2026年のオリオン座流星群が活発化しており、10月21日から22日にかけての夜間に活動のピークを迎えます。ハレー彗星の残骸に地球が突入することで引き起こされるこの天体ショーは、時速約41マイルの高速な流れ星と明るい火球が特徴ですが、西海岸や一部の地域では雲や悪天候が視界の妨げとなる見込みです。
秋の夜空を彩る恒例の天体ショーが、今年も到来しました。アメリカ流星協会などの観測によると、オリオン座流星群は10月2日に活動を開始し、11月7日まで続く長期の現象となっています。全米各地で観測が可能ですが、今年は月明かりの影響や地域ごとの気象条件が観測の成否を分ける要因となります。
10月21日から22日にかけてのピークと観測に最適な時間帯
地球がハレー彗星の残骸の密集地帯を通過するタイミングに合わせ、流星群は10月21日の夜から翌22日の未明にかけて活動の最盛期を迎えます。深夜から夜明けにかけての時間帯が、最も多くの流れ星を捉えるための黄金時間です。
全米の気象予報と地域別の観測条件の明暗
どれほど綿密な計画を立てても、天候ばかりは自然の采配に委ねられます。アメリカ中西部や東部では、木曜日の早朝にかけて概ね晴れの予報が出ており、星空観察には好条件が整う見込みです。
一方で、頭痛の種となる地域も存在します。ロッキー山脈や南西部のフォーコーナーズ地域では厚い雲が広がり、本来は絶好の暗い空の公園が広がるエリアでありながら、今年は厳しい状況が予想されています。また、西海岸のカリフォルニア州やオレゴン州、ワシントン州の一部でも雲の発生が懸念されています。
東海岸では、中部大西洋岸や北東部が今のところクリアに見えるものの、沖合で発達するノーイースター(暴風雨)の進路次第では内陸へ雲が流れ込むおそれがあります。
ハレー彗星がもたらす宇宙の残骸と観測のコツ
オリオン座流星群の母天体は、76年周期で太陽を巡るあの有名なハレー彗星です。肉眼での次回の接近は2061年とされていますが、彗星が軌道上に残していった氷とちりが毎年地球と交差することで、10月のオリオン座流星群や5月のミズガメアジ流星群が引き起こされています。

星座自体が流星の源なわけではない。
NASA
そのため、特定の星座一点を見つめるのではなく、放射点から45度から90度ほど離れた夜空の広範囲を見上げる方が、より長い軌跡を捉えることができます。また、今年はピーク夜に月が約74%の明るさで輝くため、暗い場所選びが例年以上に重要となります。
全米のダークスカイ保護区と夜空を楽しむための準備
街灯の光から離れた暗い空を確保するため、国際ダークスカイ協会などの組織が指定する保護区が活用されています。全米にはこうした地域が多数存在します。

- カリフォルニア州:ジョシュア・ツリー国立公園、デスバレー国立公園、アンザ・ボレゴ砂漠州立公園、ジュリアン、ボレゴ・スプリングス
- ミシガン州:ヘッドランズ国際ダークスカイ公園、スリーピング・ベア・ドゥーンズ国立湖岸公園、ピクチャード・ロックス国立湖岸公園など多数のダークスカイ保護区
専門家や気象予報士が推奨する観測時のポイントはシンプルです。人工の光から離れた場所へ赴き、スマートフォンなどの明るい画面を遠ざけ、自分の目が暗闇に慣れるまで約30分間待ちます。望遠鏡は視野を狭めてしまうため使わず、寝袋や折りたたみ式のチェアに横たわり、足を南東の方向に向けて空全体を眺めるのが最善の方法とされています。