米女子ツアーのロッテ選手権初日が1日、ハワイ州のホアカレイCC(6530yd、パー72)で開幕しました。前週のアーカンソー選手権でツアー初優勝を飾った西村優菜選手は、この日1アンダーでラウンドを終えました。news.golfdigest.co.jpの報道によると、優勝直後という状況ながら、大会側からの特別な紹介はなく、淡々としたスタートとなりました。
西村優菜、優勝の余韻も束の間の静かなスタート
先週のアーカンソー選手権で悲願の初優勝を遂げた西村優菜選手にとって、今大会は「LPGAウィナー」として臨む初めての試合となりました。ティイングエリアでは、「そういえばみんな“LPGAウィナー”と紹介されているし、気持ちよくスタートできるかも」と期待を抱いていたといいます。しかし、実際のアナウンスは大阪出身であることを告げる普段通りの内容でした。本大会には優勝者への特別な演出がないため、「スンっという感じで始まってしまった」と苦笑いを見せました。
荒天と長距離移動がもたらした体力面の課題
初日のラウンドは、天候不順との戦いでもありました。午前中にスタートした組は激しい雨に見舞われ、2度の中断を余儀なくされました。再開後には急激に気温が上昇するなど、体力的に厳しい状況が続きました。西村選手はアーカンソー州からハワイへの長距離移動を経ており、優勝争いの緊張感で隠れていた疲労が遅れてやってきたと振り返ります。ショットの飛距離が半番手ほど落ちる感覚があり、距離感の調整に苦労した様子がうかがえます。
スコアメイクを支えた確実なショットとパッティング
コンディションの変化にもかかわらず、西村選手のプレーは堅実でした。1番(パー5)ではフェアウェイ中央を捉えるドローボールでチャンスを作り、2メートル強のパットを沈めてバーディを奪取しました。この日は3バーディ、2ボギーの「71」でホールアウトしています。8番ホールでは傘をさして2打目地点へ向かうなど、悪天候の中でも集中力を維持しました。上位陣がスコアを伸ばす中、着実にアンダーパーを記録し、初日を乗り切りました。
LPGAウィナーとしての心構えとリセットの重要性
今回の優勝により、西村選手は2028年末までのシード権を獲得しました。来シーズンの職場を失う不安から解放されたことで、心境には「リセットされた感じ」があるといいます。シチュエーションは大きく変化しましたが、1試合ずつ全力で挑む姿勢に変わりはありません。ホールアウト後には、勝つ前と変わらず、自身の体と対話しながら翌日に向けた反省時間を持ちました。
上位進出を目指す今後の戦い
西村選手は初日の自身のプレーについて、「体とコミュニケーションを取りながら、最後まで集中力を切らさずにできたのは良かった」と一定の評価を与えています。一方で、「もうちょっと伸ばしたかった」という本音も漏らしました。今後は、長いクラブでのショットを耐え抜き、ウェッジで打てる場所で確実にバーディを奪う戦略を掲げています。快調にスコアを伸ばすリーダーボードの上位陣を追いかけ、さらなる浮上を狙います。
西村選手は、アーカンソー選手権で悲願の米女子ツアー初優勝を果たしたばかりであり、その勢いを維持できるかが今後の注目点です。