米中間選挙の最終盤を控え、共和党のジョンソン下院議長がトランプ氏に対し、苦戦する共和党候補への追加資金投入を要請したことが分かった。CNNの報道によると、この動きに合わせてトランプ氏の政治資金から約3000万ドルが数十の下院選挙区に投入され、党内では守りを固める動きが進められている。.
ジョンソン下院議長がトランプ氏側近へ追加資金の拠出を要請
米中間選挙の投票日が1週間余りに迫る中、共和党のジョンソン下院議長がトランプ前大統領の側近に対して、苦戦する同党候補者への追加資金投入を要請したと、やり取りの内容に詳しい関係者がCNNに明らかにした。支援を求めたのはジョンソン氏だけではなく、献金者や議員自身からも重要な選挙区への資金配分を求める声が相次いで寄せられていたという。政治専門メディア「パンチボウル・ニュース」がこの要請を最初に報じた後、数日以内にトランプ氏の政治資金から3000万ドル(約47億円)近い巨額の資金が数十の下院選挙区へ送り出された。
伝統的な地盤で予想外の苦戦を強いられる現職議員たち
共和党の下院議員を取り巻く状況がここ数週間で急速に悪化していると、党の選挙担当者は指摘している。通常であれば攻勢に出るはずの選挙区を諦めざるを得なくなり、現在はアリゾナ州、オハイオ州、フロリダ州、ウィスコンシン州といった伝統的な共和党の地盤で、予想外の苦戦を強いられる現職議員の議席防衛に追われている状況だ。共和党幹部は何週間もの間、牙城とされる州で民主党が仕掛ける切り崩しを無駄な試みとみなして無視していた。ミネソタ州のブラッド・フィンスタッド下院議員やオハイオ州のマイク・ターナー下院議員、コロラド州のジェフ・クランク下院議員らの選挙区が標的として浮上している。
オハイオやアリゾナの安全区でも浮上する現職落選の危機
オハイオ州のマイク・ケアリー下院議員やアリゾナ州のイーライ・クレイン下院議員といった、かつては民主党のターゲットから外れていた議員たちの選挙区でも、不透明感が強まっている。複数の共和党関係者がCNNに明かしたところによると、投票日が間近に迫る中、党の基礎的な支持層が確実に投票しなければ現職の議席が危ういとの見方が広がっている。党指導部の間では、民主党が圧勝する本格的な「青い波」が現実のものとなるかどうかは、岩盤支持層の投票率がどれだけ伸びるかにかかっているとの認識が共有されている。
激戦区の現職で支持率50パーセントの壁を突破したケースの不在
下院選に関わるある共和党関係者はCNNの取材に対し、「今はとにかく守りを固めるしかない」と現状を説明した。直近の党内調査では、激戦区に出馬している現職議員の中で支持率50パーセントの壁を突破したケースは一つも確認されていないという。党派的な選挙区割りの見直しによって本来は共和党が有利になるはずだった選挙区からもリソースが引き揚げられ、緊迫した再配分が進められている。党関連団体や支援者らは、主要な現職の防衛を死守するため数百万ドル規模の資金を次々とつぎ込んでいる。