ドゥカティのマルク・マルケス選手がツインリンクもてぎで開催された2026年日本グランプリを制し、週末のスクラントと決勝を完全制覇した。この勝利により、選手権首位を走るホルヘ・マルティン選手とのポイント差はわずか2ポイントに縮まっている。
もてぎ決勝での劇的な逆転劇とタイヤ選択の背景
2026年10月4日、モータースポーツファンの視線が集まったツインリンクもてぎでの決勝レースは、緊迫した展開で幕を開けた。土曜日のスプリントレースでは、ソフトリアタイヤを使用していた複数のライダーが極度のタイヤ消耗に直面した。そのため、日曜日の決勝レースでは全グリッドがハードリアタイヤを選択するという慎重な立ち上がりとなった。
ポールポジションからスタートしたアプリリアのホルヘ・マルティン選手は序盤の8周にわたって巧みにリードを守り、安定した走りを見せた。しかし、その後方ではドゥカティのマルク・マルケス選手が絶好のチャンスをうかがいながら周回を重ねていた。勝負どころとなったのは11周目、マルティン選手がイン側にわずかな隙を見せた瞬間だった。マルケス選手はその隙を見逃さず鋭く飛び込み、トップの座を奪い取った。
マルケスとマルティンが語った緊密な攻防の舞台裏
トップに立ったマルケス選手は、その後チェッカーフラッグまでレースを完璧にコントロールし、2番手に入ったマルティン選手や3番手のマルコ・ベッツェッキ選手を抑えてトップでフィニッシュした。これは同選手にとって同サーキットでの4回目のプレミアクラス制覇であり、2016年、2018年、2019年の過去の勝利に続くものとなった。
「レースは過酷だった。特にホルヘの後ろにいるときはね。だが、いったん先頭に立てれば、自分のペースが良いことは分かっていた。」
マルク・マルケス、ドゥカティ
マルケス選手はレース後、このように振り返り、先頭に立ってからはペースをわずかに引き上げることで最後の2周を比較的余裕を持って走りきることができたと語った。一方、敗れたマルティン選手も自身の走りをこう総括している。

「勝ちたかったが、今日マルクを打ち負かすのは本当に難しかった。自分はほぼ完璧に走れたし、スムーズで自信もあった。それでも勝てなかった。」
ホルヘ・マルティン、アプリリア
激化するチャンピオンシップのポイント状況と今後の日程
この週末の連勝により、チャンピオンシップの勢力図は一変した。もてぎ入りの時点で12ポイントあったマルティン選手のリードはわずか2ポイントまで縮小している。最新の順位では、マルティン選手が333ポイントで首位を守る一方、マルケス選手が331ポイントで猛追している。