ドナルド・トランプ大統領は、内務省の監察官局長としてデニス・カーク氏を指名した。カーク氏は「プロジェクト2025」の著者であり、かつて政治任用職を務めた人物である。同局は現在、リンカーン記念館のリフレクティング・プール改修事業を審査する役割を担っており、今回の指名を受けて監察官の独立性を懸念する声が上がっている。
リンカーン記念館のリフレクティング・プール改修事業
リンカーン記念館のリフレクティング・プールを巡っては、4月に改修工事が開始されたものの、当初の計画から大幅に遅れが生じている。トランプ大統領は当初、工期を1週間、費用を約150万ドルと見込んでいたが、事業が進むにつれて費用見積もりは2000万ドル未満にまで増加しており、これまでに1600万ドル以上の契約が締結されていることが記録から明らかになっている。
デビッド・ハーン氏を含む少なくとも7人を逮捕
工事現場では、新たなコーティングの剥がれや藻の発生といった技術的な問題が相次いでいる。トランプ大統領は、プールの損傷について「破壊行為者」によるものだと主張し、鋭利な刃物で床面が切り裂かれたと述べている。これに関連して、当局は元オリンピック選手のデビッド・ハーン氏を含む少なくとも7人を逮捕し、器物損壊などの容疑で訴追している。ハーン氏は無罪を主張している。

さらなる修復作業のため二度目の排水
なお、改修を巡る契約については、大統領自身が過去に関わりのある業者を起用すると示唆していたが、その後、内務省が知らない業者に発注したと説明するなど、経緯について主張が二転三転している。現在、同プールはさらなる修復作業のため、7月に二度目の排水が行われている状況である。
国立公園局を含む関係当局の対応
改修事業の遅延や契約のあり方、そして損傷の原因を巡る混乱が続く中、国立公園局を含む関係当局は、現在も対応に追われている。