2026年8月12日から13日にかけて、ペルセウス座流星群が極大を迎え、空を彩ります。今年は新月の好条件と重なり、観測の絶好の機会となります。さらに同日、カナダをはじめとする各地で部分日食も観測され、天体観測ファンにとって特別な夜となる見込みです。
ペルセウス座流星群:今年の観測条件
「忍耐が必要ですが、幸運にも観測できる地域にいれば、素晴らしい光景が見られるでしょう。」 ピエール・ラングロワ、カナダ宇宙庁(CSA)
今年の極大の夜は8月12日から13日にかけてであり、月明かりの影響を受けない新月と重なることが、観測にとって大きな追い風となっています。ウェスタン大学のピーター・ブラウン教授(流星天文学)は、今年の注目点について「ペルセウス座流星群の『アースグレイザー(地球すれすれを飛ぶ流星)』が活発になることを期待している」と語りました。これらは地球の大気に突入した後に再び宇宙へと戻っていく流星で、明るく高速で移動するため、非常に壮観な光景となります。
観測のヒントとピーク時間
専門家たちは、暗い空を確保することが最も重要だと強調しています。ラングロワ氏は、「都市部から離れれば離れるほど、観測のチャンスは高まる」と助言しています。また、スマートフォンなどの明るい画面を見ないようにし、目が暗闇に慣れるまで少なくとも30分は待つことが推奨されています。
観測のタイミングについて、ブラウン教授は早めのスタートを提案しています。
「午後9時30分から10時頃には見え始めます。この時間帯に外に出れば、明るいアースグレイザーをいくつか目にできるはずです。」 ピーター・ブラウン、ウェスタン大学教授
流星の出現数は、理想的な暗い空であれば1時間あたり最大120個に達する可能性がありますが、ブラウン教授は現実的な期待値として「120個は見られなくても、宵の口には12個から20個程度の明るい流星が見られるだろう」と分析しています。また、8月11日の夜も極大の約80%の活動が見込まれるため、12日の天候が優れない場合は、前夜に観測する価値も十分にあります。
同日に発生する部分日食
流星群のピークと同じ8月12日には、部分日食も発生します。これは月が太陽と地球の間を通過する際に、太陽の一部を隠す現象です。今回の部分日食はグリーンランド、アイスランド、スペインなどで観測され、カナダでも地域によってその様子を確認できます。

ラングロワ氏は、日食を観測する際の安全対策として、「目を傷つけないよう、必ず太陽観測用の日食グラスを使用してください」と強く警告しています。また、カナダ国内では東へ行くほど太陽が欠ける割合が大きく、西部のブリティッシュコロンビア州やアルバータ州では、ほぼ認識できない程度の変化になると予想されています。
流星群の起源とその他の天体現象
8月の夜空には他にも、流星群ファンにとって見逃せない現象があります。ブラウン教授は、以下の流星群も現在活動中であることを指摘しています。

- みずがめ座デルタ南流星群:ピーク時に1時間あたり約25個。
- やぎ座アルファ流星群:ピーク時に1時間あたり約5個。
- はくちょう座カッパ流星群:ピーク時に1時間あたり約3個。
さらに、8月12日には6つの惑星が整列する「惑星パレード」もピークを迎えます。木星、水星、火星、天王星、土星、海王星が東から西の空にかけて並びます。肉眼で確認できる惑星もありますが、天王星や海王星の観測には双眼鏡や望遠鏡が必要となります。