女子ラグビーワールドカップのグループA初戦で、イングランド代表がウェールズ代表を圧倒し、大会における強さと選手層の厚みを鮮烈に印象づけました。
パースでの歴史的な一戦とウェールズの先制点
ウェールズ代表にとって今大会は、過去の対戦成績を踏まえても常に厳しい戦いが予想されるデビュー戦となりました。前半の早い段階でイングランドのミスに乗じたウェールズは、ペイジ・トラビスが執念のトライを奪い、一時は同点に追いつく大健闘を見せました。
Yahooによると、「ペイジ・トラビスが歓喜の輪を広げるトライをライン際でねじ込んだ瞬間、ウェールズは夢の中にいるかのようだった」。

しかし、その衝撃的な失点がイングランド代表を目覚めさせました。スチュ・バロウ監督率いるイングランドは、これまでの対戦での圧倒的な成績に甘んじることなく、失点を受け瞬時に集中力を取り戻しました。
イングランドの圧倒的な攻撃力と13トライの猛攻
目覚めたイングランドは前半だけで7トライを重ね、ハーフタイム時点で40対6と大きくリードを広げました。後半に入っても攻撃の手を緩めることなく、計13トライを奪う圧勝劇を演じました。試合を通じてチーム全体の総合力が発揮され、イングランドは今大会の優勝候補としての存在感を強く知らしめました。
| 選手名 | 記録・活躍 |
|---|---|
| イズ・ロウ | 2トライ、9ゴール成功(個人通算26得点で大会タイ記録) |
| コニー・ボイド | 3トライ(デビュー戦) |
| アナ・デイヴィーズ | 3トライ |
| アメリア・ブラウン | 2トライ(109メートルのロングレンジトライを含む) |
特に試合を象徴したのは、イングランドの10本目のトライでした。ウェールズのコーナーへの蹴り込みがブラウンの背後で幸運なバウンドを見せると、ブラウンは自陣のトライライン後方から109メートルを駆け抜け、大会史上に残るロングレンジトライを決めてウェールズの士気を完全に打ち砕きました。

試合後の評価と次戦に向けた展望
イングランドのバロウ監督は試合後の記者会見で、試合へのアプローチについて言及しました。試合後会見でバロウ監督は、試合中の手応えについて「しっかり落ち着いた後は良いラグビーができた」と振り返り、チームが目指したパフォーマンスの大部分を体現できたことに満足感を示しました。
一方、ウェールズ代表も強豪相手に貴重な経験を得ました。過去の対戦では合計144対0で敗れていたウェールズですが、今大会の初戦で歴史的な初トライを挙げたことは、今後の成長に向けた大きな財産となります。かつて2024年にヘディングレーで行われた初の対戦では82対0の大差で敗れており、着実な歩みを進めています。
大勝を飾ったイングランドは、次戦で共催国のオーストラリアと対戦します。両者は2025年にラスベガスで対戦しており、その際はオーストラリアが90対4で勝利しています。過去の敗戦を乗り越え、イングランドは新たな挑戦に向けて準備を進めています。