、佐藤被告は起訴内容について「間違いございません」と罪を認めた。一般社団法人「日本化粧品協会」の引地功一前代表理事から計約183万円相当の接待を受けたとされる。 佐藤伸一被告が初公判で起訴内容を認める 東京大学大学院医学系研究科の教授である佐藤伸一被告(63)の収賄罪に問われた事件の初公判が、2024年9月25日午後に東京地裁で開かれた。起訴状などによると、佐藤被告は2023年3月から2024年8月にかけて、大麻由来成分の皮膚疾患への有効性を研究する「社会連携講座」の設置などを巡る便宜の見返りとして、日本化粧品協会の引地功一前代表理事(53・贈賄罪で有罪)から接待を受けた。東京都内のソープランドや高級クラブで計28回にわたり、総額約183万円相当の供応を受けたとされる。証言台に立ったスーツ姿の佐藤被告は、起訴内容について「間違いございません」と述べ、これまでの否認から一転して罪を認めた。 University of Tokyo Corruption Scandal: Former Professor Admits to Charges at First Trial (Septem... 検察側の懲役求刑と弁護側の執行猶予の主張 即日結審となった初公判において、検察側は佐藤伸一被告に対して懲役2年と追徴金約183万円を求刑した。一方の弁護側は執行猶予を求め、10月22日に言い渡される判決の行方に注目が集まっている。佐藤被告はこれまで、「接待は不正な謝礼ではなくレクチャーに対する対価」などと主張して容疑を否認し続けていた。裁判での最大の焦点の一つとなっているのが、接待を「強要したか否か」という点である。弁護側の質問に対して佐藤被告は強要を否定し、引地功一氏側が「東大ブランドを利用したかったから」だと主張した。これに対し、引地氏は公判後の取材で「嘘つくなと思いました」と強い怒りをあらわにしている。 引地功一氏が語る接待の裏側と温泉旅行の記憶 贈賄罪で有罪となった日本化粧品協会の引地功一前代表理事は、佐藤伸一被告の権限の大きさを指摘している。引地氏は、佐藤被告が講座の開設や閉鎖を左右できる立場にあり、開設前から些細なことで「講座をやめる」と激怒するなどして権威をチラつかせたため、「恐くて仕方がなかった」「食事に誘われたら断れなかった」と取材に対して証言した。さらに引地氏は、起訴された28回の接待のほかに別の会合もあったと主張し、2023年12月半ばの熱海への温泉旅行に言及した。この旅行には約15人が参加し、総額で軽く100万円は使ったとされる。宿泊先の温泉リゾート地にあるポールダンスバーで、佐藤被告が下着姿の女性によるプライベートダンスを楽しみ、チップを胸元に差し込む様子を収めた写真も示された。 部下である吉崎歩元特任准教授の証言 裁判では、佐藤伸一被告と引地功一氏の間で接待の日時や場所を直接やり取りしていた部下の存在も明らかにされている。東京大学大学院医学系研究科の吉崎歩・元特任准教授(47・収賄罪で有罪)は、2024年4月の公判で「私が接待を要求したのは事実です」と認めた。その上で、こうした行為について「医学部の文化」だと述べ、「私が佐藤先生に何かを言って嫌われたら、私の居場所は東大皮膚科には無くなってしまいます」と当時の状況を証言していた。事件の首謀者である佐藤被告に対し、裁判所がどのような司法判断を下すのかが問われている。 10月22日に言い渡される判決では、接待の強要性や一連の癒着構造に対する司法の判断が示される見通しである。

東大・佐藤伸一教授、収賄事件の初公判で起訴内容を認める

東京大学大学院医学系研究科の佐藤伸一教授が収賄罪に問われた事件の初公判が2024年9月25日午後、東京地裁で開かれ、佐藤被告は起訴内容について「間違いございません」と罪を認めた。一般社団法人「日本化粧品協会」の引地功一前代表理事から計約183万円相当の接待を受けたとされる。

佐藤伸一被告が初公判で起訴内容を認める

東京大学大学院医学系研究科の教授である佐藤伸一被告(63)の収賄罪に問われた事件の初公判が、2024年9月25日午後に東京地裁で開かれた。起訴状などによると、佐藤被告は2023年3月から2024年8月にかけて、大麻由来成分の皮膚疾患への有効性を研究する「社会連携講座」の設置などを巡る便宜の見返りとして、日本化粧品協会の引地功一前代表理事(53・贈賄罪で有罪)から接待を受けた。東京都内のソープランドや高級クラブで計28回にわたり、総額約183万円相当の供応を受けたとされる。証言台に立ったスーツ姿の佐藤被告は、起訴内容について「間違いございません」と述べ、これまでの否認から一転して罪を認めた。

University of Tokyo Corruption Scandal: Former Professor Admits to Charges at First Trial (Septem…

検察側の懲役求刑と弁護側の執行猶予の主張

即日結審となった初公判において、検察側は佐藤伸一被告に対して懲役2年と追徴金約183万円を求刑した。一方の弁護側は執行猶予を求め、10月22日に言い渡される判決の行方に注目が集まっている。佐藤被告はこれまで、「接待は不正な謝礼ではなくレクチャーに対する対価」などと主張して容疑を否認し続けていた。裁判での最大の焦点の一つとなっているのが、接待を「強要したか否か」という点である。弁護側の質問に対して佐藤被告は強要を否定し、引地功一氏側が「東大ブランドを利用したかったから」だと主張した。これに対し、引地氏は公判後の取材で「嘘つくなと思いました」と強い怒りをあらわにしている。

引地功一氏が語る接待の裏側と温泉旅行の記憶

贈賄罪で有罪となった日本化粧品協会の引地功一前代表理事は、佐藤伸一被告の権限の大きさを指摘している。引地氏は、佐藤被告が講座の開設や閉鎖を左右できる立場にあり、開設前から些細なことで「講座をやめる」と激怒するなどして権威をチラつかせたため、「恐くて仕方がなかった」「食事に誘われたら断れなかった」と取材に対して証言した。さらに引地氏は、起訴された28回の接待のほかに別の会合もあったと主張し、2023年12月半ばの熱海への温泉旅行に言及した。この旅行には約15人が参加し、総額で軽く100万円は使ったとされる。宿泊先の温泉リゾート地にあるポールダンスバーで、佐藤被告が下着姿の女性によるプライベートダンスを楽しみ、チップを胸元に差し込む様子を収めた写真も示された。

東大・佐藤伸一教授、収賄事件の初公判で起訴内容を認める

部下である吉崎歩元特任准教授の証言

裁判では、佐藤伸一被告と引地功一氏の間で接待の日時や場所を直接やり取りしていた部下の存在も明らかにされている。東京大学大学院医学系研究科の吉崎歩・元特任准教授(47・収賄罪で有罪)は、2024年4月の公判で「私が接待を要求したのは事実です」と認めた。その上で、こうした行為について「医学部の文化」だと述べ、「私が佐藤先生に何かを言って嫌われたら、私の居場所は東大皮膚科には無くなってしまいます」と当時の状況を証言していた。事件の首謀者である佐藤被告に対し、裁判所がどのような司法判断を下すのかが問われている。

10月22日に言い渡される判決では、接待の強要性や一連の癒着構造に対する司法の判断が示される見通しである。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。