トランプ政権は、自動車の燃費基準を大幅に引き下げる方針を近日中に発表する予定である。ショーン・ダフィー運輸長官が月曜日にミシガン州で明らかにした。これにより、自動車メーカーに燃費性能の向上を促した前政権の方針が転換されることになる。
2031年までの燃費目標を大幅に削減
連邦政府による最終的な基準の詳細はまだ示されていないが、自動車業界は、米国家道路交通安全局(NHTSA)が12月に提示した案に近いものになると予想している。この提案では、2031年までのフリート全体の平均燃費を34.5マイル/ガロン(約14.7km/リットル)とすることが盛り込まれており、ジョー・バイデン前大統領の下での目標値である50.4マイル/ガロン(約21.4km/リットル)から大幅に引き下げられている。

ダフィー長官は、民主党がワシントンに作らせたい車ではなく、アメリカ人が買いたい車をデトロイットに作らせたいため、常識的な燃費基準を発表しようとしていると述べた。
基準緩和の内容と影響
NHTSAは12月の提案の中で、2022年モデルの燃費基準を遡及的に下方修正し、その後2031年まで毎年0.25%から0.5%ずつ引き上げる案を提示した。2022年の基準を遡及的に変更することで、過去に基準以上の効率を達成して得たコンプライアンス・クレジットが適用され、自動車メーカーは将来の基準を満たしやすくなる。

NHTSAの試算によれば、この提案により新車のコストは1台あたり930ドル削減される。一方で、2050年までに燃料消費量は約1,000億ガロン増加し、燃料支出は1,850億ドル、二酸化炭素排出量は約5%増加すると見積もられている。
また、米議会は2025年に、燃費基準未達に対する罰金の徴収を停止することを決定したほか、電気自動車(EV)購入者への7,500ドルの税額控除を終了させた。さらに、カリフォルニア州が2035年までにガソリン車の販売を禁止する権限を撤回しており、これについて同州が異議を申し立てている。