アマゾン出資のスタートアップであるSlate Autoは、オンラインでの注文受付のみだった販売モデルを拡充し、シカゴのニア・ウエストサイドにあるテスラの旧ショールーム跡地を活用して初の体験型拠点を開設しました。
シカゴに開設された初の体験型ショールーム
シカゴ市民や購入を検討している人々は、オンラインのビルダー画面だけではなく、実物の電気自動車やアクセサリーを直接確認できるようになりました。木曜日にSlateが発表したところによると、最初の「Slate Experience Center」はシカゴのグランド・アベニュー1053番地に位置しています。
10月15日のオープンに合わせ、同社は15日から17日にかけて一般向けのデモンストレーションイベントを開催し、予約制で試乗体験を提供しました。ショールームでは車両本体だけでなく、各種オプションやアクセサリーも展示されており、購入検討者が自分好みのカスタマイズを具体的にイメージできるようになっています。
2万6400ドルの電動ピックアップトラックの販売戦略
Slateは、デスティネーションチャージ(配送手数料等)を含まない基本価格を2万4950ドルとして宣伝しており、手数料込みの価格は2万6400ドルと報じられています。同社の広報担当者は、今後の拠点展開の計画やそのスピードについては詳細を明らかにしていません。

この車両は、シンプルなカスタマイズプラットフォームを基盤として設計されています。主な仕様は以下の通りです。
- 小型の2ドアピックアップトラック
- LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを搭載し、航続距離は205マイル
- アクセサリーやボディスタイルの追加・変更が可能
- 5人乗りSUVや、荷台に座席とロールバーを追加する「Open Air」キットなどの構成も選択可能
独自の修理ネットワークと今後の展望
リビアン、テスラ、ルーシッドといった直販中心の競合他社とは異なり、Slateは自社所有のサービスセンター網を構築しない方針をとっています。その代わりに、独立系修理工場を審査・登録しているRepairPalとの提携を通じて、資産を圧迫しないアセットライトな手法を選択しています。

現在、同社はインディアナ州ワルシャワでの生産準備を進めており、顧客への配送は2026年末までに開始される予定です。今回の物理的なショールーム展開が、オンライン販売と実店舗を組み合わせるという同社の試みを成功に導くかどうかは、今後の生産体制や顧客需要、そして納車後の所有体験にかかっています。