ルイビル大学バスケットボール部は10月21日、カンザス州ローレンスのフォグ・アレン・フィールドハウスで行われたプレシーズン・エキシビションマッチで、第18位のカンザス大学を89対83で破った。シーズン開幕前の非公式戦ながら、満員の観衆を集めた熱戦となった。
ルイビル大学のパット・ケルシー監督率いるチームは、この勝利がチームの公式記録やNCAAトーナメントのレジュメには影響しないものの、強敵のホームであるフォグ・アレン・フィールドハウスに観客を集めた熱狂的な雰囲気の中で貴重な経験を積んだ。両チームは前年の2025-26シーズンにKFC・ヤム!・センターで対戦しており、その際はカンザス大学が90対82で勝利を収めていた。この日の試合では、カンザス大学が過去のプレシーズンで積み上げてきたアリーナ内での連勝記録を止める結果となった。.
白熱した展開と後半の逆転劇
試合は序盤、カンザス大学が主導権を握った。ホームの大声援を背に受けて猛攻を仕掛け、一時15対8とリードを広げたほか、前半のペイント内得点では40対20とルイビルを圧倒した。ルイビル大学は前半、シュートミスが重なって劣勢に立たされ、1点ビハインドで前半を折り返した。
しかし、後半に入るとルイビルオフェンスが息を吹き返す。オレゴン大学から移籍してきたジャクソン・シェルスタッドがチームの攻撃を牽引した。後半だけで53得点を奪ったルイビルは、リードを二桁に広げることに成功した。ルイビルはフィールドゴール成功率48.3%、スリーポイント成功率46.7%を記録し、高いオフェンス力を発揮した。.
パット・ケルシー監督は「そんなふうにはまったく感じられなかったよ」と述べた。
古巣対決となったフロリー・ビドゥンガの帰還
この一戦の最大のトピックの一つが、昨季までカンザス大学に在籍していたコンゴ出身のセンター、フロリー・ビドゥンガの敵地帰還だった。昨季のビッグ12最優秀守備選手に輝いた同選手は、今オフにルイビルへ移籍。試合前やプレー中、地元の学生ファンから激しいブーイングとチャントを浴びせられた。

ビドゥンガ自身はファウルトラブルに苦しみ、得点こそ5得点(2得点4本中)にとどまったものの、チーム最多の9リバウンドを奪い、リム周りでのディフェンスやブロックショットでチームに貢献した。試合終了後には古巣のチームメイトたちと健闘を称え合うなど、因縁の再会は大きなドラマを生んだ。
新戦力の躍動と試合を締めたフリースロー
ルイビルにとっては、新加入選手の活躍が光る夜となった。ノースカロライナ大学から加入し、直前の裁判所の仮処分によって出場資格が認められたばかりのセス・トリンブルが先発出場を果たした。トリンブルは34分間出場して12得点、7リバウンド、4アシストを記録し、終盤の重要なフリースローを沈めて勝利を決定づけた。

ルイビル大学のガードであるジャクソン・シェルスタッドは「彼は本当に、本当に才能がある。まだ18歳になったばかりだ。彼は死に物狂いで練習するし、今夜皆さんも彼がどれほど特別な選手かを目にしたはずだ。彼には本当に明るい未来が待っている」と語った。
敗れたカンザスの課題と今後の日程
一方、敗れたビル・セルフ監督率いるカンザス大学は、トレ・ホワイトがチーム最多の25得点を挙げ、メルビン・カウンシル・ジュニアが20得点を記録したものの、チーム全体でスリーポイント成功率が29.2%にとどまるなどオフェンスに課題を残した。また、新加入のトレイ・カウフマン=レンはコンディション調整のため試合を欠場した。セルフ監督は試合後に「勝とうが負けwまいが、今夜より良ならなければならない」と振り返っている。

カンザス大学は次にホームのフォグ・アレン・フィールドハウスでデューク大学とのプレシーズンマッチを控え、ルイビル大学は10月28日にKFC・ヤム!・センターでマーシーハースト大学との最終エキシビションマッチに臨み、その後11月2日にホームでチャタヌーガとのシーズン開幕戦を迎える予定となっている。