中国・湖南省でマンションの35階から転落しながらも一命を取り留めた20代の女性インフルエンサーが、1年3カ月を超える治療とリハビリを経て、交流サイト(SNS)での活動を再開した。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などが報じた。事故で右脚の一部を失ったものの、動画を通じた近況報告が大きな反響を呼んでいる。
湖南省長沙市のマンション35階からの転落事故とその経緯
中国・湖南省出身のインフルエンサー「wananan(ワン・アンアン)」さん(27)は、昨年6月10日午前5時ごろ、湖南省長沙市のマンション35階から転落した。転落の途中で木にぶつかり、さらに低木の上に落ちて衝撃が和らいだことで一命を取り留めたと、chosunonline.comが報じている。一方で、中央日報日本語版およびライブドアニュースでは「ワナナン」という表記で同様の事故経緯が伝えられており、中央日報日本語版などによると、彼女は中南大学湘雅第三病院に搬送された。
14時間の緊急手術と50日間に及ぶ集中治療室での闘病生活
事故により、ワン・アンアンさんは全身の多発性骨折に加え、頭蓋内出血や頸椎、内臓の損傷といった深刻な重傷を負った。右脚は膝から下を切断せざるを得なかったと各媒体が伝えている。病院に搬送された彼女は約14時間に及ぶ緊急手術を受け、その後は50日以上にわたり集中治療室での治療を続けた。その治療の過程だけでも約10回の手術が行われたという。意識を取り戻したあとも、選択的記憶喪失や意思疎通の困難、筋肉の衰えなど、過酷な状況が続いた。

メディアによるフォロワー数の変動と圧倒的な反響の違い
事故前、ワン・アンアンさんのSNSアカウントには約10万人のフォロワーがいた。今月12日にリハビリ過程を撮影した復帰動画を公開したところ、フォロワー数は大きく増加した。chosunonline.comでは約25万人に増えたと伝えているが、中央日報日本語版およびライブドアニュースでは、24日時点のデータとして「いいね」が251万7000件、コメントが13万2000件寄せられ、フォロワー数は30万4000人に達したと報じており、報道媒体によって数字に若干の違いが見られる。
車椅子での外出から義足の装着に向けた現在のリハビリ状況
ワン・アンアンさんは現在、車椅子を使って外出できるまでに回復し、間もなく義足を装着する予定であると各社が報じている。治療に尽力した医療関係者や家族への感謝を示しつつ、自身の経験を共有することで苦しい思いをしている人々に勇気を与えたいと語っている。中央日報日本語版などの報道によれば、彼女は自分が失ったものよりも、そばに残っているものを大切にする姿勢を示しているという。ネット上ではリハビリを続ける彼女に対して多くの励ましの声が寄せられており、治療にあたった病院の公式アカウントもその回復を喜んでいる。
バラバラになった破片に向き合う今後の人生と新たな挑戦
ワン・アンアンさんは、「苦痛は私を打ちのめすためのものではなく、鍛えるためのものだ」と強調し、これからの人生について「私を救ってくれたすべての人々のものでもある」と語っている。華やかに生きることよりも、バラバラになった破片の数々に向き合い、再び組み立てていく勇気が重要だと訴える彼女は、今後どのような日常を取り戻していくのだろうか。