フィラデルフィア・イーグルスのトレーニングキャンプ9日目、練習中の激しい衝突や、熾烈なポジション争いの状況が明らかになった。特にレシーバー陣の台頭と、特殊チームにおける不安要素が浮き彫りとなっている。
練習中の衝突と感情的な対立
11対11のシチュエーション練習において、感情的な衝突が発生した。試合終了間際の状況を想定した練習で、クォーターバックのジェイレン・ハーツが右側にロールし、身体を交差させて投げたパスがエリジャ・ムーアに繋がり、タッチダウンを記録した。
このプレー後、ディフェンスのノーラン・スミスが、ハーツに与えられたパスの時間が長すぎたと大声で不満を漏らした。スミスは周囲に聞こえる形で、自身の身体の一部を摂取してほしいという趣旨の挑発的な発言を行ったことがPhillyvoiceによって報じられている。
また、ライン陣でも激しい場面が見られた。タイ・ロビンソンがジェイク・メジャーズに対し、得意のクラブムーブでサックを奪い、さらにブルラッシュでプレッシャーをかけるなど好調なパフォーマンスを見せた一方で、タイラー・スティーンが関与する衝突も発生した。
レシーバー陣の台頭と懸念点
怪我による欠場者が出る中、控え選手たちが存在感を示している。特にダリウス・クーパーは、11対11の練習で10回近いレセプションを記録した。クーパーはフィールド中央でオープンになり、走行しながらキャッチする能力や、ダブルムーブでリク・ウーレンを抜き去るなど、多様な手法で得点を演出しており、Phillyvoiceは「キャンプ最高の1日だった」と評価している。
一方で、2026年の1巡目指名選手であるマカイ・レモンは、春の練習に4回、トレーニングキャンプには8日中5日を欠場しており、期待される役割を果たすか疑問視されている。また、アンドリュー・ダルトンは、パスの精度不足やオーバースローが目立ち、キャンプ最悪の日となったことが指摘されている。
ポジション別の現状と課題
チームの現状について、以下のポジションで注目すべき状況にある。

- セーフティ:マーカス・エップスとマイケル・カーターIIの2名が有力な選択肢となっており、特にエップスはヴィック・ファンジオ監督の信頼を得ている。
- ロングスナッパー:未指名のルーキー、ロッコ・アンダーウッドが唯一のロースターだが、正確性に欠ける場面があり、チームにとって3つの大きなポジション上の懸念事項の一つとされている。
- 右タクル:ベテランのレーン・ジョンソンが、ルーキーのマーケル・ベルを「これまで接した中で最高のルーキーの一人」と称賛しており、将来への期待が寄せられている。
今後のスケジュール
イーグルスは日曜日のオフを経て、月曜日から練習を再開する。その後、3回のフル練習と2回のウォークスルーを行い、土曜日にM&Tスタジアムで対ボルチモア・レイブンズ戦のプレシーズン開幕戦を迎える予定であるとThe New York Timesが伝えている。
