韓国国内の公式行事や実演において、国産ドローンや関連装備の墜落事故や作戦失敗が相次いで発生している。10月1日に忠清南道の鶏竜台で開かれた第78周年国軍の日記念式では、対空レーザー兵器「天光」によるドローン迎撃実演が行われたものの、設定された標的ドローン4機のうち半分しか撃墜できなかったと朝鮮日報などが報じた。李在明大統領が視察する中での公開行事であり、装備の信頼性を巡る懸念が浮き彫りとなっている。
国軍の日記念式におけるレーザー対空兵器の実演失敗
朝鮮日報や中央日報の報道によると、1日の国軍の日記念式では、従来型より出力を高めた改良型の出力30キロワット級最新型「天光」が一般に初めて公開された。警護上の電波妨害措置が必要だったため無線ドローンは使用できず、操縦士が光ファイバーを通じて操縦する有線ドローン4機が標的に選ばれた。しかし、1次飛行の標的2機のうち1機が離陸中に光ファイバーの線が障害物に引っ掛かって切れて墜落し、2次飛行でも2機のうち1機が安全区域を離れたためレーザーを照射できず手動操作で落下させるなど、計4機中2機の撃墜にとどまった。国防部は、1機は光ファイバーの損傷、もう1機は気象の影響によるものと説明している。
相次ぐドローン関連の公開実演でのトラブル
今回の国軍の日でのトラブルは、近月発生した一連のドローン実演失敗の延長線上にある。8月25日には、韓国国防科学研究所が主導する自爆型無人機が独島級揚陸艦「馬羅島」からの海上運用試験で、ランチャー発射から4秒以内に2機とも海へ墜落した。韓国国防科学研究所側は、ランチャー開閉扉の構造不具合が原因であると発表している。さらに9月16日に開催された国内関係者や海外からの約2,200人が見守る国産ドローンシステムのデモンストレーションでも、参加した複数の民間ドローンが実演に失敗したと grandfleet.info が伝えている。

専門家が指摘する装備の信頼性への懸念
相次ぐ公開行事での事故や失敗について、韓国国防安保フォーラムの辛宗祐事務局長は、韓国軍の公式行事でのドローン墜落事故が続けばKドローンへの信頼が損なわれる恐れが強いと指摘し、装備の安定性と操縦の熟達度を早急に改善する必要性を訴えている。自主国防の実現を掲げる李在明政権下で進められる先端戦力の導入において、実戦的運用に向けた品質管理の徹底が改めて問われる局面となっている。

今年6月の北朝鮮軍兵士亡命誘導作戦で貢献した将兵への表彰や、高威力弾道ミサイル「玄武5」の再登場など、記念式典自体の規模や構成が簡素化される一方で先端戦力がアピールされたが、今後は相次ぐ実演の失敗を踏まえた検証と技術的な立て直しが急務となる。