南米ブラジルの大統領選挙決選投票が25日に実施され、左派で現職のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ氏が再選を果たしたと、bbc.comやYahoo!ニュースなどが報じた。得票率は51.79%に達し、400万票を超える差をつけて勝利を確実にした。
決選投票を制したルラ大統領の得票数と投票結果
ブラジルの高等選挙裁判所(TSE)の発表によると、開票がすべて終了し、ルラ氏の得票率は51.79%となった。対立候補である右派のフラヴィオ・ボルソナロ氏は48.21%を記録し、その票差は400万票を超えている。bbc.comの報道によると、1988年の民主化以降、第1回投票で敗れた候補が決選投票で勝利したのはこれが初めてとなる。ルラ氏にとっては大統領選挙で4度目の勝利であり、過去には2003年1月から2010年12月まで2期を務め、2023年1月からも大統領職に就いていた。
アメリカを念頭に置いた主権擁護の姿勢
ルラ大統領は勝利演説の中で、「ブラジルは誰かの裏庭になることなど、決して受け入れない」と述べた。この発言は、ドナルド・トランプ米政権を強く念頭に置いたものと受け止められている。ラテンアメリカはアメリカの勢力圏下にあるべきだという考え方に対し、アメリカの介入を拒む有権者がブラジルの主権を擁護するルラ氏を支持したことが、今回の逆転勝利の一因になったとbbc.comは分析している。Yahoo!ニュースでも、親米政権が増える南米において、ブラジルがトランプ政権とは今後も距離を置く見通しであることが伝えられている。
敗北したボルソナロ氏側による結果の無効化要求
第1回投票で勝っていたフラヴィオ・ボルソナロ氏は、今回の決選投票の結果について「あり得ない」「説明がつかない」ものだと主張し、無効にするべきだと訴えている。ボルソナロ氏は、無効にすべき理由として「ゲームのルールが変更された」点を挙げた。これは、最高裁が投票当日に投票時間を2時間延長したことを指している。決選投票の当日には、一部の都市で公共交通機関の混乱や悪天候により投票に支障が生じ、両陣営が苦情を申し立てていた。ただし、ブラジルで大統領選の結果が無効とされた前例はないとbbc.comは伝えている。
