2026年10月10日から11日までの2日間、台湾・台中市のTICEC(臺中國際會展中心)でカスタムカーイベント「Stance Garage Taiwan 2026」が開催されたと、Motor Fanが報じた。今回で7回目を迎えた同イベントは、新たな会場となったTICECの4階G&Hホールを使用し、約1万4500平方メートルの広大なスペースに個性豊かな車両が並んだ。
台中市のTICECで初開催されたStance Garage Taiwan 2026の規模
今年で7回目を迎えたStance Garage Taiwan 2026は、台湾・台中市のTICEC(臺中國際會展中心)へと会場を移して開催され、4階のG&Hホールにある約1万4500平方メートルのスペースが使用された。.
多彩なベース車両と高い作り込みを見せる台湾のカスタムシーン
台湾では左ハンドル車が基本となるため、ベース車両は日本車だけでなく、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、フォード、VW、シュコダなど非常に多彩なラインナップとなっている。会場を埋め尽くしたカスタムカーは、ワイドボディ化や大胆なローダウンが施されているだけでなく、細部まで徹底的に作り込まれていた。その完成度の高さには、日本から訪れたプロショップのチューナーたちも舌を巻いたという。また、会場内のステージではオープニングセレモニーやライブステージ、表彰式が行われたほか、スタンプラリー形式のラッキードローも実施され、来場者を楽しませた。
海外パーツのOEM生産から独自ブランド展開へ発展する技術力
出展ブースを巡ると、台湾ならではのカスタム文化の背景が浮かび上がってくる。台湾には古くから、エアサス、ブレーキ、ホイールといった海外ブランドの自動車用パーツをOEM生産してきた企業が数多く存在する。そうした製造現場で長年培われてきた技術やノウハウを活かし、現在では独自ブランドを展開するメーカーも増加している。世界の自動車産業を支えてきたものづくりの技術が、台湾独自のカスタムカルチャーを発展させる原動力となっているとMotor Fanは報じている。さらに屋外には台湾グルメを楽しめる屋台エリアも設けられ、多くの来場者が思い思いにイベントを満喫した。
桃園市のガレージで進む常識を超えたカスタム作業の実際
イベント会場の車両に驚いた取材陣は、地元ガレージの一つである桃園市のSGT(瑞和国際開発有限公司)を訪ねた。秘密基地のようなガレージ内では、左ハンドル化を進めるホンダ・ビートやスズキ・カプチーノ、ポルシェ風エアロを製作中のVWビートルなど、さまざまな作業が進行していた。さらに外装を丸ごと作り変えている最中だというランボルギーニ・ガヤルドや、ポルシェの車体にメルセデス・ベンツの外観を組み合わせた車両なども確認された。エアロパーツの製作スペースや塗装ブースも完備されており、オーナーの思い描くスタイルを実現するための環境が整えられている。
エンジン音を響かせて観客の間を抜ける迫力のパレードラン
会場の駐車場にもスポーツカーやカスタムカーが数多く駐車されており、実際にこうしたクルマを愛車として楽しむオーナーたちが集まっていることが示された。イベント終盤には、展示車両がエンジンを始動して会場を後にするパレードランが実施された。次々と走り出すカスタムカーがエンジン音を響かせながら観客の間を抜けていく光景により、会場の盛り上がりは最高潮に達した。日本のストリートカスタムカルチャーに影響を受けつつ、独自の技術と感性で進化を続ける台湾のカスタムシーンが、今後どのようなマシンを生み出していくのか期待が寄せられている。