2026年10月20日火曜日、バハマのビミニ島沖でシュノーケリング中の家族を強い潮流が襲い、36歳の英国人女性が2人の息子を救出しようとして死亡しました。地元警察やウォータータクシーの乗組員によると、子どもたちは救助されたものの、母親は水中で流され、フェリー桟橋での救命措置の末に死亡が確認されました。
ビミニ島沖での悲劇的な事故の発生と当時の状況
観光でバハマを訪れ、ビミニ島南部の島しょ部で夫および2人の息子とともにシュノーケリングを楽しんでいた36歳の英国人女性の家族を、突如として強い潮流が襲いました。ロイヤル・バハマ警察の発表によれば、この潮流により2人の息子が流され、母親は子どもたちを救おうと海に入ったものの、自らも波に飲まれてしまいました。警察は死亡した女性の身元を公表していません。
現場となったビミニ島は、バハマ最大の陸地であるアンドロス島と米国のマイアミの間に位置する小さな島々です。旅行中の家族はクルーズ船の寄航に伴って同地を訪れていましたが、穏やかなはずのレジャーが数秒のうちに危機的な状況へと変わりました。同島はかつてアーネスト・ヘミングウェイが暮らしたことで知られ、世界トップクラスのサメ研究センターも置かれている場所です。
ウォータータクシーの乗組員が語った荒波の中での救助活動
L&Aウォータータクシーのオーナーであり船長を務めるリンティ・スチュアート氏は、バハマの放送局ZNSネットワークに対し、現場での緊迫した状況を振り返りました。救助要請を受けて現場に向かった際、波の高さは7フィートから8フィートに達し、船が転覆しかねないほどの荒波であったと述べています。

何もかもが本当に、あまりにも急速に起きました。ショックです。
リンティ・スチュアート(L&Aウォーター・タクシーオーナー)
また、同船の一等航海士であるジェイソン・ソーンダース氏も当時の状況について「恐ろしかったが、試みた…悲しいことだ」と語っており、子どもたちが母親の救命活動を間近で見守る中、乗組員らは懸命に家族の救助にあたりました。
フェリー桟橋で行われた懸命な救命措置と警察の捜査
子どもたちが水中から救出され、母親も水引上げ後にノース・ビミニ・フェリー桟橋へと搬送されました。桟橋では心肺蘇生法(CPR)が施され、その後地元の診療所へと搬送されましたが、現地のエドワード医師らによる懸命な救命措置にもかかわらず死亡が確認されました。ロイヤル・バハマ警察の予備報告によれば、アリス・タウン警察署に連絡が入ったのは火曜日の午前10時すぎでした。

暫定報告によると、午前10時を少し回った頃、アリス・タウン警察署の警察官が、ノース・ビミニ・フェリー・ドックで女性が意識不明の状態で発見されたという通報を受けた。
バハマ王立警察
ロイヤル・バハマ警察の発表では、現時点において事件性を示すような他殺の形跡や不正行為(ファールプレー)は疑われておらず、正確な死因を特定するために検視(オートプシー)が実施される予定です。
英国外交官による支援と繰り返される水難事故の背景
英国政府の外国・英連邦・開発省(FCDO)の担当報道官は、今回の事故を受けて声明を発表し、バハマで亡くなった英国人女性の遺族に対して深い哀悼の意を表しました。

バハマで亡くなられた英国人女性のご家族に心よりお見舞い申し上げます。現地当局と連絡を取り合いながら、ご家族への支援を行っております。
英国外務・英連邦・開発省(FCDO)報道官
今回の悲劇は、ビミニ島周辺の海域における危険性を改めて浮き彫りにしています。同海域では水難事故が相次いで報告されており、直近では5月に南ビミニの沖合約4海里の場所でシュノーケリング中に水面で動かなくなっているのが発見された69歳の米国人観光客が死亡する事故が起きています。