ペンステート大学ンフットボール部のマット・キャンベルヘッドコーチは、2026年10月2日にノースウェスタン大学に34対13で大敗し、ニッタニー・ライオンズの通算成績が3勝2敗、カンファレンス戦の開幕から苦しい戦いが続いてビッグテンでの成績が0勝2敗となったことを受け、プレッシャーにさらされている。
ノースウェスタン大戦の歴史的完敗と試合の展開
エバンストンのライアン・フィールドで行われた一戦は、開始直後からホームのノースウェスタン大学が試合の主導権を完全に掌握した。前半だけで24-7とリードを広げたワイルドキャッツに対し、ペンシルベニア州立大学はオフェンスのリズムをつかめず、第3四半期終盤に訪れた数少ない得点機もパントに終わった。
守備陣はノースウェスタン大の強力なランオフェンスを止めることができず、トータルオフェンスで506対291と圧倒された。データ上もその厳しさは顕著で、ノースウェスタン大にランで415ヤードを許すという歴史的な惨敗となった。これは2022年のミシガン大学戦以来最多となるラン獲得ヤードの献上であり、後半の修正も間に合わなかった。
マット・カンプェル監督の責任論とチームの課題
就任1年目のマット・キャンベル監督は試合後、一切の言い訳をせず、自身の責任を強く認めた。スクリメージラインでの主導権争いで敗れ、フィジカルな基準に達していなかったことを率直に振り返っている。キャンベルは、チームの姿勢や気概、タフさがすべての面で欠けていたと語り、自身がチームを準備させられなかったと述べた。
チーム内からも練習におけるフィジカル面の強度不足を指摘する声が上がっている。ワイドレシーバーのチェイス・ソウェルやタイトエンドのベンジャミン・ブラマーらがウィスコンスン戦や今週の準備期間における練習の厳しさに言及し、ディフェンシヴタックルのシアレ・タウパキもその質問に対して肯定的な見解を示した。
ブラマーは、シーズン中の怪我を恐れるあまり練習での激しさが足りなかったと指摘し、「練習からフィジカルを取り戻し、やり方を変える必要がある地点にきている」と語った。
ロッコ・ベヒトの苦闘とオフェンス陣の模索
クオーターバックのロッコ・ベヒトは、前週のウィスコンシン戦に続き、この日も厳しい内容に終始した。第4四半期には2つのインターセプトを喫し、オフェンス全体がパス主体の苦しい展開を強いられた。
この試合でベヒトは41回中26本のパスを成功させ、243ヤード、1タッチダウン、2インターセプトを記録している。オフェンス陣では、ランニングバックのカーソン・ハンセンが4回のキャリーで19ヤードと1タッチダウンを記録し、レシーバー陣ではBrett Eskildsenが6キャッチ45ヤード、チェイス・ソウェルが5キャッチ68ヤードと1タッチダウン、ベンジャミン・ブラマーが5キャッチ45ヤードをマークしたものの、チーム全体としてオフェンスの糸口を見出すことはできなかった。
ペンシルベニア州立大学のクオーターバックであるロッコ・ベヒトは、「絶対にフラストレーションが溜まるし、自分はあんなもんじゃない。鏡に映った自分を見て、『何をやっているんだ? なぜ自分はここにいるんだ?』と問いかけなきゃならない。くよくよするのではなく、自分を奮い立たせ続け、毎週毎週うまくなり続け、なぜ今このスローをミスしているのかを理解しなければならないんだ」と語った。
キャンベル監督はバックアップのアルックス・マンスケへの交代を否定し、ベヒトの経験とリーダーシップへの全幅の信頼を強調した。アイオワ州立大学時代から厳しい状況を乗り越えてきた実績があるベヒト自身も、前を向いて修正に取り組む姿勢を示している。
ジェームズ・フランクリン解任後の後悔とファンの反応
前任のジェームズ・フランクリン監督が2025年10月12日に解任されてから約51週間、チームの舵取りを任されたキャンベルの体制は早くも厳しい検証にさらされている。元ディフェンシヴリニエのフレッド・ハンサードらがアスレチックディレクターのパット・クラフトの決定を公然と批判するなど、プログラムの方向性を巡る議論は熱を帯びている。

一方で、フランクリン体制末期の停滞や対トップ10戦の戦績を引き合いに出し、変化の必要性を訴える声も根強い。しかし、開幕の非カンファレンス戦での3連勝ムードから一転し、ビッグテンの本格的な競合相手に対してチームの底力が問われる局面を迎えていることは確かである。
チームは今後、ホワイトアウトゲームとして開催される次戦のホームでのUSC戦や、ミシガン大学とのアウェーゲームなど、厳しいビッグテンの戦いが控えている。キャンベルとスタッフ陣は、短期間のうちにディフェンスのタックルミスやオフェンスのフィジカル面における課題を克服し、チームを立て直すことが求められている。