フィラデルフィア・イーグルスは7月28日(火)にNovaCare Complexに集結し、翌29日(水)からトレーニングキャンプの初練習を開始した。チームは8月15日のプリシーズン開幕に向けて、新たな体制での調整に入る。
新コーディネーターによる攻撃陣の再構築
今キャンプの最大の焦点は、新コーディネーターであるショーン・マニオンが導入する新システムである。特に、クォーターバックのジェイレン・ハーツがこの新オフェンスにどのように適応していくかが重要な監視事項となっている。また、セイクオン・バークリーやレーン・ジョンソンといった主力選手たちが、このシステムに対して実質的な自信を持っているか、またマニオンが戦術的な優位性を提供できているかという点に注目が集まっている。
過去の傾向として、2021年のキャンプではパスゲームの課題が明白であり、2022年には爆発的な攻撃陣を構築することが明確になった。2026年のイーグルスが再びトップ10に入る攻撃力を備えられるかどうかは、ハーツの動きの鮮やかさや、より深みと才能が増した自チームの守備陣を相手に、攻撃陣がどれほど驚異的なパフォーマンスを見せられるかという指標に委ねられている。また、昨年のクリーブランド・ブラウンズとの合同練習で苦戦した経験をどう克服するかも課題となる。
守備陣の課題とエッジラッシャーの状況
守備面では、ディフェンシブコーディネーターのヴィック・ファンジオが率いる陣容において、エッジラッシャーのローテーションが注目される。2025年シーズンのイーグルスは、スリーアンドアウトの割合が27.8%と、2000年以降のフランチャイズで最低を記録しており、守備陣がより迅速に相手を三回攻撃で追い出せることが、新オフェンスを支援する大きな要因となる。

個別の状況としては、ジョナサン・グリーナードが注目される。グリーナードは肩の手術からの回復のため、OTAsやミニキャンプのチームドリルに参加していなかった。さらに、キャンプ初日の7月29日には、大胸筋の負傷によりPUPリスト(負傷者指定枠)からサプライズでスタートすることとなった。一方で、初日の練習自体はグリーナードを除き、制限付きの参加者すらいないという、極めて高い参加率で開始された。
ロースター争いと今後の懸念事項
53人の最終ロースターに向けた争いも激化している。クォーターバック陣では、ハーツに加え、有望なタナー・マッキー、そして潜在能力を持つコール・ペイトンらが名を連ねる。一方で、39歳になるアンディ・ダルトンは春の練習での評価が低く、枠の確保に苦戦しているとされる。

その他の注目点として、以下の要素が挙げられている:
- 契約問題:ジェイレン・カーターの契約更新が、今後の潜在的な争点となる可能性がある。
- ポジション転換:キャリアを通じてニッケルバックを務めてきたカーターが、エップスの信頼レベルまで新しいポジションを習得できるかが焦点となる。
- タイトエンドの役割:A.J.ブラウンの離脱後、ダラス・ゴーダートが昨年よりも多くのボリュームを担う可能性がある。
また、ハウイー・ローズマンGMによるシーズン前のトレードの可能性も完全には否定されておらず、チームは戦力補強の機会を伺っている。