東武東上線の30000系10両が2026年10月、群馬県館林市の解体場へ搬入され、初の廃車が発生した。
30000系の廃車、東上線で初のケース
東武鉄道は2026年10月、東上線で活躍した30000系の10両を群馬県館林市の車両解体場(渡瀬北留置線)へ搬入した。1997年に登場した30000系は、東上線での運用を経て初めての廃車となる。東上線では8000系や9000系、10000系が残る中、30000系の離脱に鉄道ファンから驚きの声が広がっている。
直通運転用に開発、分割編成の課題
30000系は1997年に伊勢崎線から東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線への直通運転用として登場。IGBT素子のVVVFインバータ制御やT型ワンハンドルマスコンを初めて採用し、ステンレス製通勤型車両として最後のモデルとなった。ただし、「6両+4両」の分割編成で、直通先での混雑悪化を招いたため、後継の50050型に早期に役目を譲った。
車齢27年、部品取り外し進行中
解体場へ搬入されたのは「31604F」と「31404F」を組み合わせた10両で、車齢は約27年。東武佐野線の車内からも解体作業が確認されている。東上線では新型車両90000系の導入が進むが、30000系より古い9000系や10000系はまだ多数残存している。
廃車順の背景、経年と状態を考慮
東武鉄道は「9000系・10000系・30000系の代替として90000系への置き換えを進めている」としており、廃車順は「経年が長い車両を優先」しつつ、「車両の状態を勘案して総合的に判断した」と説明。鉄道ファンからは、予備部品の確保や不具合が原因であるとの推測も出ている。

鉄道ファンの関心、今後の動向に注目
30000系の廃車は、一般的な「最古参の9000系から順に廃車される」という予想に反し、SNSなどで鉄道ファンから驚きの声が相次いだ。東武鉄道が90000系を導入する動きや、その影響が今後の注目となる。.