10月4日放送のTBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズン第19話で、主人公・乃木憂助たちの顔に施された黒塗りメイクに見える「三本傷」がネット上で大きな波紋を呼んでいる。マグミクスやYahoo!ニュースなどの報道によると、視聴者の間ではこれが撮影のミスか、あるいは別人格や登場人物との入れ替わりを示す伏線かについて激しい考察が交わされている。
第19話の作戦準備と顔の黒塗りに現れた異変
10月4日に放送された第19話では、中国の諜報組織シンシーに拉致された別班員たちの救出作戦の準備が進められた。作戦は1日前倒しとなり、シンシーの拠点であるゴルバド共和国のシャキ城への侵入は2023年6月7日23時に決行される運びとなった。その当日の21時59分頃、乃木憂助(演:堺雅人)をはじめとするメンバーは、暗闇に溶け込むための黒と緑のフェイスペイントを顔に施した。マグミクスが伝えたところでは、この黒塗りメイクが施された状態の乃木の左頬に、3本線の傷のような痕跡が見えるとして視聴者の注目を集めた。単なる迷彩の模様や消し忘れではないかという意見がある一方で、物語の展開に深く関わる重要な意味が隠されているのではないかと受け取る声も上がっている。

北朝鮮で拷問を受けた工作員リュウ・ミンシュエンとの共通点
第2シーズンでは、シンシーへ潜入捜査を行っていた公安捜査官・野崎守(演:阿部寛)のかつての部下であり、乃木と瓜二つの工作員であるリュウ・ミンシュエン(劉銘軒)が登場している。主人公の乃木や別人格の「F」に続き、堺雅人が3役目として演じるリュウは、5年前に手柄を焦って北朝鮮に捕らえられ、その際の拷問によって顔に3本線の傷を負ったという設定がある。黒塗りとなった乃木の左頬に見える傷のほぼ同じ位置がリュウの傷と重なるため、ネット上では「ただの消し忘れではなく入れ替わりではないか」という仮説が浮上した。マグミクスやYahoo!ニュースのまとめによれば、出発直前の乃木の頬にある傷について、これが伏線なのかどうかを議論する声が続出している。
SNSで飛び交うキャラクターの入れ替わり説と伏線考察
放送後、視聴者の間では乃木とリュウがすでにすり替わっているのではないかとする具体的な推測が相次いだ。タイランの屋敷に到着した際の劉の表情や、野崎とドラムを車から降ろす仕草が「まんま乃木だった」という指摘や、終盤における劉のいつもと違う余裕のない様子、前めりな質問の仕方に違和感を覚えたという意見が寄せられている。また、司令である櫻井里美(演:キムラ緑子)から別人格Fの意見を求められた際、Fが「そうね」と少しリュウのような口調で話し始めたことも、同一人物の行き来や人格の混濁を疑わせる材料として挙げられている。画面上の日時表示にズレがある可能性を指摘し、時間軸を操作して両者が入れ替わっていると推測する声もある。
演出の意図と今後の展開に寄せられる期待
これらの考察に対して、単なる撮影時のメイクの残りや、フェイスペイントの迷彩柄がそう見えているだけだとする冷静な見方も一部には存在する。しかし、これまでに同作が張り巡らせてきた緻密な伏線の数々や、堺雅人による巧みな演じ分けの巧みさを踏まえると、こうした細かな描写を単なるミスとして片付けるのは難しいと考える視聴者が多い。乃木自身がシンシー内に自分と同じ顔を持つリュウがいることをすでに把握しており、シャキ城潜入後に成り代わるためにあらかじめペイントの下に傷を描いていたという見方もある。果たしてこの頬の傷が物語のどのような局面で回収されるのか、今後の放送でその正体が明かされるのかどうかに大きな関心が集まっている。