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米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告

2026年の米国において、寄生虫クリプトスポリディアによるシクロスポリア症が異例の急増を見せ、連邦および州の保健当局が警戒を強めています。レタスなどの生鮮農産物が感染源として浮上する中、患者数が数千人規模に達し、医療機関や専門家が注意を呼びかけています。…

米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告

2026年の米国において、寄生虫クリプトスポリディアによるシクロスポリア症が異例の急増を見せ、連邦および州の保健当局が警戒を強めています。レタスなどの生鮮農産物が感染源として浮上する中、患者数が数千人規模に達し、医療機関や専門家が注意を呼びかけています。

ミシガン州を中心に広がる2026年のシクロスポリア症急増

米国全土で消化器系の不調を引き起こす寄生虫感染症が拡大しており、州レベルのデータでは、2026年が同国にとって過去最悪の報告数になる可能性が指摘されています。連邦保健当局は火曜日の記者会見で、シクロスポリア症の感染例が8月末頃まで増加し続けるとの見通しを示しました。シクロスポリア症のシーズンは通常5月1日から8月31日までとされています。

米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告
Photo: KQED

タコベルとテイラー・ファームズを巡るサプライチェーンの調査

パブリック・ヘルス・アラーツ(Public Health Alerts)のレポートによると、7月22日までにミシガン州で検出されたアイスバーグレタスに関連するシクロスポリア感染例は6,000件を超えています。これは、サイクロスポリア症(Cyclospora寄生虫感染による下痢性疾患)としては米国史上最大の集団感染の初期数週間を反映したものです。パブリック・ヘルス・アラーツは、NEJMエビデンス(NEJM Evidence)とCIDRAPの協力によるイニシアチブであり、信頼性の高いデータを提供しています。レポートには4%の入院率が記載されています。

米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告
Photo: Theguardian

ミシガン州保健人間サービス局(MDHHS)、ミシガン州農林業開発局、疾病管理予防センター(CDC)、およびミシガン大学の科学者らは、6月にこのアウトブレイクが最初にどのように検出されたかを記述しています。6月25日、MDHHSはミシガン州におけるシクロスポリア症の増加をCDCに通知し、同庁は7月1日に一般への警戒を呼びかけました。7月4日には、MDHHSがレストランや一般向けに具体的な食品安全ガイダンスを推奨するアラートを出し、7月13日にはレタス汚染の可能性を通知して追加の予防措置を推奨しました。さらにCDCは、全米の医師に向けて症例増加を警告する健康警報ネットワーク(Health Alert Network)の勧告を発出しました。

Cyclosporiasis cases growing across the United States

CDCの推定によると、今回の集団感染は34州に及び、およそ7,000人が罹患しています。感染の大半はミシガン州に集中しており、同州単独で4,312件の症例と102件の入院が報告されています。ミシガン州では通常年間約50件の症例しか報告されないため、今回の事態は同州の歴史上最大かつ近年の米国でも最大級のアウトブレイクとなっています。また、オハイオ州でも急増が見られ、CDCの直近の集計以降、7月2日時点で177件が報告されています。その他の州(ニューヨーク州、イリノイ州、テキサス州など)でも患者数の急増が報告されています。

木曜日の遅く、CDCは、5つの米国の州(インディアナ州、ケンタッキー州、ミシガン州、オハイオ州、ウェストバージニア州)のタコベル(Taco Bell)店舗で提供されたメキシコ産のレタスを、広範囲に及ぶアウトブレイクの感染源の一つとして特定しました。当局は、これらタコベルの店舗における刻んだアイスバーグレタスを喫食しないよう消費者に警告しています。米国食品医薬品局(FDA)の調査によりレタスの単一のサプライヤーが特定されましたが、連邦政府の消費者向け警告では当該企業名は公表されませんでした。FDAは、潜在的に汚染された刻んだアイスバーグレタスを供給したサプライヤーと協力して調査を進めています。また、木曜日にはワシントン・ポスト紙が、匿名情報源の話として、グローバルな生鮮食品プロデューサーであるテイラー・ファームズ(Taylor Farms)がアウトブレイクの潜在的な感染源として特定されたと報じました。調査員らは特定タコベル店舗に供給された刻んだアイスバーグレタスが寄生虫を保有していた可能性について調査を進めています。

シクロスポリア症の症状と寄生虫の特徴

シクロスポリアは、頻繁で、時には「爆発的な」排便を伴う水様性下痢を引き起こすことで知られる微小な寄生虫です。ニュージャージー州ティーネックにあるホーリー・ネーム医療センターの感染症部長であるスラジ・サッガー医師(Suraj Saggar, D.O.)は、「これが単一の大規模な多州にわたるアウトブレイクなのか、あるいは同時に発生している複数の小規模なアウトブレイクなのかはいまだに不明である」とし、「異なる情報源に関連する複数のクラスターが存在する可能性がある」と説明しています。

米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告
Photo: Abc7ny
米国でシクロスポリア症が急増しレタスが感染源に、ミシガン州で6000件超の報告
Photo: CIDRAP

シクロスポリア症のその他の一般的な症状には、吐き気、食欲不振、けいれん、腹部膨満感、ガス、疲労、体重減少が含まれます。多くの下痢性疾患に共通する症状が見られる一方、シクロスポリア症には臨床的に顕著な炎症を引き起こさないという差別化要因があります。その結果、シクロスポリア症の患者は、クロストリディオイデス・ディフィシルや赤痢を引き起こすような細胞毒素を分泌する炎症性生物に感染した患者ほど、激しい痛みや血便を経験することは通常ありません。レムマン氏によれば、シクロスポリア全体としては「一般的な不快感を経験し、ものすごい水様性下痢に見舞われる」とのことです。

サイクロスポラ・カエタネンシスによる感染経路と予防

米国の食中毒のほぼすべてが細菌およびウイルス感染に起因するのに対し、シクロスポリア症はサイクロスポラ・カエタネンシス(Cyclospora cayetanensis)と呼ばれる単細胞の寄生虫に起因します。これは細菌やウイルスよりもむしろ動物により近い生物です。個々のシクロスポラ・オーシストは球形または卵形で、直径は8から10マイクロメートル(1メートルの100万分の1)であり、顕微鏡でなければ確認できません。シクロスポラの内部は、そのライフステージによって異なる外観を示します。

Cyclosporiasis Cases Surge Across United States | Gravitas | WION

人間がシクロスポラに感染するのは、通常は新鮮な農産物など、微生物で汚染された食物を摂取した時です。生鮮食品はシクロスポラが潜伏しやすい食品の一つであり、人から人へ直接感染することはありません。シクロスポリア感染症の拡大を防ぐため、消費者は手を洗い、流水で農産物をすすぎ、適切な食品安全を実践することが推奨されています。

執筆者について: nipponese

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