レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催されたF1バーレーンGPのフリー走行1回目でトップタイムを記録しました。9年ぶりの開催となった同地で、フェルスタッペンはジョージ・ラッセルを0.383秒上回る1分37秒520をマークし、セッションの主導権を握りました。
セパンでの初日走行とフェルスタッペンの首位
2026年型レッドブルの競争力を証明したフェルスタッペンに対し、メルセデスのジョージ・ラッセルが2番手、レッドブルのイサック・ハジャルが3番手で続きました。ラッセルは、メルセデスが投入した新フロアやリアボディワークを含む大規模アップデートを試しながら、セパンのコースレイアウトについて「このトラックはとてもクールだ」と無線で高く評価しました。
バーレーンGPがマレーシアで開催される背景
本来サヒール・サーキットで開催されるはずだったバーレーンGPですが、中東での紛争の影響により中止を余儀なくされました。これを受け、バーレーンのサルマン・ビン・ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ皇太子がマレーシアでの開催を交渉し、セパンでの代替開催が実現しました。このため、表彰台ではシャンパンの代わりにローズウォーターが使用されるなど、バーレーンに関連した演出が施されています。多くのドライバーにとってセパンでの走行は2017年以来初めてであり、データ収集が重要な課題となっています。
高温多湿な環境とタイヤの負荷
セパン特有の高温多湿なコンディションは、ドライバーとマシン双方に厳しい負荷をかけています。セッション中の気温は32度に達しており、アウディのガブリエル・ボルトレートは「今まで経験した中で一番クレイジーな暑さだ」と語りました。また、路面は非常に摩耗が激しく、タイヤの劣化が顕著です。特にメルセデスのマシンではタイヤの消耗が激しく、ラッセルは自身のロングラン中に、自身のタイヤ摩耗がフェルスタッペンと比較して「アウトライヤー(異常値)」であるとの指摘をチームから受ける場面もありました。

フリー走行1回目の順位結果
| 順位 | ドライバー | チーム |
|---|---|---|
| 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
| 2 | ジョージ・ラッセル | メルセデス |
| 3 | イサック・ハジャル | レッドブル |
| 4 | シャルル・ルクレール | フェラーリ |
| 5 | キミ・アントネッリ | メルセデス |
| 6 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ |
| 7 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ |
| 8 | リアム・ローソン | レーシング・ブルズ |
| 9 | アルヴィド・リンドブラッド | レーシング・ブルズ |
| 10 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ |
ランキング首位のキミ・アントネッリは5番手、フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがそれぞれ4位と6位につけました。一方でマクラーレン勢は、オスカー・ピアストリが11位、ランド・ノリスが12位と低迷しました。また、レーシング・ブルズのアルヴィド・リンドブラッドとイサック・ハジャルには、規定以上のエンジンパーツ使用により、グリッド降格ペナルティが課される見込みです。セッションの最後には、ウィリアムズのアレックス・アルボンが17位、ランス・ストロール、フランコ・コラピント、カルロス・サインツが続き、キャデラックのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが最下位グループとなりました。各チームは、現地時間16時に予定されているフリー走行2回目に向けて、収集したデータの分析を進めます。