北海道・知床の羅臼沖で、写真家の知床ドリームさんが2年ぶりに確認された白いシャチを撮影した。羅臼沖では現在3頭の白いシャチが確認されており、2024年に2頭と出会っていた撮影者は、今回オスの個体を捉えたことで念願だった全3頭との遭遇を果たした。各社報道によると、Xへの投稿は約295万回表示されるなど大きな反響を呼んでいる。
羅臼沖の濃霧の中で捉えた3年ぶりのオス個体
北海道・知床の羅臼沖でシャチの撮影を続けて18年目になる知床ドリームさんは、6月8日に「羅臼沖3.5マイルで白いシャチに遭遇しました」とXで速報した。まいどなニュースなどの報道によると、写真には濃い霧に包まれた海で、真っ白な体を海面からのぞかせるシャチの姿が写し出されている。今回撮影されたのはオスの個体であり、この個体が姿を見せたのは3年ぶりだった。羅臼沖全体で白いシャチが確認されたのも2年ぶりのこととなる。撮影者は2024年にすでに2頭の白いシャチと出会っており、今回の遭遇により現在確認されている3頭すべての撮影を完了させた。
漁船の第一報から始まった緊迫の捜索劇
白いシャチを最初に見つけたのは海に出ていた漁船であり、その目撃情報は知床ネイチャークルーズの長谷川正人船長へと伝えられた。連絡を受けた当時、知床ドリームさんは高台から海を眺めていたものの、濃い霧のためにシャチの姿は確認できなかったという。その後、長谷川船長の船に乗り込み、先に出た観光船が白いシャチを見つけていたことを知らされた。しかし、濃霧によって白いシャチを見失ってしまう恐れや、日露中間ラインより国後島側へ移動してしまう懸念もあり、すぐには喜べない状況だったと振り返っている。
私の白いシャチ歴史・2024年6月17日(シャチ撮影16年目) オスとメスまたは若いシャチに遭遇・2026年6月8日(シャチ撮影18年目)オスシャチに遭遇・2026年6月14日(シャチ撮影18年目)オスシャチに遭遇・2026年6月15日(シャチ撮影18年オスシャチに遭遇目)※18年目でコンプリート pic.twitter.com/W4dh0XmxVB
— https://x.com/hayakawa0622/status/2066807392403370232
全3頭コンプリート達成と撮影者の現在の心境
自分の目で白いシャチを確認して安心したものの、写真や動画を記録することに必死で、当時は喜びに浸る余裕すらなかったという。「いつか全頭に会いたい」と思い続けてきた長年の願いが叶った現在、撮影者は達成感とともに少し肩の力が抜けたような心境を明かしている。6月8日の撮影後も、同じ白いシャチは6月14日、15日、22日に確認され、撮影者自身も14日と15日に再び遭遇を果たした。10月に改めて確認した時点でも、羅臼沖の白いシャチは引き続き3頭であり、新たな個体は見つかっていない。
SNSで約295万回表示された反響と今後の展望
今回の遭遇を伝えたXへの投稿は約295万回表示され、閲覧者からは「神秘的すぎる」「一度は肉眼で見てみたい」といった声が数多く寄せられている。こうした大きな反響について、知床ドリームさんは今回のニュースをきっかけに再び知床へ足を運んだり、羅臼の海に関心を持ったりしてもらえたらこれほど嬉しいことはないと語っている。撮影者としての長年の焦りは和らいだものの、これからも心に余裕を持って羅臼の海へ向き合い、素晴らしい海で出会った感動を写真とともに届け続ける構えだ。
