ミシガン州でのサイクロスポラ症患者急増とナターシャ・バグダサリアン氏の警告
全米で急増するサイクロスポラ症の感染状況

特にミシガン州での被害が深刻で、同州の首席医療幹部であるナターシャ・バグダサリアン氏は、「もし他の州を無視してミシガン州の数字だけを見たとしても、すでにこれはおそらく米国史上最大のサイクロスポラ症の発生です」と述べています。金曜日の時点で、ミシガン州は5,000人以上の症例と102人の入院を報告しており、これは水曜日から1,300人増加した数字です。通常、ミシガン州の年間症例数は40から50件程度です。
この事態は、ミシガン州が6月下旬に最初の兆候を検知したことから始まりました。州の保健当局は直ちに連邦機関へ通知し、7月1日に警告を発しました。しかし、サイクロスポラ症は発症までに数週間かかる場合があるため、警告の効果を判断するには時間がかかるとされています。
タコベル店舗での汚染レタスとノースカロライナ州保健福祉局の調査
感染源については、7月16日にCDCが、ケンタッキー、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ウェストバージニアの各州のタコベル店舗で提供された刻みアイスバーグレタスと感染の関連を発表しました。ミシガン州当局は当初、レタスやサラダ用野菜を原因として挙げていました。一方、ノースカロライナ州保健福祉局(NCDHHS)は、同州で5月以来307件以上の症例を確認していますが、これらはタコベルに関連する他州の発生とは無関係であると述べています。ノースカロライナ州ではパセリ、パクチー、レタスが一般的に関連付けられていますが、当局はこれらが感染源であると断定したわけではないと注意を促しています。

トランプ政権による120億ドルの公衆衛生予算削減と監視体制の低下
今回の事態の背景には、公衆衛生体制の脆弱化が指摘されています。2025年3月、トランプ政権は公衆衛生予算から120億ドルを削減し、これには検査能力、疾病監視、および発生調査が含まれていました。専門家は、州や地方の保健局が慢性的な投資不足、人員削減、採用凍結に苦しむ中で、このアウトブレイクが発生したと指摘しています。また、何百万人もの人々がメディケイドや医療保険制度改革(ACA)による保険を失ったことで、寄生虫の真の蔓延状況を追跡することがより困難になっています。
食の安全に関わる専門家や法務関係者は、この危機的な状況を受けて、議会に対し公聴会の開催を呼びかけています。食品安全弁護士のビル・マーラー氏は、これまでに複数の食中毒発生事例において被害者の代理人を務めてきました。過去の主要な発生としては、2019年にメキシコから輸入された汚染されたバジルが原因で4,700人が感染した事例があります。
読者は、サイクロスポラ症の症状や予防、および感染の疑いがある場合には、個別の医学的判断を仰ぐため、必ず資格を持つ医療専門家に相談してください。
